前回からの続きです。今回の旅の一番の目的は、日本100名城スタンプ最難関と言われる「根室半島チャシ跡群」に行ってスタンプを押してくることですが、それとは別にもう一つ楽しみにしていたことがあります。
と言うのは、釧路から根室に向かう国道44号線沿いにある厚岸に寄り道して、美味しい生牡蠣を食べること。「厚岸の牡蠣」と言えばブランドものですから、生牡蠣好きとしてはとても憧れていました。今回の旅ではせっかく厚岸を通りかかるのだから立ち寄らないわけにはいきません。
そして宿泊先の釧路にも美味しい海産物はいっぱいあって、特に釧路駅からほど近い和商市場では、ご飯のどんぶりに好きな海産物を載せて自分オリジナルの海鮮丼を作る、いわゆる「勝手丼」というシステムがあります。これも是非試してみたいと思っていました。
ということで、メインは厚岸の牡蠣と釧路の勝手丼ですが、それ以外も含めて今回の釧路-根室の旅で周辺で食べてきた超美味しい食べ物をまとめておきたいと思います。
厚岸漁業協同組合直売店エーウロコで新鮮でクリーミーな牡蠣を食べる
釧路空港から根室に向けて国道44号線を約60km行くと厚岸があります。ここで国道を外れ市街地に入り込み、港の方へ行くと「厚岸漁業協同組合直売店 エーウロコ」があります。「エーウロコ」というはどういう意味なのかはよく分かりませんが、とにかく行ってみましょう!
入り口にはこんな顔ハメがありました。郵便ポストの上にも何かいますね。これは厚岸町のゆるキャラ「うみえもん」だそうです。体中に海産物を纏っています。顔ハメ完成写真は撮っておきましたが、ここではお見せできません(^^;
中に入ってみるとこんな感じです。漁協の直売所と言うよりは、ちょっとした道の駅みたいな感じで、観光客向けの商品もいろいろ置いてあります。が、いかにも地元民らしい人達も買い物に来ていました。
で、良く見るとこんな風に厚岸産の海産物が売られています。キズ物とは言え「時しらず」が丸々一尾でこの値段…! もちろん発泡スチロールの箱に氷詰めして東京まで送ることも出来ます。
それから花咲ガニとか。ボイル済みで美しいです。いやー、これもいいですよね。送っちゃう? と思わず気が大きくなりがちです。いやー、蟹も良いなぁ。食べたいなぁ…
でも!今日のお目当てはこれです。牡蠣あった! さすがに厚岸の主力商品とあって一番広いスペースを使って、大量に売っていました。多くの種類があって目移りしてしまいます。さて、どれにしようかな?
純厚岸産の「カキえもん」や「弁天カキ」に、三陸産の稚貝を厚岸で育てた「マルえもん」の3種類があって、それぞれ大きさが選べます。ただし、カキえもんは特性上他に比べて余り大きくないけど、超クリーミーで濃厚で美味しいとのこと。お店のお兄さんは観光客にも丁寧にそれぞれの品種の特徴を教えてくれます。
買った牡蠣は持ち帰ったり発送する以外に、この建物内隅っこのイートインコーナーですぐに食べることも出来ます。ということで「マルえもん」と「カキえもん」の大きめのやつを一人あたり2個ずつ買って、その場で食べていくことにしました。
お値段は「マルえもん」が一番お手頃で70円から、「カキえもん」は少し高くて100~200円、「弁天カキ」が一番高くて200円以上するものがありました。いや、でも東京とかで厚岸産の生牡蠣をこんな値段で食べることなんか出来ませんから!
牡蠣の殻剥きはセルフサービスです。インストラクションがあるのでそれをよく読みましょう。さらに大きなスクリーンでもカキの殻剥き動画が繰り返し流れていたりします。専用ナイフなど必要な道具は全て借りることが出来ます。
そんなの絶対無理という場合は、お願いすると有料(50円/1個)で剥いてくれるそうです。が、もちろん自力に挑戦します。実は牡蠣剥きは初めてではないので何とかなるでしょう。
イートインコーナーはテーブルと椅子があるだけでなく、各種調味料もこの通り揃っていますし…
電子レンジもあるので、生だけでなく蒸し牡蠣にすることもできます。残念ながら焼き場はないので焼き牡蠣は出来ません。
でも、市場で買ったばかりの新鮮な厚岸の牡蠣は生食に限ります!焼き牡蠣なんて要りません!
ということで、さっそく牡蠣をこじ開けてやりましょう! いや、綺麗にスマートに、正しく開けましょう。最初のとっかかりはわりと大胆にとにかくナイフを突っ込んで、後はグリグリと貝柱を切るだけ。刺し込んだ場所が正しければその先はわりと簡単です。
ということで、私も自力で1個目にトライ! なんとか開くことが出来ました。殻にガリガリ削った跡が残っているし、貝柱もかなり無理矢理切った感が溢れていますが、気にしません。ちなみにこれは「マルえもん」です。
カキしょうゆを垂らしてツルッと飲み込むと… 美味い! 美味すぎる! 牡蠣の旨味だけ凝縮されてる感じで、多分多くの人が思っている牡蠣のイヤな苦味やエグ味はどこにもありません。「美味い!」以外にこの美味さを形容する語彙を持ち合わせていません。明けたばかりの新鮮な牡蠣なので、ほんのり海水のしょっぱさもあってまさしく「生」という感じ。こんな美味しい生牡蠣は食べたことありません。
これは確か純厚岸産の「カキえもん」です。殻は小さいのですが、中身は丸々としていてプリプリで一番大きかったです。美しい!
生で食べるのが一番美味しいと思うのですが、せっかく電子レンジもあることだし、ひとつだけ蒸しカキにしてみました。1分くらい暖めると勝手に殻が開いて、ほんのり蒸し上がっています。アツアツの牡蠣をハフハフしながら飲み込むのも美味しいです。隣で蒸しているのをみて、どうしても真似してみたくなりました。
が、蒸すなら「マルえもん」のほうが適しているのですが、間違って「カキえもん」を蒸してしまいました。ちょっと勿体なかったかも。でも美味しいからOKです。
4つくらいチャレンジすると、だんだんコツが分かってきて開くのが上手くなってきた気がします。そしていくらでも無限に食べられそうな気がしましたが、イートインコーナーに長居するのも野暮なので、ここは4個で締めることにしました。それでも念願叶って幸せです(A^^;
最後は厚岸のすぐ近く、浜中町にある牧場で作っているヨーグルトドリンクを飲んで、腸内フローラを整えておきました。うん、本物のヨーグルトの味がする!
牡蠣は海のミルクと呼ばれていますが、ヨーグルトはまさしくミルク製品。素晴らしい牡蠣を食べた後にこのヨーグルトドリンクを飲むと、クリーミーで濃厚な味わいは牡蠣っぽい!と思ってしまいました。いや、本当に。この組み合わせ意外に合うかも(^^;
ここは厚岸を通りかかったら是非寄るべき重要スポットだと思います。適度に観光客向けで気軽に立ち寄れます。
厚岸駅前の定食屋:一福
さて、エーウロコで美味しい牡蠣を4つも飲み込んできたところですが、やはりそれだけで昼食とするわけにもいかず、もう少ししっかり食べておきたい気分。なので、エーウロコから厚岸駅前に移動し、適当に目についた飲食店の中から「一福」といいうお店に入ってみました。
お店はまさに花咲線の厚岸駅前ロータリーに面しています。お昼ご飯を食べてる間にちょうど釧路方面行きの列車が入ってきていました。列車到着前は駅前に急に人がわらわらと現れてそれなりに乗降客がいたようです。
さてこのお店、メニューにはラーメンからカレーからカツ丼やら普通の定食まで色々あったのですが、私が頼んだのは「牡蠣とじ」です。もちろんこの牡蠣も厚岸産です。豚カツの代わりに牡蠣フライを使って卵とじにしてあって、これが美味しくないわけがありません。
厚岸駅前には飲食店が結構たくさん並んでいて、選り取り見取りです。駐車場含めて一福は地元の人気店なのか、わりと混んでいました。
釧路駅前の裏路地にある小さな炉端焼き屋さん:いの一番
さて、初日の行程を全て終えて釧路に戻り、ホテルにチェックインして一休みしたら、一日の疲れを落としに飲みに出かけましょう。訪れたのは釧路駅前からほど近い「いの一番」という居酒屋さんです。釧路は実は炉端焼きの発祥の地で、このお店も炉端焼きが売りのようです。
ということで、ここでは厚岸で食べられなかった「焼き牡蠣」を頂きました。しかもこの牡蠣、厚岸近くの仙鳳趾産だそうです。珍しいですよね、今まで仙鳳趾の牡蠣はたべたことがありませんでした。かなり大粒ですし、焼き加減も絶妙! いやいや、焼き牡蠣もいいですよね~。
それからボタンエビ焼き。頭からバリバリと全部そのまま食べられます。塩加減も焼き加減も絶妙でした。
で、炉端焼きばかりではなく、お刺身も食べたい!ということで、ツブ貝とか時しらずなどのお造りも頂きました。特にツブ貝は美味しかったです。
〆のお茶漬けというのは久々です。おにぎりやミニラーメンなどもあったのですが、この鮭茶漬けがどうしても気になりました。ほぐしてない切り身がそのまま乗っているというワイルドさ。もちろん食べるときは最終的にはほぐすのですが、超美味しかったです。朝だったらこれにお新香があれば超満足な朝ご飯になりそうです。
ビールはもちろんサッポロクラシック。あらゆるビールの中で一番美味しいと思います。さらに地元のお酒も冷酒やら冷やまで、いろいろ頂いてしまいました。ひるの生牡蠣の思い出を反芻しながら日本酒を舐めていたら、けっこう酔っ払ってしまいました。
駅前かつビジネスホテル街の中にありながら、わりと地元民が多い感じで、私たちは炉端のカウンター席ではなく小上がりの座敷を使わせてもらいました。リーズナブルで雰囲気含めてなかなか良いお店です。
これは夜10時頃の釧路駅です。かなり古くて昭和を感じる駅ビルは昭和36年に建設されたのだとか。2階から上は今は使われているのでしょうか?
タクシーはそれなりに集まっていますが、このロータリーの向かいに立ち並ぶビルは全て廃墟という状態でした。道東最大の都市、釧路の駅前でさえこの状態ですから、北海道経済の苦境ぶりが窺えます。とは言え、夕方に車で根室から戻ってきて街中を突っ切った限りは、交通量も人も多くそれなりに栄えた地方都市的な感じを受けたので、街の中心部は駅周辺ではないというだけで、この釧路駅周辺の風景は単に「JR北海道の苦境」を表しているだけなのかも知れません。
なんてことを酔っ払った頭で考えながら、コンビニを探してしばらく釧路駅周辺を散歩しました。気温は10℃を下回っていてキリッとした空気がとても気持ちの良い夜でした。
朝食は海鮮丼:和商市場で勝手丼を作る
翌朝はホテルの朝食バイキングを控えめに食べてから、釧路駅前から徒歩3分にある和商市場に出かけてみました。ここは釧路の公設市場として様々な海産物を扱っていて、観光客向けでもあるので気軽に入れます。
でもまぁ、ここにやってくる理由と言えばもちろん「勝手丼」です。色んな口コミがありますが、一度やってみたいと思っていました。
入り口はこんな素っ気ない感じ。いや、もしかしたらこっち側は裏口なのかも知れませんが。とにかく入ってみましょう。
中は、厚岸のエーウロコよりも広くていかにも市場といった感じ。蟹や鮭など生の海産物から干物などなど色々なものを売っているお店が並んでいますが、同時にこうして「勝手丼」の看板を掲げたお店もたくさんあります。
ただし、この日は日曜日で基本的に入荷もないのか、そもそも休業しているお店が多かったようです。
なので、数少ない営業中のお店に人が集中していました。列が伸びる前に早く勝手丼を作ってしまいましょう!
まずは白米を売っているお店を探します。なぜかネタを売ってる店ではご飯は取り扱ってません。逆にご飯を売ってるお店ではネタを売っていません。
どんぶりの大きさは大中小様々用意されています。さらにただの白米と酢飯が選べました。
中サイズの酢飯とプラスチック製のどんぶりとお箸を無事にゲット!ここからネタを売ってるお店を巡って勝手丼を作っていきます。
まず最初のお店の勝手丼用具材のラインナップはこんな感じ。だいたい100~200円ですが、最高級のウニはいきなり400円! よし!それもらった!
で、時知らずやトロに鯛に甘海老を追加し、計5品選んでまずはどんぶりはこんな感じになりました。ちなみにここですでに1000円以上使ってしまいました。勝手丼は優柔不断で流されやすくて意志の弱い私みたいな人間にとっては、決してコスパの良いものではありません。多分。
もちろんこれで完成ではないので、もうひとつ別の店に行ってみましょう。
こちらのほうが品数が多くて長い行列が出来ていました。こちらのネタも安いものは50円から高いものは600円までいろいろ揃っています。うーん、全部乗せて!って言いたくなりますね。
で、いろいろ厳選した結果、最終的に私の勝手丼はこんな感じになりました。うーん、何かが足りない気がする。思ったより豪華に見えませんが、これで確か3000円超えしています。勝手丼難しい…
つい、他の人の勝手丼と見比べてしまいます。なんだか隣の芝は青く見えるなぁ…
50円の蟹汁を追加して自作オリジナルの勝手丼を頂きました。
見た目に微妙な出来映えはともかく、食べてしまうと美味しいことこの上なし。なのでとりあえず満足しました。いや、でも次回はもっと上手く作ってやる!と、再訪を誓いました。
釧路最後の食事はB級グルメ
空港から帰途につく前に最後の食事です。海産物とか乳製品とかジャガイモとかトウモロコシとかアスパラとか、そう言った北海道らしい農産物とは無関係なご当地グルメが釧路にはあるそうです。
これです! スパカツ! ミートソーススパゲッティにカツが乗っているだけのようでいて、実はアツアツの鉄板で出されるというところまで含めてスパカツだそうです。
ジュージュー言いながらミートソースが跳ねているので、紙エプロンは絶対に必要です。釧路市内には元祖含めていくつもの洋食屋さんがあるそうで、釧路空港のレストランがどうなのかは分かりませんが、少なくとも見た目は本格的でした。
で、味は… スミマセン、分かりません。
なぜなら私自身はスパカツではなくて生姜焼きを食べたから。なんか、どうしても肉が欲しくなってしまったもので。以前、網走〜知床を旅したときも実は最後に豚肉をどうしても食べたくなって、空港で食べたのでした。今回も海鮮ばかり食べてきた後と言うこともあって「阿寒ポークの生姜焼き」と言う文字をみたら、我慢できなくなりました。
この生姜焼き、超肉厚でジューシーでとても美味しかったです。スパカツはまた今度にしようと思います(A^^:
そう言えば、北海道通な友人に勧められたソフトクリームも食べられなかったな、と思いつき、空港でそれらしいのを探したらこんなのがありました。今回はこれでお茶を濁しておくことにしましょう。でもこの白い恋人ソフトクリーム、何が入ってるの?と疑問に思うくらい濃厚で甘くて、食べ切るのにちょっと苦労する程度には、普通のソフトクリームと違っていました。
ということで、さすがに短くて余裕のない旅だったので、食に関してはいくつか宿題が残りましたが、それでも厚岸の牡蠣を市場で買ってそのまま食べるという、夢の体験をすることが出来たのでとりあえず満足です。
スタンプのノルマはなくなりましたが、それとは別に道東にはまたいずれ絶対再訪したいと強く強く思っています。
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