もうすぐ見頃を迎える亀戸天神の梅とようやく咲き始めた大横川の河津桜を撮りに行く

投稿者: | 2019年3月1日

 梅や桜と言えば、それこそ写真を趣味にする人々の多くが、飽きずにカメラを毎年向ける被写体なわけですが、もちろん私もその一人。そして毎年同じような、どこかで見たことのある凡庸な写真を撮ってしまいます。いや下手したら3年前の方が上手く撮れたんじゃないか?みたいなこともあったりして。

 でも良いんです、そうやって進歩はなくても気楽に「撮る」という作業自体を楽しめるのは、アマチュアというか趣味の特権ですから。

 …えーっと、なんか変な話で始めてしまいましたが、個人的にはまだまだ冬が続いて欲しいと思う中、しかし今年も暖冬傾向らしく、梅や河津桜の見頃は例年よりも少し早まっているようです。咲き始めてしまったのなら仕方がないということで、春らしい花を撮りに散歩に出かけてみました。

 梅も桜も地元にいくつか知る人ぞ知るな隠れた名所があるのですが、梅については梅まつり開催中の亀戸天神へ、河津桜は木場公園近くの大横川沿いという、超近場に行ってきました。どちらも過去に何度も何度も訪れたことのある場所です。

 ソメイヨシノもそうですが、毎年見頃の見極めと天気と週末がうまく重なるかどうかがなかなか難しいところ。先週2月23日と24日の時点で、亀戸天神の梅は見頃のちょっと手前、大横川の河津桜は全体的に見てまだ一分咲きと言った感じでした。梅はもう終盤戦ですが、河津桜はこれから。見頃が比較的長い桜ですから、このままソメイヨシノが咲き始める頃まで楽しめそうです。

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 さて、桜や梅目当てに集まってくるのはカメラを持った人達だけではありません。春の気配に誘われてメジロをはじめとした小鳥たちもやってきます。そんな小鳥と梅や桜の取り合わせを撮るのも目当てのひとつですが、これもある意味「動体撮影」と言えるわけで、しかも不規則に予測不能な動きをするので、撮影はなかなか難しいです。もちろん、だからこそ楽しいわけですけど。

梅がちょうど見頃:亀戸天神

 まずは見頃を迎えた亀戸天神の梅の様子です。梅まつりが開催中ですし、天気の良い週末で気温も比較的高く、絶好の梅見物日和でした。折しも受験シーズンと言うこともあり(亀戸天神は学問の神様、菅原道真公を祀っています)境内はなかなか賑やかでした。

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 中央の参道にある一つ目の太鼓橋の頂上から見る境内はこんな感じです。菅原道真公と梅とケヤキ(と、写っていませんが牛)は切っても切り離せない縁があります。

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 参道脇の白梅はまだ五分咲きくらい。でもこのくらいの時期は痛んだ花が少なくて木全体が元気な感じがします。

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 中にはほぼ満開の木もありました。梅は桜に比べると全体的に花の密度が薄いと思うのですが、こうして満開になった姿はなかなかどうして壮観です。

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 桜と同じく梅も枝垂れの方が見頃が早いんですね。境内にいくつかある枝垂れ梅は見事な花ぶりで多くの人を引きつけていました。枝垂れになると桜よりも梅の方が派手に感じます。

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 歌川広重の浮世絵で有名な朱塗り太鼓橋と枝垂れ梅。いや、絵になったのは梅じゃなくて藤でしたっけ。背後にあるのは橋だと分かるように少し絞りました。が、もっと絞った方が良かったかも。絞り開けるのは簡単ですが、適切に絞るのは難しいです。

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 スマホ時代になって、訪れている人は全員カメラマンです。やっぱり寄ってどアップで撮る人が多い感じです。スマホは結構近距離得意ですからね。

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 でも、アップで小さな花を風情たっぷりに撮るには、やっぱりフルサイズセンサーのデジタルカメラには敵わないでしょ? と、自分が巨大なカメラを持ってることを正当化したくなります。もちろん口にも態度にも出しませんが。

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 梅を撮るとなれば、メジロも一緒に撮れるかも?と目当てにしていたのですが、残念ながらメジロその他の小鳥はあまりいませんでした。時間帯が悪かったのか、あるいはあまりに人が多すぎて敬遠しているのか?

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 しかもこの日は普通に梅を撮ることを重視してDFA★70-200mmF2.8しか望遠は持っていなかったので、小さなメジロを撮るにはちょっと遠すぎました。

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 亀戸天神には住み着いてると思われるアオサギもいます。さすがに梅の木に止まったりはしないのですが、池の上に張られた藤棚を支える木枠に佇んでいました。

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 亀戸天神からは東京スカイツリーもよく見えます。背後にスカイツリーがあると分かるように、私にしては思いきり絞り込んだおかげでワサワサ咲いている梅の花も広い範囲にピントがきてくれました。ボカすだけが写真の撮り方じゃないですよね。いつも分かってはいるのですが… (A^^;


 先週末時点でこんな感じで、枝垂れは見頃、その他はあとちょっとでしたので、今週末あたりが全体的にはちょうど満開と言える状態になるのではないかと思います。また、これだけたくさん咲いているので、むしろ散り際も梅の花びらが舞ってそれはそれで綺麗だと思います。

 亀戸天神には桜はほとんどないので、梅が終わると束の間の休憩を挟んで4月後半には藤が咲き始めるはずです。その頃また訪れたいと思います。

咲き始めたばかりの河津桜:大横川

 次に訪れたのは大横川という、地元民には有名なれど他にはほとんど知られていない隠れた桜の名所です。門前仲町から猿江に至るまで、川岸にはずらっとソメイヨシノの並木が連なっていますが、その途中に少しだけ河津桜が並ぶ一角があります。

 先週中にいよいよ咲き始めたというニュースをTwitterの投稿で見たので、やはり先週末に様子を見に行ってきました。河津桜はソメイヨシノと違って長持ちするので、そんなに慌てる必要はありませんが。

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 で、実際のところはまだこんな感じでした。一部の木はこれよりももっと咲いていましたが、見頃にはほど遠い感じ。でもせっかくだから咲き始めの河津桜を撮っていきましょう。

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 うまく一部切り取れほぼば満開です。

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 そう言えばDA★300mmF4は、比較的寄れるしボケも綺麗だし、画角的にも意外に使いやすくて、桜とかこういう撮影用途にも向いていそうです。

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 でもわざわざDA★300mmF4を持ってきた目的はやはり鳥。亀戸天神同様にこの日も本当はメジロ目当てだったのですが、ヒヨドリがギャーギャーと悪声で泣きまくり、幅を利かせていました。まるでここはオレの縄張りだと言わんばかり。

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 前ボケが入って、青空バックで、ちょうど良い感じだったので是非ここはメジロにきて欲しかったところ。まぁ仕方ありません。

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 メジロも一瞬現れたんですがすぐにヒヨドリに追い払われてしまい、そのまま戻ってこなくなってしまいました。

 幸い桜の季節はまだ続くのでまたチャンスがあれば挑戦してみようと思います。

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 さらには雀もいたのですが、やはりヒヨドリに蹴散らかされてしまいました。

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 そんな雀さんたちは休んでるだけかと思ったら、ちゃんと花を食べてました。というかまだ蕾ですけどそれ!


 河津桜の並木は、大横橋と豊木橋の前後一帯、木場公園のバーベキュー広場横あたりの護岸に広がっています。それ以外の場所はソメイヨシノがずらっと並んでいてこの季節の大横川沿いは壮観です。

 本当は船に乗って川から眺めるのが一番贅沢かも知れません。また、江東区のこの辺では仙台堀川親水公園も見事な桜並木ですので、お花見散歩には事欠かない地域です。

使ったカメラとレンズ

 今回試用したレンズは先週金曜日に手に入れたばかりのHD FA35mmF2、昨夏に出たばかりなので桜の季節を初めて迎えるDFA★50mmF1.4、そしてこういった用途では定番レンズのDFA★70−200mmF2.8に、さらにDA★300mmF4を使いました。

ペンタックス 単焦点広角レンズ HD PENTAX-FA35mmF2 W/C Kマウント 22860

ペンタックス 単焦点広角レンズ HD PENTAX-FA35mmF2 W/C Kマウント 22860

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

PENTAX スターレンズ 超望遠単焦点レンズ DA★300mmF4ED[IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21760

PENTAX スターレンズ 超望遠単焦点レンズ DA★300mmF4ED[IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21760

 望遠の2本は両方持ち歩くと重たいので、どちらか1本選んだ方が良いでしょう。メジロを狙うなら300mmは欲しいですが、花を主役にするなら70-200mmF2.8の方を優先したくなるので、なかなか難しい選択です。

 50mmF1.4は中望遠的な使い方が出来て、それでいて自然な画角でとても使いやすいです。開放付近のボケ量は圧倒的で綺麗だし、私のK-1改との組み合わせではとにかくピント精度も完璧で、バシッとAFも決まるので安心して絞りを開けられます。あ、いや本文にも書いたとおり、適切に絞ることも意識しなきゃ…

 あとは本当は100mmF2.8マクロもこういった場所では使い道が無限にありそうです。これからソメイヨシノの時期に向けて使ってみたいと思っています。

PENTAX 一眼レフ K-1 Mark II ボディ  15996

PENTAX 一眼レフ K-1 Mark II ボディ 15996

 カメラはいつものPENTAX K-1改です。

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