先日手に入れたSIGMA APO120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSMと、先日戻ってきたばかりのK-7で、わずかな時間ですが試験撮影してみました。動作確認という意味とともに、いろいろ癖をつかむという目的があります。
まずはなんと言っても写りがどんなものかを知る必要がありますし、また、SIGMAはPENTAXとズームリングとピントリングの回転方向が逆だったりするので、慣れておかなくてはなりません。さらに、光学手ぶれ補正もどの程度効くものなのか?とかとか。でも、一番の問題はこの重さに自分が耐えられるかどうかだったりします。
以下、今回貼った写真はすべて手持ちで撮影しました。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/500sec, F8.0, ISO200, WB: AUTO, ハイライト補正ON
超望遠レンズを試すということで、京浜島に行ってみました。対象物は飛行機です。流し撮りするようなものではありませんが、一応動きものです。この日は34R離陸運用でした。上の写真は右に旋回して遠ざかっていく全日空のB747-400D。ジャンボももうすぐ引退です。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/800sec, F8.0, ISO200, -0.7EV, WB: AUTO, ハイライト補正ON
スカイマークのB737-800、ブルーダイヤモンド。離陸するB737を京浜島からこのサイズで写せるのはやはり400mmあればこそ。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/320sec, F7.1, ISO160, WB: AUTO
大韓航空のB747-400。747はどこから見ても格好いいです。日本の航空会社から747が引退しても、海外の航空会社はまだ飛ばしてくれるのでしょうか。
さて、写りに関してはまあまあかなと思います。解像度というかシャープネスはそこそこあるようで、色収差などもほとんど感じられません。しかし、コントラスト”感”が少し不足しているというか、眠い絵に感じてしまう場合もあります。単にぶれているだけかもしれませんが。
それでも、光学手ぶれ補正の威力は強力です。このくらいの望遠だと、やはりファインダー像が安定する光学手ぶれ補正は助かります。手ぶれ補正がON/OFFする瞬間は「ジジッ」という音がしますが、動作中は無音です。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/500sec, F8.0, ISO200, -0.7EV, WB: AUTO, ハイライト補正ON
海鵜が何かくわえて飛んでいきました。AFはほとんど無音。そんなに速くはありませんが、迷うようなこともなく、スパッと合います。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/640sec, F8.0, ISO200, -0.7EV, WB: AUTO, ハイライト補正ON
ウミネコも群れていました。背景は羽田空港の管制塔。ちゃんとピント来てませんが、一応背景に抜けてはいません。PENTAXのAFもそれほど捨てたものではありません。
気になる点と言えば、マウント部分にややがたつきを感じること。このサイズのレンズになるとある程度は仕方がありませんし、実際には影響は全くありません。また、ズームリングが前玉側にあるのはいいのですが、固くてファインダーのぞきながら回すのが難しいです。ズームはある程度事前に決め打ちしておいた方が良さそうです。
K-7, SIGMA120-400mmF4.5-5.6, 400mm, 1/320sec, F7.1, ISO100, -1.0EV, WB: AUTO
都内の某所から望む東京スカイツリー。距離にして5kmくらい離れています。第一展望台から上野鉄骨がなんか格好いい。
一つだけ、このレンズを使用してて困った現象が出ています。というのは、どうも露出がオーバー気味になってしまうことです。撮っていて、カメラの背面液晶で撮影結果をチェックしていて気づきました。
最初はカメラ側の不調を疑ったのですが、試しにDA★60-250mmF4EDをつけてみるとまったく問題ありません。
K-7, DA*60-250mmF4ED, 250mm, 1/1000sec, F5.6, ISO100, WB: AUTO
上の写真がSIGMAの120-400mm、下はDA★60-250mmです。どちらも250mmに設定し、ほぼ同じ逆光気味の遠景を撮影しました。ISO100でF5.6絞り優先に設定し、分割測光で露出はカメラ任せにして撮影したのですが、シャッタースピードが1段違います。このずれはいったいどこから来るのか不思議です。明るさや絞り値で傾向が変わるかも知れませんが、このレンズを使用する場合、ややアンダー補正をデフォルトにしたほうがいいような気がします。ちょっと気持ち悪いですけど。
ということで、重さに耐えて手ぶれをきちっと押さえ、上手く使いこなせばキリッとした綺麗な写真が撮れそうです。それにやはり400mmという長さは魅力的です。ですが、露出の件がちょっと気になったりもするので、鈴鹿にはやはりDA★60-250mmF4EDも持って行こうと思います。