またもやレンズ買いました。最近はZEISSに手を出したり、LX買ってみたり、古いレンズとカメラをもらったり、機材が再び急激に増えつつあるところで、さらに追い討ちをかける感じですが、ちょっとしたストレスからの逃避です。ほとんど意識していないうちにポチッと注文ボタン押していました。
しかも今回手に入れたのは「結局それ買うのかよ!」と自分でも突っ込みたくなる標準ズームDFA24-70mmF2.8です。出自や値段にいろいろと曰くつきのこのレンズですが、やはりK-1ユーザーとしては標準域をF2.8通しで使えるこのレンズを使ってみたくなります。
それに、3月中にあちこち旅に出る予定がありまして、その際DFA28-105mmで行くのも良いのですが、やはり24mmというワイド端とF2.8という明るさと、ある程度の近接撮影距離が欲しくなるだろうな、と思っていたりして、それまでにこのレンズを手に入れるか、やはり28-105mmで通すか、悩みどころでした。
これで結局のところF2.8通しの「大三元」と言われる2本をコンプリートしてしまいました。
開封&外観確認
発売から1年半以上が経過していてもはや目新しいレンズではありませんが、一応どんな感じか見ていきましょう。大口径の標準ズームを手にするのは人生で初めてですから
箱です。DFA15-30mmF2.8のが個は巨大でしたが、このレンズは思ったよりずっとコンパクトな箱に入っていました。中の梱包形態も段ボールの緩衝材が使われていて今までのPENTAXブランドとはちょっと違っているように思います。どうでも良いことと言えばどうでも良いのですが。
内容物はこんな感じ。レンズ本体に前後キャップ、フード、レンズポーチです。ポーチはS120-150ですのでDFA15-30mm などと同じものですよりも一回り小さいタイプです。綺麗に折りたたまれて入っていました。
さすがフルサイズ対応のF2.8通しズームとあって、前玉もかなり巨大なのですが、同時に後玉もデカいです。ちなみにフィルター径は82mmもあって、なんとDFA★70-200mmF2.8の77mmよりも大きいです。PLフィルターとか欲しいのですが、かなり値段が張りそう。
K-1に取り付けてみました。ボディのサイズ感に対してちょうど良い大きさです。やっぱりK-1の標準レンズはこれかな?と。
ズーミングで全長は変わるわけですが、70mmのテレ端でこんな感じ。ズーム倍率も控えめだしこんなものでしょう。ピント合わせはインナーフォーカスで、リング状の超音波モーター駆動です。
ちなみにレンズ構成は12群17枚、非球面レンズが4枚、特殊ガラスレンズ3枚使用(なぜかタムロンとレンズ構成に関する表記が異なっている)しています。絞り羽根は9枚の円形絞りです。最短撮影距離は全域で38cmで最大撮影倍率は0.2倍。重量はなんと約800gという重量級です。
レンズ側にスイッチ類はなくて、唯一ズームリングのロックがあります。ズームリングはかなり重たいので、スカスカと勝手に伸びてくることはなさそうですが、ロックはあるに越したことありません。
DFA15-30mm では本来のPENTAXレンズと逆回転仕様だったピントリングは、このレンズに関してはちゃんと順方向回転となっています。ピントリングの回転角はかなり浅くてMF向きではありません。かといってAF駆動も爆速と言うこともなく、その辺は良くPENTAX仕様に揃っています(^^;
と言うことで、K-1発売から約10ヶ月ほどかけてとうとうF2.8通しの3本を揃えてしまいました。こんなことなら年末にキャッシュバックが行われてる間に買えばよかったとやや後悔しています。薄々分かっていたんですけどね。これ買わないといけなくなるだろうな、と。
ヨドバシなどの量販店ではまだ結構良いお値段がしますが、公式オンラインショップのアウトレットが、最低価格に近くてお買い得です。もちろん探せばもっと安いところはあるかも知れません。
最近更新していなかったロードマップ風所有レンズリストを更新したら、こんな状態になっていました。赤字の3本が最近追加したレンズです。かなり無駄が多い感じですが、まぁ良いでしょう。というか、今年からDFAの新しい単焦点レンズが出てくると思うのですが、その時になったらまた整理するなりなんなり考えたいと思います。
少しだけ撮ってみた
近所で咲き始めた河津桜。雑然とした下町に忽然と現れる並木なので、全体を美味く撮ることができず、勢いテレ端で近寄ることになってしまいました。しかも絞り開放。我ながらなんとかの一つ覚えです。
AF的にシビアな条件ですので、けっこう難しい条件でしたが、K-1になってからほとんどのレンズで、ピント精度で悩むということがなくなっていたところで、このレンズはやや気むずかしさを感じました。それに、開放はそもそもそれほど先鋭感はありません。F2.8という大口径ですから比較するのはアレですが、どんな条件でもカリカリに写りAFも安定しているDFA28-105mmと比べると、使いこなしは難しそう。
もっと他の条件で… と思ったら、両方ともなぜか55mm。この焦点域は好きなんですよね。1枚目はお決まりの開放、2枚目はなぜか変な絞りに設定してしまいましたが特に意味はありません。1〜2mくらいの距離をとればピントも安定します。
じゃぁワイド端は?というとこんな感じ。RAWで撮ってレンズプロファイルで補正してありますが、歪みはそれほど感じませんし、絞ってしまうと4隅までキリッと問題ありません。が、周辺減光はそこそこあって、大口径らしいです。これは場合によっては味として生かせそう。
2枚目の色が嘘くさいのは、ホワイトバランスをCTEにしてマジックアワーの空を撮ったので、ブルーがいつも以上に強調されたせいです。Lightroomでスライダーをがーっと動かして作ったわけではありません。
60mmでF5.6に絞っています。まぁ、難しい光線状態と微妙な空の色とか雲とか、普通に綺麗に写っているわけですが、ワイド端よりテレ端に行くに従って極端に出てくるのが四隅の急激な減光。これもレンズプロファイルで補正がかかっていますが、右上だけやけに減光しているのは、太陽が左にあって右の空は元々暗い… 以上のものがありそうです。よく見ると右下も急に落ち込んでますね。
センサーシフト式の手ぶれ補正はイメージサークルの端っこに当たる可能性があるわけで、そのせいかもしれませんが、テレ端側はちょっと余裕がないな、と感じます。
まとめ
これまでに手に入れてきたDFAレンズは、150-450mmも★70-200mmも、どちらも最初の印象は「まぁまぁだな」という、やや冷めたものでしたが、今では全面的に信頼して使っています。特に70-200mmF2.8は今では手放しに褒めるべき素晴らしい描写性能のレンズだと思っています。もう一本のDFA28-105mm は最初から素晴らしいレンズだ、と感じていました。決して期待していなかった、という訳ではないのに。
今回のDFA24-70mmF2.8はどちらかと言うと前者のイメージで、AFがやや頼りない感じがしたり、F2.8とF4のシャープネスの差が気になったり、テレ側での極端な周辺光量落ちが気になったりしています。一方で大きさや重さなどは特に苦に感じず、K-1との組みあわせは重量級なりにバランスは良いと思います。
あと、K-1のファインダーはF5.6くらいの暗いレンズとの相性が良くないので、明るいレンズはファインダーを覗いてるだけで写翌が沸いてきます。そんなこんなで、このレンズも70-200mm並に使い慣れてくると手放せない1本になることを願っています。とりあえずは冒頭にも書いた通り、3月の旅行で使い込んでみたいと思います。
PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: エレクトロニクス
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こんばんは.
ついに24-70を手にされましたか!
導入おめでとうございます.
ここのところ,値段がだいぶ熟れてきたので,私もどうしよっかなぁ~なんて思っていたところです(笑)
24mmの表現と,寄れるところがいいですよね.
私はもうちょっと悩んでみます...
私はこのレンズをはじめから買っているのですが、本当に大好きな素晴らしいレンズだと思っています。Hiさんがいつ買われるのか、というか、買われるに決まっていると拝見していましたが、やはりでしたね。
確かに四隅の減光は気になるときがありますが、RAW現像にてより広い範囲になるからだ、と気づきました。
私もHD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WRのレビューを拙いながらも書いたことがありますので、お時間のございます時にでも。
○masamasa10 さん、
ありがとうございます。仰る通りワイド端と、近接撮影距離は大きなポイントです。もちろん明るさも。
28-105mmとは使い分けていこうと思います。
是非前向きにご検討ください。
○マスター黒野 さん、
はい、買ってしまいました。自分でも分かっていました(^^;
大口径のズームは周辺減光はある程度あって当たり前とは思っています。ただちょっと癖があるなと。
その気になればLightroomでさらに補正できますしね。RAWならなおさらです。
リンク先、拝見させて頂きます。
こんばんは。
う~ん、こうなるでしょうね♪
私はフルサイズに関しては、FA☆28-70/F2.8が有るので(と言っても、パワーズームのモードスイッチが欠損してパワーズームも壊れてる・・・)、あまり気にしていませんが、ワイド端の4mmの差が「たかが4mm、されど4mm」とモノを言うんですよねぇ・・・。
このレンズに限らずD FAに私が思う事は「PENTAXは古くからのユーザーの皆様を見捨てませんよ」とばかりに、絞りリングを残してくれたなら「PENTAXよ、よくやった!」と声高に言えるのですが・・・。やっぱりコスト面ですかねぇ?
特に15-30なんかは、PENTAXユーザー待望の大口径広角ズームレンズですからね。残念さと悔しさが入り混じってます。
id:mutsuraboshi1968 さん、
FA☆ですか。短焦点も含めて大事に使われてる方多いですね。それがK-1で一気に生き返ってきたようですね。
それはそれで最新のDFAもいかがでしょうか? ワイド端4mmの差はおっしゃるとおり大きいです。
絞りリングは、私も残してほしいですが、電磁絞り化とともにn他社も含め絶滅方向ですね。Xマウントの絞りリングは単なるダイヤルですし。私的にはそれでも良いんですけど、旧ボディユーザーには意味ないですね。
はじめまして!急なコメント失礼致します。
こちらの24-70mmレンズと28-105mmレンズのどちらを購入しようかと考えており、こちらのブログを見つけためになることばかりと思いながら拝見させて頂いております!
一点質問がありもし宜しければお時間良い時に教えて頂きたいのですが28-105mm購入後こちらの24-70mmを購入され、焦点距離が被るとはおもいますが、現在どちらのレンズの方が使用頻度高いですか?勿論シチュエーションなどにもよるものではありますが、頻度的にどうなのかなと思いまして…
迷いに迷いいろいろ探したり試したりしてる中で若干自分の中でわからなくなりまして。もし宜しければご意見お伺い出来ればと思います!ちなみに自分は風景目的で検討していております!
naotoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ご質問頂いた件ですが、私も気になっております(^^; なぜ標準ズームを2本も持ってるんだろう?と。
そこで考えてみたのですが、現時点では24-70mmのほうが使用頻度は高いです。割合で言うと7:3と言ったところかと思います。
ポイントは24mmというワイド端の画角と、F2.8という明るさ。なのである程度写真を本気で撮ろうと思うと、やはり24-70mmを選択してしまいます。
一方で28-105mmの良いところはテレ側の長さと小型軽量なこと。あとは描写性能が非常に優れていることです。なので、何かのついでにカメラを持って行くような場合はやはりこちらのレンズを使ってしまいます。
この2本のどちらにするかという悩みは分かりすぎるくらいよく分かります。じっくり悩んで結論を出してくださいね!
コメントありがとうございました!
「24mmというワイド端の画角と、F2.8という明るさ。なのである程度写真を本気で撮ろうと思うと、やはり24-70mmを選択」
このコメントが凄く後押しされましたm(__)m
迷ってる時も楽しいんですけどね汗
またいろいろ拝見させて頂きます!(すごく参考になってますm(__)m)
naotoさん、
でもでも、28-105mmも超良いレンズですよ。十分本気撮影にも耐えると思います。
いずれにしても、存分に迷いを楽しんで、言い買い物が出来ると良いですね(^^)