早朝に車に乗って東京を出発し、一路東北道を北に向かいます。あまり細かいことは考えていなかったのですが、当初の予定では二本松城で百名城スタンプを押して(もちろん城跡の見物もして)、安達太良山にロープウェイを使って登って景色を眺める程度のことを考えていました。
しかし途中のサービスエリアで休憩しているときに、ふと福島県内の名所をスマホで検索していると、素晴らしいひまわり畑の写真を見つけてしまいました。何これ行ってみたい! …ということで、急遽予定を変更することにしました。
その素晴らしいひまわり畑があるのは喜多方市。目指していた二本松より磐梯山を越えた向こう側と言うことでかなり遠いです。しかしどうせ気軽に出かけた旅ですし、まだ朝早い時間ですから行ってしまうことにしましょう!
東京から300km超!三ノ倉高原までやってきた
磐越道を会津若松で降り、国道121号線をさらに北に向かいます。道路標識には「米沢」という文字が現れはじめて、ずいぶん遠くまで来たなぁ、と実感します。このまま米沢に行って美味しいお肉でも食べたいな、とか。
目指すは米沢のずっと手前、喜多方市の山沿いにある「三ノ倉スキー場」という場所です。ペアリフトが二つしかない小さなスキー場で、おそらく地元民のために運営されているのでしょう。
スキーのオフシーズンにはゲレンデを中心に花を植えて広大な花畑にするというプロジェクトが行われているそうです。春は菜の花だそうですが、夏はもちろんひまわりで埋め尽くされています。東京よりはややシーズンが遅いかもしれませんが、見頃はだいたい8月下旬から9月上旬になるようです。
当日の開花状況もよく分からずに、本当に適当で気軽な気持ちで向かってしまったのですが、会津若松までは概ね晴れていたものの磐梯山は雲の中。そして喜多方市から山登りを始めた頃には空は低い雲に覆われ雨が降り始めました。
雨時々晴れのち雨…
そして現地に到着してみたら、急に空が晴れはじめました! 素晴らしい晴れ男パワー! いや、今までの経験上自分を「晴れ男」と思ったことは一度もないのですが(^^;
とにかく車を駐車場に置いてカメラを担いでひまわり畑に入った途端、さーっと雲が消えて晴れてきました。しかもこの日は全国的に猛暑が和らいだ日。福島県北部の山の上は気温20度にも達しない、涼しいどころか寒いくらいの天気でした。
さっきまでとは一転して、すばらしいひまわり日和です。真っ青な一面の青空も良いですが、こうして白い雲が浮いてるのも良い感じです。ひまわりと言えば、広角側でグイッと寄って空を煽り気味にしたくなりますよね。
逆に望遠っぽく前ボケ後ボケを強調するのも王道でしょうか。しかしこの日はこういう場所に行くつもりがなかったので、望遠ズームは要らないなと思って家に置いてきてしまいました。やっぱり写真を趣味にしているからには、いつ何時絶景に出会うか分からないので、常に大三元を持ち歩くぐらいの意気込みでいなくては、と反省しました。
いえ、でもレンズの選択肢が多いと帰って迷ってしまったり、あるいはDFA★70-200mmF2.8が嵌まりすぎると、そればっかり使ってしまいがちなので、足りないくらいがちょうど良かったのかも?
とにかく広くて見渡す限りのひまわりは圧巻!
スキー場周辺の斜面にわたって5つのエリア(ひまわり畑)があるのですが、かなり広大だしアップダウンもきついので全てを回るのはあまり現実的ではありません。また、長い期間楽しめるように開花時期を調整しているようで、一部はまだ咲いていないところもありました。
今回私は一番上部の第2駐車場まで入れたので、メイン会場とも言える「くらら西部」を中心に巡りました。第2駐車場が一杯になると下部の第1駐車場に誘導され、その場合はシャトルバスでひまわりエリアまで登ってくることになります。
こうして斜面の下には会津盆地を望むことが出来ます。写真で見るよりはずっと雄大で良い景色です。やはり全体的に雲が大韻母が分かりますね。雲は山側からどんどん流れてきて、こんな晴れ間が覗いたと思うと、次の瞬間にはザッと雨が降ったりしてめまぐるしく変わります。
曇ってしまってもこれだけ壮観なひまわり畑ですから何とでもなるのですが、やはりなんかちょっと物足りない感じがします…。
しばらく晴れそうにない場合はレストハウスに入ってコーヒーを飲んで休憩していました。でも油断してるとカーッと晴れてきて慌てて飛び出していったり。慌ただしかったです(A^^;
「くらら西部」エリアの頂上は展望台になっていて、ひまわり畑から会津盆地までずーっと見渡せます。こんな看板も立っていて記念写真コーナーになっていました。
駐車場はそれなりに混んでいましたが、なにしろ広大なのでひまわり畑内では混んでる感じがしません。ひまわりの間を縦横に通路が通り、ところどころは写真映えポイントらしきスペースまで用意されていましたが、人が一カ所に集中することもなく上手く分散するように出来ていました。
ちなみに人の背丈を超えるような高さはなくて、高くても目線くらい、多くは少ししゃがんだくらいがちょうど良い高さだったのですが、おかげで気がついたらTシャツが黄色い花粉だらけになっていたりしました。知らず知らずのうちに花に触れていたんですね。花にとっては良くないことですが、ちょっと状況的に仕方ないかなと思いますけどスミマセン。
DFA★50mmF1.4は後ボケにも前ボケにも大活躍
後ボケと前ボケのきれいさは両立しないと言われてますが、これだけ寄ってしまえばそんなの関係ありません。前ボケだって綺麗です。いやボケが足りないくらいに感じました。もっと画面中真っ黄色にしたい!
開放付近はピント面が薄すぎるので、どこにピント持ってくるかで全然違う絵になります。ここまで何となく真ん中の種が出来る部分にピントを合わせていたのですが、雨粒がついた花びら(額かな?)が美しかったので、写るかな〜?と試してみました。なんか思ったようにならないですが。
でも楽しい〜! 大口径レンズバンザイ。
冬は良い練習ゲレンデになりそう
スキーヤーとしてはリフトが気になり、雪が降るとどんな景色になってどんな斜面になるのか想像してしまいます。これ、現役のリフトのはずですが搬器はわざと外してあるみたいですね。
なるほど〜。こういう感じの斜面なんですね。すきーだったら一瞬で滑ってこられそう。
そんなゲレンデの下半分はは一面真っ黄色。ここは「くらら北部」と呼ばれるエリアです。コレだけでも十分なくらいのひまわり畑ですが、さきほどまでいた「くらら西部」はこの3倍近い広さがありました。
ひまわりは、どっちかというと背中が格好良いです。もっと背中の姿を撮ってくれば良かった!次回の宿題にしたいと思います。
また訪れたい… 遠いけど
ということで、本当に行き当たりばったりの思いつきで行ってきたひまわり畑でしたが、素晴らしいところでした。東京から行くにはかなり遠いので計画は慎重に… と言うより、私のように何も考えずに思いつきで行くのが良いかもしれません。
なお多くのひまわりの名所がそうだと思いますが、ここ三ノ倉花畑も駐車料金も含めて見学は完全に無料です。ただし、寄付というか募金箱があったので心ばかりの小銭を入れてきました。いや、その価値は十分にありましたから、是非毎年この状態を維持していって欲しいと思います。
使ったカメラ
撮影機材はいつものPENTAX K-1 Mark IIにレンズは本文でも少し触れたように、DFA15-30mm F2.8とDFA24-70mm F2.8に加え、新レンズのDFA★50mmF1.4を使いました。もしかしたらDFA★50mmF1.4に組み合わせる標準ズームはDFA28-105の方が良いのかもしれない… と思うのですが、実際のところDFA24-70mm F2.8はなんだかんだで使ってしまうので何とも悩ましいところです。
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ひまわり関連エントリー
夏は体調崩していることが多いので、ひまわりを撮りに行きたい気持ちはあってもなかなか行けていません。今回は実に3年ぶりとなりました。