新小岩で人気のすし処「二代目太郎」で久しぶりの寿司と日本酒を味わう

投稿者: | 2018年11月28日

 秋も深まってきた今日この頃、久しぶりにお寿司を食べに行ってきました。寿司を食べると言えば我らが定番のお店は新小岩にある「二代目 太郎」です。新子を食べに夏に訪れて以来、約4ヶ月ぶりです。

 実は太郎さんでもなければ二代目でもないという比較的若い大将がやっている、カウンター席のみのこぢんまりした寿司屋は、最近雑誌でも取り上げられたりして人気が一段と高まっています。私たちが訪れた日は地元の常連さん達ばかりでした。

 ですが、一見さんでもまったく問題ない門戸の広いお店なので、敷居が高そう(誤用の方の意味)と尻込みする必要はありません。下町の寿司屋ですが完全禁煙なのでその点も安心です。

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 そして今回は先日購入したLUMIX LX100 IIを初めて本来の目的で使ってみました。超美味しくてカッコイイ料理やお寿司をちゃんと撮れるでしょうか?

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 いろいろあって、予約していた開宴時間に少し遅れてしまい、慌てて駆けつけてまずは一杯。喉を潤す生ビールです。お寿司屋さんでもとりあえずのビールは美味いです。

 もちろん今日もお任せコース! 二代目太郎のお任せコースは、美味しいだけじゃなくて量も多いので心してはじめましょう。

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 いきなり出てきたのは手巻き。具は何だったかな? 忘れてしまいました色々入ってました。空いていたお腹がちょっと落ち着きます。

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 で、二品目にこんなすごいのが出てくるんですよ。タラの白子ポン酢です。これが何というか「ジューシー」という言葉がぴったりな味わい。これはビールじゃない!日本酒だ!

 そして何気なく乗っている紫のものは菊です。別名「もってのほか」と呼ぶそうです。天皇家の紋章を口にするなんて「もってのほか」だとか。

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 という蘊蓄を聞いたところで日本酒です。「三井の寿(みいのことぶき)」という福岡のお酒で純米大吟醸。14度ということでかなり辛口です。白子みたいな独特な味の濃いものにはぴったりです。しかも口開けだったので、辛口のパンチの強さをしっかりと味わうことが出来ました

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 なお、このお酒のラベルはこんな感じ。いえ、ダブルA面となっていて反対側は通常の日本酒らしいラベルなのですが、反対側はこれです。

 漫画に疎い私はよく分かっていないのですが、知ってる人にはすぐ分かるらしいですね。「三井の寿」でこのデザインとくれば… と。なお+14というのは日本酒度を表しています。

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 なお、この日のお酒のラインナップはこんな感じでした。数は少ないけど、入手困難なレアものも含め厳選された銘柄がその時々で揃っています。

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 ここからお刺身が始まります。最初に出てきたのはホタテ。これが普通にワサビ醤油でも良いのですが、塩でもいけるよとのこと。もちろんただの食塩ではなくて沖縄の海塩です。

 美味しいお刺身を塩で食べるってのは、なんか一線を越えた気がしてきて嬉しいです。

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 次はイカと後の赤身は金目。イカにピント合わせてしまいましたが、どっちかというと主役は金目かも。綺麗なピンク色!

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 さらに!マグロの漬けとトロ、最後は鰺を頂きました。お刺身尽くしなれど、いろいろと変化があってまったく飽きません。もうこのままシャリ無くても良いんじゃないか?って勘違いしそうなくらい満足しました。

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 それもこれも、久々に美味しい日本酒を飲み始めて、早くもちょっと良い気分になってきたせいかも。二杯目に頂いたのは和歌山のお酒で「紀土(きっど)」という名の純米吟醸生しぼりたてのお酒です。枡からも溢れそうなくらいなみなみと注がれてしまいました。まいったなぁ、こりゃ。飲むしかない!

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 と、そこへやってきた赤い切子の器。中にはいかにも「珍味」風なものが入っています。こいつはスケソウダラの卵で、塩漬けかつ味噌漬けにしたものだとか。これはすごい! 人をダメにする食べ物です。

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 続いて焼き物ということで、生ししゃも、穴子、そして銀ダラです。赤黒いのはプチトマト。ししゃも好きなんですよね。安居酒屋のししゃも風の何かも良いですが、本物は本当に美味しいです。そして銀だらの旨味にでさらにお酒が進んでしまいます。

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 揚げ物を挟んで次に出てきたのが茶碗蒸し! 寿司屋の茶碗蒸しはお店の特徴が出やすい一品。もちろん二代目太郎の茶碗蒸しもいつも凝っています。今回はなんとこう見えてカマンベールチーズ入り。なにこれ美味いカマンベール独特の黴びと甘みがありつつも、やっぱりチーズなので塩気も効いていて、まろやかな茶碗蒸しと絶妙の取り合わせです。具は蟹、海老、シメジでした。

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 さて、ここからようやくにぎりに入ります。まずはヒラメ(エンガワ乗せ)と赤貝から。

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 そしてみんな大好きイクラ丼! でもおちょこに盛られた超ミニサイズです。丼と言ってもごはんはちゃんと酢飯なので、歴とした寿司ですこ、これは。軍艦でも巻物でも握りでもない新しいスタイルですかね、これは。

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 さらに左の白いのは何だったかな? こう見えてもホタテだったかも。スミマセン、他があまりにも印象的だったので、食べたのも忘れてしまいました。右はイカの印籠詰め。あまり食べたことがありませんでした。甘ダレで美味いですね、これ。

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 そして! いよいよクライマックスへ。ここへ来て大将曰く「マグロ赤身か中トロか大トロか?どれか好きなヤツを一品選べ」とのこと。なにそれ?何か試されているのだろうか?何かの罠だろうか?

 と訝りつつ、少し恐れつつ、そう言われたら江戸っ子としては「赤身に決まってんだろ!」…ではなくて、元気よく「大トロ!」と叫んでしまいました。けっ!トウシロが!とは言われなかったですが、大将がニヤリとした気がしました。

 でその大トロ。何という美しさ、大きさでしょう。一体一貫いくらするのやら?などと野暮なことを考える暇も無くペロッと飲み込んでしまいました。なんという幸せ!

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 ちなみに隣の江戸っ子にがやせ我慢をして発注した赤身はこんな神々しい姿をしていました。これもマグロらしい味わいがして美味いだろうなぁ。

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 でもって最後はウニで〆。という完璧流れでした。

 なお、二代目太郎の大将は、いまシャリをいろいろと研究中で、今回もちょっと変わった甘みのあるトロッとした酢を使っていたようです。感想を求められたので素直に答えておきました。いやいや、ネタの味がしっかり感じられ、舌触りも歯ごたえものどごしも上品で美味しかったです。いわゆる「江戸前」の標準からすると、酢は薄く感じられるかも。でも、いつぞや北海道で食べた寿司屋の大将が、江戸前は酢が強すぎて俺は嫌いだ、って言ってましたっけ。

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 最後に追加のお代わりということで、目の前のネタケースにあってずっと気になっていたコハダを握ってもらいました。あの新子がこんなに成長したなんて!と夏を思い返しながら味わいました。

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 これ以上日本酒を飲んではまずいと言うことで、途中から「太郎ハイ」にスイッチ。ソーダ入りのシャワシャワしたチューハイですが、薄味でお寿司にちゃんと合うように出来ています。

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 最後に巻物を二種類頂いて、これで本当の〆。今回も相当な量をたっぷり頂きました。久しぶりのお寿司は本当に美味しいです。できれば月一くらいで食べたいものです。

使ったカメラ

 冒頭にも書いた通り、今回の写真は全てLUMIX LX100 IIで撮りました。

 手ぶれ補正やAFはまったく問題なく、ホワイトバランスや露出などもGX7 Mark IIの感覚のまま使えます。

 目の前のお皿をクローズアップするとなると、テレ端にズームしがちですが、撮影倍率を求めるならワイド側で寄り切った方が有利のようです。もちろんパースがついて形が崩れたりするので、撮り方に注意しないといけません。お寿司は小さいので「寄る」と言う面では一番厳しい条件だったと思いますが、十分に対応できました。

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 また、夜のそれほど明るくはない室内でしたが、明るいレンズのおかげでISO400程度で概ね撮れています。その一方で開放付近を使ってもピントが薄すぎると言うこともなく(もう少し絞った方が良いと思える場合もありましたが)とてもバランス良い感じです。

 引き続き今度はお肉を撮ってみたいと思います。

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