ちゃんと「買ったよ!」報告をここでしないまま、既にしれっとK-1 Mark IIで撮った写真を使ったエントリーを何本も上げてしまっていますが、実はPENTAX K-1 Mark IIを買いました。それも発売日に入手するという念の入れようです。買うかどうかウジウジ悩んでいたわけではなく、実はもう1ヶ月ほど前から発注を入れてあったのです。
いえ、本当のところはCP+の前、2月末の発表と同時に予約したものの、翌3月中旬に衝動的にFUJIFILM X-H1に手を出してしまったために、一度いろいろと怯んでキャンセルをしたのですが、冷静になって再び思い直して別の店で再発注したという経緯をたどってはいます。一応個人的には思い悩んだ末のことなのです。
すでにK-1を持っているユーザーには基板交換によるアップグレードという道筋が用意されているのに、なぜわざわざ新品ボディを買ってしまうのか? タイトルで少し煽った割りに大した理由は無いのですが、その辺の言い訳をつらつらと書き留めておきたいと思います。
Unboxは省略…
新しい機材を買うと、必ず箱の写真から始めるのが流儀なのですが、今回は省略します…。というか、何か新しいものを買った感が希薄なので箱の写真を撮る気になりませんでした。というのも箱からしてだいたいK-1 無印と同じです。
あ、でもiPhoneで箱を撮影してTwitterには報告上げておいたのでそれを代わりに貼っておきます。
うふふ… ☺ pic.twitter.com/U2EiyDwL6r
— Hi (@hisway306) 2018年4月20日
ちなみにこのツイート、過去最高数の「いいね!」を頂きました。みなさん他人のIYHは大好きなようで良かったです(^^;
ということで色々省略して、とにかく手に入れたのはこれです。K-1 Mark IIはK-1無印時代にはなかったレンズキット(DFA28-105mm 付き)も販売されるようになりましたが、私は当然ボディのみを買いました。
箱から取り出したら、手持ちのレンズつけて、既に幾つも持っている充電済みの電池入れて、SDカードを挿して、ピークデザインのアンカーつけて、設定を一通り好みに変更したらそのまま実践投入可能です。だって、使ってみる上ではほぼほぼ95%くらいはK-1無印と同じカメラですから。いや… 98%かも?
K-1無印とK-1 Mark IIを比較する
では実際のところK-1無印と新たに手に入れたK-1 Mark IIはどこが違うのか見比べてみましょう。
はい、ボディを並べてみました。ペンタキシアンじゃない人にとっては、ほとんど間違い探しみたいなものかと思います。実際外観上の違いは一カ所だけ。
この右肩の機種ロゴだけです。
あ、あと底のラベルにも機種名が入ってるのでそこでも見分けられます。右肩のロゴが「K-1 II」という略称だったのに対し、ラベルは「K-1 Mark II」とフルネームで書かれています。ラベルの内容は細かい部分で書き方が変わっていますが、これは色々な法令の変化等によるものでしょうか? K-1 Mark IIのほうが幾分スッキリしています。ちなみに「MODEL :R01010」ってのは何でしょうかね?
実はそれ以外に細かい部品レベルで実は違いがあるんじゃないかと、色々チェックしてみたのですが今のところ、外観上の差異は見つかっていません。それどころか、触ってみてもボタンやダイヤル類の手触り等々、全て同じです。むしろ手探りになると見分けるのは無理ではないかと思われます。
さて、機能的にはK-1 Mark IIはK-1無印にはない新機能が少し追加されているので、メニューを弄っていると差が見つかります。
まずはリアルレゾリューションの選択肢が増えていること。K-1無印のリアルレゾリューションメニューはオフの他に「オン(動体検出なし)」と「オン(動体検出あり)」の2つの選択肢がありましたが、K-1 Mark IIではさらに「手持ち」モードが追加されています。これが数少ないK-1 Mark IIの目玉新機能のひとつです。
さらにもっと分かりやすいところでは、ISO感度設定の幅が高感度側に大きく広がり、K-1無印ではISO204800止まりだったのがK-1 Mark IIではISO819200まで設定可能になっています。外観には見えませんが、内部基板は一新され、アクセラレータなる新チップが追加されたことによるもう一つの目玉新機能です。
そしてファームウェアのバージョン情報を確認する画面に、ちゃんと機種名が書かれていました。なお発売日に入手したこの個体は既にファームウェアはVer 1.01になっていました。何か最後に0.01分の修正を行ったんでしょうかね。
でも実際にはほとんど違いはない
さて、新規追加になった二つの機能以外では一応、画像処理やAFのアルゴリズムも改善しているそうですが、今のところその差を実感するような場面には出会っていません。AFについては動体撮影してみないと分からないでしょうね。そのうち挑戦してみます。
電池はもちろんD-LI90Pで変わりがありません。私のK-1 Mark IIに同梱されていた電池は2015年12月製とわりと古いものでした。2年前のK-1無印には確か2015年7月製造のものが入っていましたから、電池パックはかなり在庫になってるのかも。
なお、過去の色々な経緯を経て、現在手元には合計4個のD-LI90Pと1個のD-LI90があります。これだけあればまず十分でしょう。
K-1無印の発売キャンペーンでもらったバッテリーグリップD-BG6もそのままK-1 Mark IIに使えます。と言っても、実際にこれつけて写真撮りに行ったことは1回くらいしかありません。一眼レフですし、電池は十分なスタミナがありますから。もちろん縦位置での撮りやすさは分かるのですが、バッテリーグリップとすると十字キーが遠くなるのも気に入らない理由のひとつです。
そう言えば、K-1 Mark IIは消費電力が約10%ほど増えたらしく、CIPA基準の電池寿命が10%減って670コマになっているのが唯一と言って良い改悪点でした。これについては特に心配していたのですが、今のところその差異を実感していません。K-1 Mark IIでも普通の撮影なら電池パック1個で丸1日使って目盛りがひとつ減るくらいなので、ホッとしているところです。この点はもう少し使い込んで慎重に判断したいと思います。
K-1 Mark IIで撮ってきた写真
冒頭にも書いた通り、既にK-1 Mark IIを使って撮ってきた写真のレポートはいくつかエントリーしてあります。それをおさらいしておきます。
ということで今のところこの3本です。高感度性能は確かに改善していそうな手応えがありますが、K-1無印と完全な一対一の比較まではしていません。というか、もうそこまでしなくても良いかな?と思っています。
手持ちリアルレゾリューションは期待していましたが、やはりちょっと使いどころが難しそうです。効果が見えにくいことに加え、撮影後に30秒くらい後処理で撮影が中断されてしまうことの方が、実使用上の問題は大きいかもしれません。なので「効果があるかどうか分からないけどとりあえずRRSで撮っておくか」という感じでカジュアルに使うことが出来ず、次第に使うことを躊躇うようになってしまっています。
あと、大山千枚田のエントリーの最後に書きましたが、今のところK-1 Mark IIはやや無視できない頻度でハングアップみたいな現象が発生するのが気になります。この点についてはファームウェアのアップデートを待ちたいと思います。
【2016年5月24日追記】その後なぜか謎のハングアップはまったく発生しなくなりました。SDカードをフォーマットしていなかったとか、なにかそういう相性の問題ではないかと思っています。なお、今日になって「全体的な安定性向上」のための新ファームウェアがリリースされています。
なぜK-1を持ってるのにK-1 Mark IIを買ったのか?
さて、最後にタイトルへの答えを書いておきたいと思います。実はK-1 Mark IIを新たに買った理由はいくつもあるので、思いつくままに以下に箇条書きにしておきます。
- K-1のサブカメラが欲しいと思っていたから
- アップデート開始まで新機能を待てないと思ったから
- アップデートすべきかどうか悩んでいるから
- 2年前にKマウントのフルサイズ機は全て買うと心に決めたから
- K-1 IIロゴの入ったボディはレア品になるかもしれないから
- 本ブログのネタになるから
まぁざっとこんな感じかと思います。重み付けをするとすれば、一番の理由は 1. で80%くらいを占めています。これについてはすでに2月の時点で以下のような記事を書いています。
2年間使い続けてきたK-1は少しくたびれてきてる気がするし、そろそろ買い増し時だと思ってたところでした。またサブ機という意味でも同じボディを2台持つのが理想であり、そういう意味でもK-1 Mark IIはまさにうってつけと言えるくらい「微妙な」アップデート内容でした。実際にはK-1 Mark IIをメイン、K-1無印をサブに回すことで、私にとってはほぼ完璧なシステムの完成です。
さらに 2. と 3. はお互いに矛盾しているような項目です。K-1 Mark IIの目玉機能である手持ちRRSについては、今のところ上に書いたように微妙な評価なのですが、高感度性能については素直にすごいと思うう一方で、電池の持ちは大丈夫そうなので、手元にあるK-1無印はいずれアップデートすることになるだろうな、と思っています。ただしLightroomのカメラプロファイルでK-1 Mark IIがサポートされるまでは待ちたいと思っています。あと混雑状況等もいろいろありそうなので、その辺の様子も見つつ追々と言うことで。
続いて 4. については冗談のようでいて、実はわりと真面目だったりします。以下のリンク先の記事にあるとおり、私はいつも「これは最後のKマウント機かもしれない」と思っていますので。
特にフルサイズ機を実現しない夢と思って居た頃の気持ちを思い出せば、買い支えるしかありません。
5.と6.は本当におまけであり冗談と言えます。レア機という意味ではK-1シルバーでしょうから。しかもシルバーを買うような人は熱狂的なペンタキシアンでしょうから、きっとアップグレードする人が多いはず。するとレア度で言えばオリジナルのK-1シルバーが一番になるのかも? だからどうってことはないのですが「レア機」って憧れますよね(^^;
運命だから
ということで、結論です。
PENTAX 一眼レフ K-1 Mark II ボディ 15996
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: エレクトロニクス
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