梅雨時に咲く花と言えば紫陽花を思い浮かべますが、花菖蒲もその代表格です。そういえばあまり見に行ったことがないし、写真も撮っていないなと思い、どこか花菖蒲が咲いているところはないかな?とネットで探してみたところ、東京近郊にはたくさんあることを発見。
中でも堀切菖蒲園は江戸時代から花菖蒲の名所として人気があったとか。なるほど、そんなに昔から日本人に親しまれていたのか!と知識を新たにして出かけてみました。行き先は堀切ではなくて小岩です。江戸川沿いに区営の小岩菖蒲園があり、ちょうどこの時期はお祭りをやっています。河川敷には大きな駐車場があって、車でも行きやすい場所です。
河川敷に作られた思ったよりも大きな菖蒲田には約5万本の花菖蒲が植えられています。特別に柵も入り口ゲートもなくていつでも誰でも出入り自由。逆にこの無防備さが心配になるほどです。実は訪れたのは先週の週末のことですが、ほぼ満開と言って良いような状態でした。
すぐ横は京成線の鉄橋があります。何とか電車と絡めて撮ってみたくなります。幸いひっきりなしにやってくるので、いくらでもトライできるわけですが。
花はやはりドアップにしたくなりますね。花菖蒲は色も花びらの形状も複雑で繊細です。
この日は本当に良い天気で真夏のようでした。「本当は雨の方が似合うのにねぇ」と言ってる人があちこちに。そうなのかぁ、と思いつつも、やはり晴れて光がたっぷりある方が写真は撮りやすいです。
園内には子供たちもたくさん居ます。そしてみんなしきりに足下を見ています。
目当ては菖蒲田の水の中に居るオタマジャクシのようです。あとはメダカのよう他小さな魚と、アメンボもいました。都会の子供たちも小動物は大好きのようです。
ちなみに今回は移動が車なのを良いことに、カメラは3台、レンズは5本持って行きました。
まずはK-3にHD-DA20-40mm。レンズIDが新しすぎるのか、撮影データにはレンズ名が反映されていません。
焦点距離的にも明るさ的にもちょっと中途半端かな?と思っていたのですが、花菖蒲までの距離が近いこともあって一番使いやすいレンズでした。寄って背景をボケボケにすることも、引いてかっちり景色を写し止めることも出来て、意外なくらいに万能なレンズです。それにさすがHDコーティング、どんな光線状態でもへっちゃらです。変な言い方ですが、あらためてこのレンズを見直しました。
それからFA77mmF1.8。こういう場合はこれ一本でも良いと思えるくらい。ワンパターンに陥りがちですけど、それでも構いません。K-3との組み合わせではピントもかっちり来るし、ボケも美しいです。今回はフリンジやフレアなども全く気にならず、これがフィルム時代の設計とは思えないくらい、普通に使えます。HD20-40mmのような最新のレンズと一緒に使っていても違和感ありません。
それから久々にFA50mmF1.4を持ち出してみました。FA77mmとは違って色々な面で古くささを感じるレンズです。K-30に付けて使いましたが、開放付近ではどこにピントが来ているのか分からなくなります。そのボケボケの開放付近の描写は、むしろふんわりとした「味わい」にもなります。このレンズもやっぱり面白いなぁ、と再発見。
Q7には08 WIDE ZOOMだけ付けていきました。広角はこいつにすべて任せてしまいます。望遠で花をアップにして背景をぼかすばかりではなく、広大な菖蒲田では超広角も使い道があります。なかなか楽しいですね。
あ、それから最後の一本…。まるでマクロのように使えるという噂を聞いていましたが本当でした。でもこのレンズについてはまた後日(^^;
うわ、スターのサンヨンですね! よく見たら先日のアジサイでも使われてたんですね。
今後の更新を楽しみにしてます。そして今年のF1写真も!
OKP (id:OKP)さん、そうなんです。サンヨンです。今年のF1用にそろそろ練習始めないと、ということで(^^;
50mm F1.4で撮影した写真、クロスプロセス風に加工したらますます味が出そうですね。
ホッコリーナ (id:Hokkorina)さん、確かにそうですね。改めて見ると発色も独特ですし、加工前提で「味」を伸ばす方向に使うと、より楽しめそうです。良いアイディアをありがとうございます。