一昨日の1月22日は寒気が流れ込んだところにわりと強力な南岸低気圧がちょうど良いコースを通過したために、東京都心でも積雪が20cmに迫るかという大雪となりました。これだけの雪が東京で降るのは2014年の2月に2周連続で降ったとき以来です(多分)。
滅多に雪が降らないところに積もるほどの雪が降るとなると、そわそわとして喜び勇んで外に飛び出すのは、犬と子どもとカメラマンと相場が決まっています。
残念ながら今回は平日だったこともあって、日中は出勤していたのですが、電車が止まりそうと言うのを口実に、超早引きをして家路につき、普通は一刻も早く家に帰りたいところを、わざわざ遠回りをして写真を撮りつつ帰ってきました。こんなこともあろうかと、カメラを持ってきていたのです(コンデジですけど)。
ということで、4年ぶりの東京の雪景色を貼っていきたいと思います。そんなに真剣に撮ったわけではなく、歩きながら適当に撮っただけです。場所は都立木場公園なので、「東京の雪景色」と言いつつ、東京らしさがほとんど無いことに後になって気がつきました。
やはり大混乱しているのを承知で、渋谷とか新宿とか丸の内とか、そういう東京らしいところに繰り出すべきだったのかも。それは次回への反省としたいと思います。いずれはまた同じような大雪は振るでしょうから。それはもしかしたら来月のことかも知れません。
以下、「真っ白ですごーい、雪国みたい!」以外の感想も説明も思い浮かばないので、コメントはあっさり目で写真だけ貼っていきます。
芝生の広場も一面真っ白。そこに自転車通学の学生が自転車で横切っていきました。
時刻は午後4時頃なので、本降りになってはいましたが、まだ積雪はし始めたばかり。この後どんどん積もっていきましたが、最盛期は夜になってからのことです。
公園内のベンチも誰も座る人はいません。湿った雪でしたが積もりっぱなしだとふんわりしていて柔らかそう。
木場公園内にはちょっとした枯山水があります。それもすっかり雪に覆われて風情のある景色です。
ほころびつつある梅のつぼみも今日は後退したかも。
園内にある吊り橋の柱さえ霞んでよく見えなくなってきました。ちなみにこのカット、フラッシュを発光させてみましたが、イマイチですね。
その吊り橋の上にやってきました。空を仰ぐとあっという間にレンズに雪が積もってしまうので、考える隙も無くさっさとシャッターを切ってしまいましょう。
橋の下を通る道路は、まだかろうじてアスファルトが見えていますが、ここが一面真っ白になるのも時間の問題かも。
幹線道路ではない裏路地はもうノーマルタイヤでは走れない程度の路面になっています。歩くのも一苦労。
ゼロメートル地帯で平地と思われている木場公園の周辺は、まだ残っている運河を渡る橋が多いので、そこは越えられない峠の難所となってしまいます。幸い私が見た範囲ではまだスタックする車や事故はありませんでした。
公園内を散歩している親子。保育園からの帰り道なのか、子どもが雪遊びしたいとせがんで仕方なく出てきたのか? いずれにしろ後ろの子どもは大はしゃぎで、ウキウキしながら歩いていました。
ということで、どうも東京らしさがない公園の中の風景ばかりお送りしてきましたが、一応都心らしい写真も貼っておきます。
帰り道、乗り換え時に通りかかった東京駅の丸の内口。この後、整備されたばかりの駅前広場には多くの三脚が立ったそうですが、気持ちは分かります。
それと、都内某所高層ビルからの眺め。いつもはきれいに羽田空港方面まで見通せるのですが、この日は正面に建つマンションの姿さえおぼろげでした。
帰りがけに撮った品川駅。この後都内の鉄道はどんどんとひどい状態になっていきました。今回は帰宅するタイミングの判断はバッチリ決まりました。
夜になって雪もピークを迎え、恐らく積雪も最も多かった時間帯だと思いますが、街角は本当に一面真っ白で完全に雪国と化していました。
なお、今回の写真は最後のに2枚を除いてこのカメラで撮りました。いかに防滴仕様とは言え、ちょっとK-1を持ち出す気力と余裕はなかったです。でもこのカメラなら雪まみれになるのもお構いなしでとても気楽でした。このカメラについてはまた後日…。
雪景色の写真を加工するなら Snow Daze
さて、ここまで貼ってきた写真を見ていて違和感を感じた方がいるなら、かなり鋭いです。大雪とはいえそんなだったか?とかというか、もしかしたらバレバレだったでしょうか?
ここまで紹介した17枚の写真はすべて、正真正銘2018年1月22日の雪降るなか撮ったものですが、ちょっと魔が差してさらに「雪を盛ってみた」ものです。
そのために使用したのが「Snow Daze」というアプリです。残念ながら無償版はなくて240円の有償版のみ。試用することもできなかったのですが、えいやっと買ってみました。
起動後まずは加工する写真を読み込みますが(左のスクリーンショット)、カメラロールから既存の写真を使うも良し、カメラで撮影することももちろん可能です。なおこのアプリはすでにiPhone Xの縦長表示に対応済みです。
撮影または写真を選んで読み込むと、真ん中のスクリーンショットのようにいきなり加工された状態から始まります。どうやら写真によって適当にお勧め加工が選ばれているようです。右上のサイコロマークを押すと、加工内容が変化します。これを押して適当にいくつかのお勧め設定から良いと思うものを選んでしまうのが一番簡単な使い方です。
また、プレビューは右のスクリーンショットのように拡大表示も可能です。
もちろん細かい調整も可能です。ベースとなるフィルタがいくつか用意されています(左)。基本的には雪景色に合うように淡い色合いで霧がかかったような雰囲気のフィルタが多いです。今回貼った写真も彩度が低く、ハイキーでしかし黒は沈んでいるようなものが多いようです。
そして各フィルタごとにいくつかのパラメーターはマニュアルで調整できます(中)。彩度、ハイキーの度合い、そしてコントラストです。でもスライダーを思い切り動かしてもあまり極端には変わりません。
残念なのは「フィルター無し」が選べないこと。オリジナルのまま雪だけ被せたい場合もあると思うのですが、そうすると本物っぽくなりすぎるのでしょうか (A^^;
さらに画像には”Cloud”と呼ばれるうっすらとしたレイヤーが重ねられます。”Cloud”とは直訳すると”雲”ですが、まぁそういうことです。雲のような微妙な陰影を画像に重ねることができます。その”Cloud”は21種類の中から選べ、さらに効きの強さを調整できます。
そして肝心なのが雪の効果です。細かい粒の雪から大粒まで、計15種類の効果から選べ、強さなども調整できます。フィルターやCloud効果などは基本的におまかせのままでも、この雪の効果を色々変えてみるだけでもかなり楽しめます。
さらにこのアプリ内でトリミングもできますし(中)、重ねた雪効果レイヤーは一部指でなぞって消すこともできます(右)。前景と遠景の関係を明確にする場合などに使えそうです。今回アップした作例はその辺考えずに適当に重ねてしまったので、違和感のあるカットもあるかと思います。
最後は出力して終了。そのままカメラロールに新しい写真として書き出すこともできるし、このアプリから直接SNSにシェアするのも可能です。
ということで、トップの写真のオリジナル(加工前)はこうです。まぁ、これでも十分雪が降ってる様子は写ってるのですが、ネットに流れてくるもっとすごい写真を見ていて、ちょっと盛ってみたくなりました。
で、Snow Dazeで盛った結果がこれ。トップのカットと同じで再掲です。ちょっとやり過ぎましたかね。こうして並べるとやっぱり不自然かも。でも、何となくInstagramとか最近のSNS向けならこのくらいの加工はありかな?と思います。
とか言いながら、ブログに載っけて「写真」カテゴリに入れてしまうわけですが。ま、たまにはこういうのも良いですよね、ということで(A^^;
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