現在PC1号機でシステムドライブとして使用しているRealSSD C300-256GBのファームウェアアップデートを行いました。前回バグ入りのアップデータの罠にまんまとはまり痛い目に遭いましたが、その後バグ修正版のアップデータが再度リリースされ、Crucialのサポートフォーラムを注意深く見守り、今度は行けそうだと判断して再度トライしてみました。
旧ファームウェアのバージョンは”0001″で、新ファームウェアは”0002″です。結論から言うと無事にアップデートに成功しました。アップデート後、CrystalDiskInfo3.6でディスク情報を見てみると、なぜか電源投入回数と使用時間までクリアされてしまっていましたが。バッファサイズや健康状態に関する情報が取れないのは以前と同じです。
アップデート作業
アップデータはisoイメージで提供され、CDに焼いて起動し、コマンドラインから実行します。今回のアップデートはロウレベルフォーマットを伴うため中のデータは全て消えてしまうとのこと。私はこのディスクをシステムドライブで使っていたので、Windows7に付属のバックアップ機能でシステムのバックアップをしておきました。
バックアップ先はデータ用の内蔵HDDへ。リストア用のDVDを同時に作成し、アップデート後はそのDVDから起動してHDDからSSDへシステムをリストアします。システムドライブ(Cドライブ)のみのバックアップ/リストアは時間もほとんどかかりません。Windows標準のバックアップ機能は初めて使いましたが意外に役立ちそうです。
アップデート過程の詳細は省きますが、いくつかの確認に対し”yes”を選択するだけ。最終段階で5分ほど待たされて無事に完了し、”Finished”の文字が最後に表示されました。
ちなみにアップデート作業はPC1号機ではなく2号機で行いました。というのは、1号機のマザーボードはASRock 890GX Extream3という比較的新しいマザーボードで、サウスブリッジは最新のSB850を搭載しています。対する2号機はFoxconn A7DA-Sという約2年前のマザーボードで、サウスブリッジはSB750。Crucialのアップデート手順書には、SATA3ポートは使用するな、という意味のことが書いてありますし、そもそもこの手の作業は古すぎず新しすぎない、そこそこ枯れたチップセットのほうが安全だろうと言うことで、2号機のSATAポートを利用しました。
使用するポートは0〜3のどこかで、SATAモードはIDEにするなど、その他一通りアップデート手順の注意事項に従っていました。
ベンチマーク
新F/Wのアップデート点はこちらに詳しく書いてあるのですが、Trimの精度向上など重要な項目がいくつかあります。とりあえず、目先のパフォーマンス的にどうこうと言うことはなさそうですが、一応ベンチマークを取ってみました。
CPUはPhenomII X6 1090T、チップセットはAMD890GX+SB850、メモリーはDDR3-1333/8GB、OSはWindows7 x64 Professionalです。SATAはAHCIモードで使用し、ドライバはMSAHCIを使用しています。
上がアップデート前(F/W0001)、下がアップデート後(F/W0002)です。結果はどう見ればいいのか… 結構微妙です。ま、ほぼ誤差の範囲内、リード/ライト性能にはほぼ変わりはない、と言うことかと思います。しかしTRIMの精度が改善している、ということなどを考え合わせると、長期的に使用する上で性能劣化が抑えられることが期待できます。
というか、性能的に目に見える、見えないは別にしても「BIOSやF/Wは新しいに越したことはない」という点で、PC自作erにとって気分的な意味は大きいモノがあります。痛い目にあった記憶が新しいとはいえ「SSDのF/Wが古いままだ」ということはどこか心に引っかかっていましたので。
ただし、やはり初物には注意が必要。次回またアップデートがあったときにはすぐに飛びつかず、少し様子を見なくては(A^^;
関連エントリー
RealSSD C300 F/W:0006へアップデート(2010年11月24日)
RealSSD C300ベンチマーク(2010年5月18日)
RealSSD C300 F/Wアップデート失敗…(2010年5月6日)