iPhoneに最適化されたBluetoothイヤホン BeatsX を使ってみる

投稿者: | 2017年6月19日

 昨年発売されたiPhone7はとうとうイヤホンジャックがなくなってしまいました。HDDを搭載していたクラシックiPod時代から使い続けている私にとっては、iPhoneの主要機能の一つはいまだに携帯音楽プレーヤーだと思って使っています。なのにイヤホンジャックが廃止されてしまったというのは、時代の流れを感じてしまいますし、良くも悪くもユーザーの声など聞かないAppleの独善的な部分が顔を出したようでもあります。

 と言っても、私はまだ1世代前のiPhone 6S Plusを使っているので、現時点ですぐにイヤホンをどうするか?という問題に直面しているわけではありません。しかし、サイクルから言って今年の後半には更新時期がやってくるわけで(無理に変える必要はないと言うのはさておき)、今年出るのがiPhone7SなのかiPhone8なのか分かりませんが、今年の新モデルも当然イヤホンジャックは付いていないはず。アダプターを使うという回避策には多分納得出来ないだろうと思います。

KONE6605.jpg
 なので、その時になってあれこれ慌てることないように、あらかじめイヤホンのワイヤレス化を済ませてしまうことにしました。

BeatsX

 世の中にBluetoothイヤホンは山ほどありますが、とりあえずAppleオンラインストアを眺めてみたところで、気になったのがBeatsXというイヤホンです。

 Apple純正のAirPodsは有名ですが、このBeatsXはにAirPodsと同じApple製のW1チップを搭載していて、使い勝手がほとんど純正並だそうです。Beats社はすでにAppleに買収されていますので、そういう意味では半分は純正と言っても良いのかも。

 評判も良さそうだし、AirPodsをする勇気は無いけれども、コレだったら普通のBluetoothイヤホンっぽくて目立たないし、軽量で使い勝手も良さそう。それに、AppleオンラインストアでAirPodsと並んで一押し商品になっているだけあって、iPhoneとの相性は抜群に良さそうです。

凝ったパッケージ

KONE6593.jpg
 ということで、気がついたらそのままポチっていました。これまたApple製品に負けず劣らず、凝ったパッケージに入っています。こんな大きな箱で来るとはちょっと予想外でした。

KONE6595.jpg
 パッケージ内部のデザインもいちいち凝っていて感心してしまいました。”GREAT SOUND STARTS WITH PROPER FIT”とか書いてあります。イヤーチップとかウィングチップとか、ちゃんとフィッティングして選んでね、ってことでしょうか。

KONE6594.jpg
 内容物はこんな感じ。本体はAirPodsと違ってケーブルで左右が接続されたタイプです。それに、3種類の大きさのイヤーチップ、2種類のウィングチップ、充電ケーブルにケースが付いてきます。

 あと、巷の口コミによると、Apple Musicの3ヶ月無料コードも同梱されている… とのことでしたが、私が買ったパッケージには入っていませんでした。期間限定品だったのでしょうか?AppleMusicは使ってないから別に良いです。いや、使ってないからお試しした方が良かったのか?

ブルーはイマイチ…

KONE6596.jpg
 さて、本体部分はこういう感じです。色は黒、グレー、白、青の4色から選べたので、勢いで青にしてしまったのですが、実物を見るとなんだかくすんだ青で、ゴムっぽい質感と合わせて非常に残念な感じです。大人しく黒にしておけば良かったと思っています。

スイッチと充電

KONE6597.jpg
 ケーブルの中間に二カ所このように太った部分があるのですが、そこには恐らく電池が入っているのでしょう。右側の出っ張り部分には電源スイッチがあります。長押しすることで電源のON/OFFができ、スイッチの中に埋め込まれた小さなLEDでステータスを確認することが出来ます。

 スペックでは、満充電で最長8時間連続動作し、5分の充電で2時間使用可能(Fast Fuel機能)となっています。実使用感としてもだいたいそんな感じかと思います。

KONE6598.jpg
 左側の出っ張りには充電コネクタが付いています。なおこれが一般的なMicroUSBではなく、Lightningになっています。なので、同梱されていた充電ケーブルも実はLightningでした。さすが半Apple純正品。

 Androidでもイヤホンとして機能するはずですが、こういう細かい部分でこれは実質的にiPhone専用アクセサリと言っても過言ではないのでしょう。充電ケーブルが使い回しできるので、iPhoneユーザーにとっては地味に便利です。

Siri対応マイク付きのリモコン

KONE6599.jpg
 右側には小さなリモコン操作部が付いています。再生、停止、スキップなどの操作とボリューム調節に加え、マイクも内蔵されているのでもちろん通話にも使用できるし、Siriにも対応しています。

 なのでリモコンに触ることなく、Siriに選曲をお願いすることも出来ると思います。やってませんけど。誰もいないところで今度試してみたいと思います。

音質は可も無く不可も無し

KONE6600.jpg
 イヤホン本体部分はかなり小型のカナル型です。が、ドライバーがダイナミック式なのかバランスド・アーマチュアなのかとか、そういったオーディオ機器としての基本スペックはよく分かりません。そもそもiPhoneですし、しかもBluetooth接続ですから音質を追求するものではないので良いのですが。

 ちなみに、これまで使っていたUE900とは抜け、クリアさ、繊細さ全てにおいて比べるまでもありません。ただ、情報量が少ないなりに、やや力強さを強調した味付けでうまくバランスを取ってると思います。なのでじっくり音楽を聴くと言うよりは、周囲の騒音を遮断するために音楽を聴く用途では十分すぎるし、むしろ疲れなくて長い時間使えそうです。

ケーブル取り回しは良好

KONE6602.jpg
 アイディア機能としては、左右のイヤホン部分が磁石でくっつくようになっています。これが結構優れもので、ケーブルが絡みにくくなっています。ケースから取りだしてすぐに耳に突っ込めます。

 ケーブルは平たいきしめん状です。ちょっと長いと言われていますが、こんなものでは無いかと思います。ただ、通勤中など動きながら使う分にはまったく気になりませんが、逆にじっと静かにつけていると、ケーブルタッチ音が気になります。もう少ししなやかなケーブルだと良いのに。

ペアリングって何?

IMG_8552
 Bluetoothイヤホンと言いつつ、iPhone専用品とあってiOS機器とのペアリングは超簡単。電源入れるだけであっという間に認識され、接続ボタンを押すだけです。パスコードとか、いわゆるペアリング作業らしきものは必要ありません。

スクリーンショット 2017-05-31 22.52.25.jpg
 その後同じApple IDを持つiOS機器やmacOS機器には自由に接続/切断することが出来るので、とても便利です。

一度使うともう有線には戻れない

 ということで、色だけはちょっと失敗でしたが、iPhoneで使うにはとても使いやすいワイヤレスイヤホンで、お勧めです! ケーブルなしの取り回しの良さは、いくら音質に差があると言っても、もはや後戻りは出来ません。

 AirPodもそうなのですが、ここまで来たらあと一息で、ノイズキャンセリングまでサポートして欲しいところです。いずれはそれが完成形になるのかな?と思っています。

 ということで、遅ればせながらBluetoothイヤホンを使い始めましたが、家で睡眠導入に使うも良し、仕事場で集中するさいに使うも良し、通勤や旅行など移動中に使うのももちろん最適!ということで、これでいつiPhoneが新しくなっても大丈夫です。まさかLightningコネクタが無くなってUSB-Cに変わってしまったりしなければ…ですけどね。

関連エントリー