リボン&風船納車の余韻が覚めてきたところで、冷静に詳細に207SWを眺めていきたいと思います。今回はまずは外回りから。
その前に、正確に言うと私が購入した207は”207SW Premium”というのが正式名称で、昨年の1月にそれまでの前期型からビッグ・マイナーチェンジされたモデルで、今年の7月までカタログに載っていた2010年型です。7月以降はさらにマイナーチェンジされて207SWにはPremiumとStyleの2グレードがカタログに載っていますが、2010年型はPremiumのみのシングルグレードでした。
ボディカラーの正式名称は”ビアンカホワイトです。プジョーおよびシトロエン乗りの方ならよくご存知の、昔からあるソリッドの白です。フランス映画”TAXI”でお馴染みの406と同じ色です。プジョーというと、ブルーを中心にわりとカラフルな色だったり、渋くて上品な大人の色のイメージがあると思うのですが、そこで敢えて無彩色。しかもこれ、レンタカーや商用車にありがちな、結構普通の白なのです。
さて、リボンを外した状態でまずは外観を再度見てみましょう。
まず、フロント真正面です。極端な三日月型のつり目のヘッドライトに、ガバッと大口を開けたかのようなグリル。207の導入当初はこの”大口”が部分もう少し幅広で、メッキで縁取られた丸いフォグがグリルに埋め込まれ、牙のように見えたりしてより獅子っぽい顔つきでした。昨年にフェイスリフトされて少し大人しくなり、ちょうど407世代と508世代の中間といった感じです。
グリルは横線型で前縁がメッキされています。2011年夏からの最新モデルでは格子状のグリルに変わっています。エンブレムのライオンマークは旧型ですが目はついています。ヘッドライトはHID化してありますが、それについてはまた別途。
車幅は1750mm、トレッドはフロント1460mm、リア1450mm。306に比べて幅は55mm広くなり、フロントトレッドは変わらず、リアのトレッドは20mm広くなっているだけ。とうとう3ナンバーになってしまいましたが、306と比べて幅方向はそれほど大きくは変わりません。
そして横面です。うん、やっぱりこの角度が一番カッコイイかも。フロントからリアまでのラインが綺麗な曲線でつながっており、急角度で折れ曲がるポイントがありません。特にプジョーはそうだと思うのですが、ホイールアーチとタイヤの隙間がかなり空いていて、車高が高く見えます。見た目を優先するならローダウンしたくなるところかも。いや、私はこのままが好きですし、乗り心地優先します。
フロントドアのガラスは縦方向にも十分に広くて、座高にもよりますが、私の場合はちょうど肘のあたりが窓の下端になります。側突対策が強化された最近の車にありがちな、肩まで覆われるような窮屈感がありません。しかしリア側の窓の下端はそれなりに絞られています。クォーターガラスもリアドアのすぐ後ろと、テールゲート側に2枚に別れて取り付けられており、視界は悪くありません。
全長は4150mmで、ホイールベースは2540mm。ハッチバックに対してSWはホイールベースは同じで、リアオーバーハングだけが105mm伸びています。ちなみに306(N5ハッチバック)の全長は4040mmでホイールベースは2580mmでした。少しずつ207の方が大きいと思っていましたが、このホイールベースの数字に時代は違えど”2″と”3″の車格の差が表れているようです。
日々使う上で意外に重要なのがこの給油口。まず、306と反対側で左側についています。常用しているセルフスタンドでブースを間違えないようにしなくては。
で、306は普通の国産車並みにリッドオ−プナーが運転席にあって、中蓋はネジ込み式でした。が、(少なくとも私の)207SWではリッドは手動開閉で中蓋はキーが必要なタイプになっています。ちょっと面倒くさいかも…。防犯上はこの方が良いのだとは思いますが。
ついでに下回りも覗き込んでみました。と言っても、魚眼レンズなので激しく歪んでいてあまりよく分かりません。スミマセン。
とりあえずまずはフロントから。下側も結構カバーに覆われています。フレームメンバーのような構造物らしきものが見えます。真ん中の焼けたパイプは排気管。306は後方排気でしたが、207は前方排気になっています。右の銀色のユニットはATでしょうか。
次はリアから。真ん中の丸い出っ張りはスペアタイヤのスペース。306のように下からつり下げるのではなく、ラゲッジルーム側からアクセスします。右にマフラーエンドが見えます。最近の車だからなのか、一応ワゴンだからなのか、真後ろに直接排気しないようになっています。
サスペンションまわりでは、ショックアブソーバーと別位置に付けられたコイルバネが見えます。そして黒い横棒はクロスビームでしょうか。完全独立なトレーリングアーム式でトーションバーをバネに使っていた306と大きく異なるところです。ガソリンタンクがこの写真ではよく見えませんね。
細かいところですが、ドアのサイドモール。デザイン的に一番出っ張ってるのはドアノブの付近なので、このモールに機能的な意味は無くて飾りかと思います。それを言ったら306もそうだったと思いますが。飾りならそれらしくということで、上縁にメッキのラインがくっついています。ボディカラーがビアンカホワイトだと目立たないですが、濃色だと目立ちそう。むしろここは黒い方が良かったのですが、マイチェン前から黒モール仕様というのは(少なくとも日本には)ないようです。
インテリア編へと続く予定です。