桜と違って紫陽花は比較的長い期間楽しめる方だと思うのですが「今週末が一番の見頃!」と連呼されると、ちょっと気になります。鎌倉とはほんの少し気候が違うかもしれないと思いつつ、やはり週末は紫陽花巡りで予定を埋めることにしました。
天気予報によると土曜日は晴れ、日曜日は雨との対照的な天気とのこと。紫陽花は晴れでも雨でも絵になるので、これはむしろ好都合です。ということで、晴れて暑くなった土曜日は少し遠出をして、千葉県は佐倉市にある川村記念美術館の庭園へ、そして雨が降って寒くなった日曜日は近所で三歩圏内にある木場公園へ行って見ることにしました。
以下、前回同様に紫陽花の写真がずらっと続きます。
6月9日(土)川村記念美術館:晴れ 🌤
どこに行こうか悩んで、本土寺リベンジも考えたのですが、千葉県は佐倉市内にある川村記念美術館にも見応えのある紫陽花があるとの情報をキャッチ。初めてなのでどんなところか一度見ておこうと思い、出かけてみることにしました。
川村記念美術館はその名の通り美術館なのですが、敷地は広大で庭園と広場があります。その庭園内には散策路があって、四季折々の色々な植物や花が見られるようになっています。特に見所なのがこの紫陽花。散策路の山側にはずっと数百メートルに渡って紫陽花が並んでいます。これはすごい!
テレビが しつこく繰り返していたとおり、土曜日の時点でほとんど満開! しかもちょうど最盛期でどの花も瑞々しくて元気です。この通り、赤白青など色んな色の紫陽花が楽しめます。紫陽花の色は土壌の性質で決まるんでしたっけ。庭園内ですから、ちゃんとその辺も管理しているのかも。
散策路は森に覆われているので、空が晴れていても紫陽花まではあまり日の光が届かないようです。なので、しっとりとした雰囲気に撮れますね。
いえ、もちろん木漏れ日が差し込むところを探せばこんなに綺麗です。やっぱり晴れた日の紫陽花としてはこういう方がメリハリあって撮りやすいです。
あるいはこうして額紫陽花の一部だけ日が当たってるとか最高です。思い切りマイナス補正して背景を落としてしまうと雰囲気でますよね。
いや、日が当たってなくてもマイナス補正してしまうのもありかも。こういう艶容な青紫が大好きです。
もちろん前ボケだってやります。というかこればっかり(^^;
あと、せっかくマクロレンズを使ってるのだから、思い切り寄ってみよう!とマクロらしい世界を目指してみました。額紫陽花の花の部分は小さな宇宙のようですね。パッと全体を見てるだけでは見えない世界が広がっています。
咲き始めたばかりの小さな青紫の紫陽花にも寄ってみました。ちょっとどこにピントが合ってるか分からないですけど。
ということで、紫陽花散策路の端から端まで、写真撮りながらだと1時間くらい平気で経ってしまいます。変わり映えのない写真ですがなかなか楽しめました。
川村記念美術館の庭園にはこれ以外にも蓮や睡蓮の池などもあるし、数は多くなさそうですが春は桜も楽しめそうです。庭園は本来美術館んぼおまけで、入場料(1300円/大人)がかかるのですが、たまに来るのはありじゃないかと思います。庭園と言っても作られすぎてないので、自然のなかを散歩する気分で楽しめます。
6月10日(日)都立木場公園:雨 🌧
向かったのは近所の散歩コース、都立木場公園です。公園内の遊歩道沿い何カ所かに、そこそこ立派な紫陽花が咲いています。
と言っても、そんなに規模は大きくないし周辺の風景含めて、本土寺や川村記念美術館のように風情があるわけではありません。なので、勢い寄って切り取るという撮り方しか出来なくなります。まーそれは私が凡人だからなのでしょう。
わりとザーザー降りと言ってもいいくらいに激しい雨だったのですが、意外なくらい「雨」を写すのは難しいです。絞り開けすぎて雨粒もボケて背景に溶け込んでしまっているのでしょうか。
葉っぱや花びらを見れば水滴だらけなので雨らしくはなります。しかも額紫陽花のほうが空を向いてるせいか、より雨に濡れた感が強いような気がします。
んー… そうでもないか? 丸い玉の西洋紫陽花もさすがにこの雨の中ではずぶ濡れですね。こういう天候では光が均一に回っていて微妙な色合いの模様とか、結構生々しく写ります。
今回の前ボケは花同士ではなく、葉っぱでやってみました。雨に濡れて艶々したみどりは薄暗い光の中でも輝くように明るく感じます。
もちろんマクロだってやってみます。やっぱり額紫陽花ですけど。こうして見ると、明らかに雄しべ的なものがあって、真ん中の部分が花本体だというのが分かるような気がします。
この木場公園内の紫陽花はほとんど野生状態で手入れされてる様子はないのですが、早くも萎れているかなもあれば、こうしてまだこれから咲く蕾も出てきているので、やっぱり紫陽花はこれからまだ先も楽しめるのだろうと思います。
と言っても、なんかもうこれだけ撮れば今年はもう良いかな、と思えてきました。いや実際のところ2エントリー連続で同じような写真を貼り続けて本人的にも飽きてきたので、紫陽花はまた来年と言うことにしたいと思います。
使ったカメラとレンズ
土曜の川村記念美術館では久々にK-1無印を持ち出しました。K-1 Mark IIとの2台体制です。レンズは100mmマクロに加えてFA77mmを使いました。焦点距離的には変わり映えのしない中望遠ですけれど、この2本は明確に使い分けができると思います。
こんな感じ。当初はそれぞれレンズ固定で使い分けようと思っていたのに、気がついたら取っ替え引っ替えやっていました。だったらボディは1台で良いんじゃないの?と思います。
ちなみにこの2台、当たり前ですが使い心地がまったく同じです。今回は特に高感度も使わないし、仕上がりもまったく同じ。ただ、K-1 Mark IIはまだLightroomでカメラプロファイルがサポートされていないので、現像時にはかなり違った手間がかかります。それを意識して今回はどっちかというとK-1無印のほうをメインで使いました。こうしてみると、本当はK-1だけあれば良いんじゃない?とか、思えてきたりして(^^;
続いて雨の日曜日は近所の散歩だし、レンズ交換なんて絶体に出来る状態じゃなかったので、カメラは1台でレンズも1本勝負です。ということでK-1 Mark IIにDFA100mmマクロのみ使いました。
DFA100mmマクロは簡易防滴のWR仕様ですが、もちろんこのくらいの雨はへっちゃらです。と言っても、わざわざこんなに濡らすこともないのですが(A^^; ついやってみたくなるペンタキシアンの悪い癖だと思います。