先週作り上げたばかりの新PCですが、早速不動状態となっています。その原因はタイトルの通り、システムドライブに導入したRealSSD C300のF/Wアップデートに失敗してしまったため。何をしても反応しないただの小さな箱になってしまいました。いや、物が入れられないから箱ですらありません。軽いので文鎮にすらなりません。素っ気ない外見は飾りにもなりません… (ToT) 今後の戒めのために顛末を書き記しておきます。
ちなみに基本的な環境、パーツ構成はこのエントリーにあるとおり。電源はAntecのNeopower 650、光学ドライブはSONY/NECのAD-7170Sです。RealSSDはSATAのPort1に、AD-7170SはPort6につないであります。HDDも使っていますが、作業中には取り外しました。
F/Wアップデート準備
今週の水曜日頃にCrucialのサポートサイトにRealSSD C300の新F/W(0002)がアップロードされました。幸か不幸かその情報をいち早く発見してしまいました。過去使用していたOCZ Vertexでは何度かF/Wアップデートを無事にやり遂げてる慢心もあり、自作erとしてはやってみるしかないということで、マニュアルの指示に従い作業を開始しました。
手順はVertexの場合と大きくは変わりません。中身が消えてしまうということなのでバックアップをとり、リストア手順を確認しておいたくらい。ダウンロードしたアップデータはiso形式になっており、CDに焼いてF/Wアップデート専用の起動ディスクとなります。
アップデートを行うに際しての注意事項もVertexとほぼ一緒。SATAのモードはAHCIではなくIDEに変更すること。そして手順書には書いてありませんでしたが、他のポートにつながっているHDDは念のため取り外しておきます。ここまでやったらBoot順を確認して焼いたCDをセットして再起動。
An error occurred during download
CDから自動的にアップデータが起動し、コマンドラインベースの画面になります。このソフト、画面はDOSっぽいですが中身はLinuxのようです。自動的に対象ドライブであるRealSSDが検出されて、一つ一つの作業を確認しながら進んでいきます。マザーボードのBIOSアップデートもそうですが、この手のF/W書き換えは危険がいっぱいなので、しつこいほどの確認とチェックが入ります。
最初は「このドライブで合ってるか?」次が「データが消えるけどいいか?」そして最後に「本当にアップデートするよ」というような確認でした。
そして3回目の確認に対し、”yes”と答えた直後… 空白を開けて数行下にポロッと表示されたメッセージが”An error occured during download”(ダウンロード中にエラーが発生しました)というもの。そしてそのままA:>というプロンプトが表示されてアップデータは強制終了してしまった模様。これはいやな感じだ…。
No drives found
ここで冷静にまずはコマンドラインから、アップデータを直接再起動させてみました。さっき見た画面が再スタートします。が、そこには”No drives found”というつれないメッセージが表示されるだけ。その後再起動させたり、一度電源を完全に落としたり、つなぐポートを変えたり、果ては別のPCにつけてみたり、いろいろやりましたが結果はすべて同じ。
どうやらF/Wアップデートが中途半端な状態で中断されてしまい、ドライブとして認識されない状態になってしまったようです。
BIOSからは見える?
しかしこのアップデートに失敗したドライブは、BIOSからはちゃんとHard Diskとして認識されていることを発見しました。またSATAモードがIDEの場合、Windowsのインストーラーからも、なにか128GBのディスクがあるということは認識されますが、使用不能と判定されパーティションを作ったり、論理フォーマットすることはできません。AHCIモードにするとそもそも影も形も見えなくなってしまいます。ということで、やはりこれは飾りにもならない物体になってしまったことは間違いないようです。
復活はあるのか?
同様のF/Wアップデート失敗報告は、Crucialのサポートフォーラムでもたくさん報告されており、リリースから2日もたたない昨晩中に、Crucialのサポートページから該当F/Wアップデータは削除されてしまいました。F/Wそのものではなく、アップデートのプログラムに一部の環境で問題があるようです。もちろん、問題ない場合もありますが。
サポートフォーラムによると、もっと検証を重ねて安定度を増してから再度リリースするとのこと。まぁ当たり前の対応です。その際、もしかしたらF/Wアップデートに失敗してしまったドライブにも、強制的に新F/Wを書き込むツールが提供されるのでは?と期待されています。BIOSから見えているのだから技術的には何とかなるのではないかと思います。
でも、冷静に考えると、そんなツールを配布してしまうのは新たなトラブルの元になりかねない心配もありますが。
ちなみに私の買ったRealSSDはMicronブランドのバルク品なのですが、一応販売店にもっていけば修理(もちろん有償で)してもらえるのでしょうか。購入してから1週間もたっていないし、何しろ高価なパーツでしたので、ここは一つ恥を忍んで販売店に相談しにいくのが確実かも。と思ったら、肝心の領収書が見つからない…。捨てたはずないので探さなきゃ。
今更ながら…
やはりF/WやBIOS関連のアップデートは慎重に行う必要があることを今更ながら痛感。現状で問題がないならもちろんのこと、少しでも不安があるならやらないに限ります。特に出たばかりの状態で手を出すのは人柱以外の何者でもありません。まぁ、それも半分楽しみにしている部分はあるのですが。私の場合PCは実用品半分、趣味半分ですので(A^^;
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