成田空港A滑走路の北西に位置しており、意外なくらい間近に国際色豊かな飛行機を見ることが出来ます。良く晴れた暑い週末の日で、滑走路は北から着陸、南へ向けて離陸で運用されていました。
カメラは手に入れたばかりのPENTAX K-3 IIです。手ぶれ補正やAFなど、望遠レンズとの組み合わせでどんな感じなのか、確認してみたいところです。レンズはDA★60-250mmF4とDA★300mmF4にx1.4テレコンバータを使用しました。
さくらの山は思ったよりもずっと良い場所で、国際線の飛行機は撮ったことのない新鮮なものばかり。カメラも新しいとあって、思わずはしゃいでいつもよりたくさんシャッターを切ってしまい、やや整理が付いていません。以下、羽田では見られない機体を中心に機種ごとに分類してみました。いつも以上に長いです(^^;
ボーイング787
まずはB787です。国内線ではANAの独壇場ですが、成田には多くのエアラインがB787を就航させています。
まずは定番のANA。成田でもよく見かけます。外観ではあまり区別つきませんが、もちろん国内線仕様と国際線仕様は異なります。
そしてJAL。羽田発着の国際線にもちらほら就航し始めましたが、羽田ではまだあまり見かけません。しかし国際線にはたくさん飛んでいるようです。暑い日だったので滑走路上は陽炎でメラメラです。
機首だけアップにしてしまいましたが、ユナイテッドのB787もたくさん飛んできました。機内インターネット用のアンテナが収められたたんこぶが着いています。
アエロメヒコもB787なんですね。長い航続距離を生かして、メキシコシティまでの直行便のようです。
そしてエアカナダ。一時期羽田便にもB787を使っていました。バンクーバーとトロントからやってきたB787が立て続けに到着しました。それにしても微妙な色です。綺麗ですけどちゃんと正しい色が再現できているのか自信がありません。
B787シリーズの最後はニュージーランド航空。他のエアラインがみんな短胴タイプの-8であるのに対し、ニュージーランド航空は長胴型の-9です。フレームへの収まり具合がちょっと変わって慌てました。
ボーイング747
日本の航空会社からは引退し、羽田ではルフトハンザとキャセイパシフィックくらいしか見かけなくなったジャンボことB747も、成田ではまだまだたくさん飛んでいました。
まずはデルタ航空。旧ノースウェストはJALと並ぶB747を大量に保有するエアラインでした。退役が進んでいるとは思いますが、まだ現役でその姿を見ることが出来ます。
米系航空会社のもう一方の雄、ユナイテッドももちろんB747をまだまだたくさん飛ばしています。昔良くこれに乗ってアメリカに行ったなぁ…
出発機がやってきました。中華航空のようです。4発エンジンは迫力あります。
成田の長い滑走路をたっぷり使って、離陸していきました。エンジン排気がやや汚れているあたりに古さを感じますね。
大韓航空のB747がやってきましたが、これは貨物型ですね。-8Fかと思ったのですが、旧型の-400Fでした。アッパーデッキが短いB747は本当に久しぶりに見た気がします。
エアバス
ボーイングばかりではなく、エアバスも多いです。海外のエアラインではエアバスはボーイングと同じくらい人気ありますから。
うわ、なんかでかいのキタ! B747でも周囲が騒然とするくらい十分に大きいですが、この迫力はそれをさらに上回ります。
ド〜ン… 大きすぎてフレームからはみ出します… ってのは嘘ですが、ズームしている暇がなく腹を決めてテレ端固定で撮りました。
と言うことで、タイ航空のA380の到着です。一時期はヨーロッパや中東からもA380がたくさんやってきていたのですが、今現在成田で見られるA380はシンガポール航空とタイ航空だけだそうです。調べていったわけではないのですが、運良く撮れて良かったです。
その他エアバス機といえば、アジア圏や長距離路線のA330や、LCCのA320がたくさん飛んでいました。A350はすでに就航開始していますが、日本に定期路線でやってくるのはいつでしょうか?
ボーイング767
国内線でも飽きるほど見るし、飽きるほど乗ったことのあるボーイング767ですが、実はちょっと期待していていました。
これです。国際線にはウィングレット付きの機体が飛んでいます。これも地味に初めて見ました。
ボーイング777
見飽きたと言えばボーイング777です。B747に代わる大型機と言えばやはりB777が主力です。
しかし、これも国際線仕様は国内線仕様とちょっと違っていて、翼の先端にウィングチップが付いていたり、エンジンカウルがやたらに大きかったりします。
おや、こんな時間にアリタリアが出発していきます。ヨーロッパ便はあまり午後には飛んでいないのに。ローマ行きでしょうか? 遅れているようです。ここ数年はこれでイタリアに行くことが増えました。
FedexといえばMD-11を期待していたのですが、私がいる間に動いたのはB777でした。遠くにMD-11が駐機しているのは見えたのですが。次回の宿題にしたいです。
その他
そのほかにも色々面白い飛行機が飛んでいました。
ANAのDHC-8-Q400がやってきました。この飛行機は伊丹空港ではやたらに見ますが、羽田では全く見ません。成田に就航してるなんて… と思って調べたら新潟からのフライトのようです。
ジェット機ではありますがこれもまた小さいやつがやってきましたIBEXのCRJ-700です。広島便のようです。
なんだ、B737か… と思ったら何か変です。ウィングレットが下にもついています。「プリット・シミタール・ウィングレット」と呼ぶらしく、昨年から順次追加されているとか。機内Wi-Fi用のアンテナもでかいのがついてますね。
さくらの山は面白い
飛行機の写真は以上にしておきます。
園内はその名の通りさくらの木がたくさんあり、空港方面は視界が開けていてなかなか良い場所です。空港方面を見通せるフェンス脇はカメラを持った人がずらっと並んでいて、隙間を見つけるのにちょっと苦労します。
今回のように北から着陸の場合、正面とらえようとするとさくらの木が邪魔になるのですが、その場合は少し場所を移動すればOK。その代わり滑走路方面は見えなくなります。
我が家からは車で約1時間。高速代がちょっとかかりますが、今後時々通ってみたいと思います。また、成田空港周辺にはこのほかにもいくつか定番のスポットがあるようなので、探してみたいと思います。なお、ヨーロッパ系の航空会社を狙うなら午前中にくるひつようがあります。
K-3 IIの使い心地
さて今回のように旅客機を撮る場合、それほどピントの移動速度は速くないですが、位相差AFのコンティニュアスモードは必須です。このあたりはK-3でも十分でしたので、AFについては特に差は感じませんでした。旅客機相手には十分な速度と精度です。
手ぶれ補正については、光量がたっぷりあって十分速いシャッターが切れているので、これもまた特に差が感じられるような条件ではありませんでした。これだけ条件が良いとちゃんと撮れて当たり前と言ったところでしょう。
ただ、今回はそれなりに機体までの距離が近く、背景を流してはいなくてもカメラを振ることに変わりはなく、今回の場合も流し撮り検出が働いていたかどうかは分かりませんが、何も考えずにフレーミングに集中できるというのは非常に心強いことです。
全体的にみて(プラセボも含めて)、それでも条件は良いなりに歩留まりはずいぶん良くなったな、ととりあえず感じています。こんなに条件が良い場合でも、ピントを外したり微妙にぶれたりすることはあったのですが、今回はそれもほぼ皆無。連写したカットすべてで、ドアに書かれた「出口」の文字や、リベットの一つ一つ、窓からこちらを覗いている人の顔までしっかり解像しているカットばかりで、とても満足しています。
その一方で、レンズの差とかリアコンバータをつけたときの画質劣化が気になるようになってしまいました。DA★300mmは本当にすばらしいです。
あとは、ただ漫然と機体を撮るだけでなく、何か変わったことが出来ると良いのですが… それは撮る人のセンス次第ということで、あとは「おまえががんばれよ」とカメラに言われてるような気がします…(A^^;
ちなみにこの日の撮影枚数は800枚弱。GPSは常にONでしたが電池は一目盛りも減りませんでした。GPS入れるとあっという間に電池がなくなる… ってことはなさそうです。状況にもよりますが、半日1,000カットくらいは余裕でいけそうです。