フリー走行1回目と2回目が行われた金曜日から明けて、土曜日になりました。天候は相変わらず晴れ。青空に広がった鱗雲とは対照的に、この日も気温はぐんぐん上がり暑くなりそうです。午前中にはまず60分のフリー走行3回目が行われ、午後にはいよいよ公式予選が予定されています。
小林可夢偉/ザウバー C31 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F10, ISO100, -0.7EV, AWB, 330mm)
宿泊地の名古屋を午前7時前に出て鈴鹿サーキットに到着するのは8時半頃。場内のレストランでゆっくり朝食を食べてから、いざコースへ。移動も含めて鈴鹿サーキットと周辺地域・企業の運営とホスピタリティの高さは完璧です。
フリー走行3回目はちょうどS字コーナーの目の前、CスタンドとDスタンドの間くらいにある草むらの土手で観戦&撮影することにしました。本当は逆バンク外側のDスタンド最上段に行きたかったのですが、ここはマシンを低い位置から撮れることで有名で、ヘアピンに負けず劣らず人気があるためか、セッション開始1時間半以上前の段階でもう一杯になっていました。なので、仕方ないのでCスタンド寄りへと移動。ここは十分な広さもあって、好きな場所が選べます。
F1 セーフティカー/メルセデス SLS AMG
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F14, ISO100, -0.7EV, AWB, 330mm)
すべてのセッションの開始前には、コースインスペクションのためにF1セーフティカーとメディカルカーが周回し、コース状況を確認します。これが猛烈に速いんですよね。かなり攻めてタイヤを鳴らしながら駆け抜けていく姿は、現地観戦ではお馴染みです。
フェリペ・マッサ/フェラーリ F2012 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/320sec AUTO (F5.6, ISO100, -0.7EV, AWB, 170mm)
さて、このポイントからは、右の方を見れば1コーナーから2コーナーが見通せます、その奥にはBスタンドが聳えています。土曜日の午前中、フリー走行だというのにこれだけのお客さんの入り。前日金曜日でさえ4万人を超えたそうで、この日は最終的に6万人に達しました。決勝日でもこれより少ない数のお客さんしか入らないレースはざらにあります。
ミハエル・シューマッハ/メルセデス F1 W03 Mercedes
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F13, ISO100, -0.7EV, AWB, 500mm)
2コーナーを立ち上がったF1マシンは加速しながらイタリアンカラーの壁の前を駆け抜け…
小林可夢偉/ザウバー C31 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F14, ISO100, -0.7EV, AWB, 410mm)
ピレリの看板の前を通過してS字入り口の緩い左コーナーに進入してきます。心なしか”PIRELLI”の字が斜めになってるような気がするのは、もしかしてシャッター歪みでしょうか?
ジャン-エリック・ベルニュ/トロロッソ STR7 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F11, ISO100, -0.7EV, AWB, 370mm)
そしてS字コーナーの入り口、外側の縁石一杯までマシンを振ってから右コーナーへ向けてアプローチし…
セルジオ・ペレス/ザウバー C31 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F10, ISO100, -0.7EV, AWB, 170mm)
キミ・ライコネン/ロータス E20 RENAULT
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F14, ISO100, -0.7EV, AWB, 410mm)
この辺でほぼ最接近。ここもまたコースが近いです。今年50周年を迎えた鈴鹿サーキットですが、観客の位置からコースまでが近いのは、オールドコースの証と言えるでしょう。
ポール・ディ・レスタ/フォースインディア VJM 05 Mercedes
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F14, ISO100, -0.7EV, AWB, 240mm)
クリップを抜けて徐々に遠ざかりつつ…
フェルナンド・アロンソ/フェラーリ F2012 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F13, ISO100, -0.7EV, AWB, 370mm)
マシンは真後ろを向いてS字コーナーを抜けて行き、次の逆バンクへと向かっていきます。
S字コーナーを全体に見渡せるという点で、観戦ポイントとしてもとても良い場所。広い範囲を見渡せるのでレース状況もそこそこつかみやすそう。決勝をここで見るのも良いかもしれません。
マーク・ウェバー/レッドブル RB8 RENAULT
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F11, ISO100, -0.7EV, AWB, 370mm)
セバスチャン・ベッテル/レッドブル RB8 RENAULT
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F14, ISO100, -0.7EV, AWB, 290mm)
さて、最後のフリー走行でとうとうトップを独占したのがレッドブルの2台。安定の速さです。タイムは1分32秒台前半。
フェルナンド・アロンソ/フェラーリ F2012 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F11, ISO100, -0.7EV, AWB, 370mm)
レッドブルの2台に続いて3位のタイムを出したのが、フェラーリのフェリペ・マッサ。一方でアロンソは11番手タイムと奮いません。何かを難じするかのような明暗ぶりです。
ニコ・ロズベルグ/メルセデス F1 W03 Mercedes
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F8, ISO100, -0.7EV, AWB, 200mm)
さらに、昨日クラッシュしてしまったシューマッハは、その遅れを取り戻すかのようにFP3の間はずっとコース上に出ており、タイムも4番手を記録しています。それに比べて調子が出ないのがニコ・ロズベルグ。いったいどうしてしまったのでしょうか?
ジェンソン・バトン/マクラーレン MP4-27 Mercedes
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F8, ISO100, -0.7EV, AWB, 200mm)
初日に好調だったマクラーレンはここでがくっと減速。いえ、タイムを追わずにレースをにらんでのセッティングをしているかも知れず、実際のところフリー走行のタイムはあまり当てにならないとは言え… 結果的からみればこの時点から何かが狂い始めていたのかも知れません。
小林可夢偉/ザウバー C31 Ferrari
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mmF4.5-6.3, 1/125sec AUTO (F13, ISO100, -0.7EV, AWB, 290mm)
さて、昨日は伸び悩んだザウバーですが、一日明けたら急激に良くなっていました。小林可夢偉もペレスも、タイムはほぼ1秒改善してトップチームと同じく1分32秒台へ。この調子なら予選でも期待が持てます。
1時間のセッションはあっという間に終わり、お昼の時間。予選は午後2時からなので3時間の余裕があります。次の観戦ポイントへ向けて移動開始。午後はコースの西の端、3km以上の道のり(しかも結構な山谷あり!)を歩いて遠征することにしました。
<予選につづく>
※他の写真も含めFlickrにまとめてアップロードしてあります F1日本GP 2012 -a set on Flickr