安比高原で2013-2014シーズンの初滑り:前編

投稿者: | 2013年12月23日

 岩手県は安比高原スキー場へ初滑りに行ってきました。ここ数年は必ずと言っていいほどシーズンの幕開けは安比高原で迎えている気がします。岩手県の山沿い北部とは言え12月の下旬にさしかかったばかりのこの時期、積雪量はやはり心配です。安比高原スキー場も12月14日にようやくオープンしたばかりです。それから1週間も経っていない20日の金曜日、仕事を休んで早朝に東京駅発の東北新幹線に乗り、一路盛岡を目指します。

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 新幹線の沿線の景色も仙台を出てしばらくすると一面真っ白な雪景色も見られましたが盛岡駅周辺は積雪ゼロ。そこからバスに乗って約一時間、安比高原に到着し居眠りから目覚めてみると、一転して路面も完全に雪に埋まり完璧な白銀の世界でした。そして空からは深々と雪が降って来ています。WEBで既に積雪情報は知っていましたが、思ったよりもずっと雪の量は多いようです。

1日目:足慣らしをする

 宿泊先の安比グランドヴィラ3の中は本格シーズンイン前の平日とあって閑散としています。先に送ってあった荷物を受け取ってチェックイン。早速着替えて準備をしたらゲレンデへ。ちょうどお昼を過ぎた頃でした。

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 天候は雪。ガスっていて視界は良くありません。しかし風は殆どなくて穏やかな天候と言っても良いくらい。ゲレンデもほとんど人がいません。11月に予約をした時点では全く滑れないか、もしくは滑れたとしても、セントラルゲレンデ下部の白樺コースだけと覚悟していたのですが、先週中にたっぷり降雪があったらしく、この時期にしていきなりゴンドラが運航していて、山頂から麓までセントラルゲレンデの主なコースがオープンしていました。

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 とりあえずゴンドラに乗り、山頂から全長5.5kmに及ぶヤマバトコースを滑り降りてきます。このコースは比較的緩やかな初心者コースですが、シーズン初滑りの1本目には最適。まずは足慣らしです。しかし、色々と勘が戻ってきていなくて、変なところに力が入るのか、あっという間に足は痛くなり、息が上がってしまいます。いったいどうなることやら先が思いやられます。

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 なお、スキー板は新調したばかりのARMADA NORWALKです。センター幅115mmのいわゆるファットスキーですが、こう見えてもパウダーのみならずゲレンデでも普通に使えるスキーです。今回はニセコのような本格的ディープパウダーには巡り会えないと思いますが、まずはしっかり整地されたゲレンデでその感覚を覚えたいと思います。

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 安比センターのフードコートはこんな状態。午後2時頃でお昼の時間帯を過ぎていたとは言えガラガラ過ぎます。今日は事実上開店休業状態なのでしょう。本格シーズンイン前の平日の午後とあって仕方ないのですが、あまりに空いているスキー場は寂しいですし心配になってきます。

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 この日、遅めの昼食はメンチカツ定食。安比のレストランはゲレ食としてはなかなかレベルが高いです。

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 セントラルゲレンデで何本か練習していると、はやくも日が暮れてきました。この時期は冬至前後とあって最も日の入りが早い季節。この日はナイター営業もなく、メインのクワッドリフトも4時で終了。薄暗くなったゲレンデをホテルへ戻っていきました。雪はずっと降り続いており、明日のコンディションは期待できます。

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 一風呂浴びてゆっくり休んだら夕飯です。ホテル安比グランドへ焼肉を食べに行きました。お店の名前は李朝苑。ここは岩手産の美味しい和牛が食べられるとあって、安比に来るとかならず訪れる焼き肉屋さんです。

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 いくつかあるコースの中から真ん中を選びました。右はカルビ、左はタンです。これ以外にハラミとミノが出てきました。これで二人前ですがなかなか量はあります。お酒を飲みながらゆっくり食べてるとちょうどおなかいっぱいになります。

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 お酒はほどほどに。地ビールにマッコリ、日本酒も頂いてしまいましたけど。

 さて、安比高原スキー場は全体的に明日から本格オープンとなるようで、リフトもTバー以外は全て運行し、コースも8割方オープンするとのこと。となれば明日はリフト運行開始と共に朝一から滑り初めなくてはなりません。全ては早め早めに行動ということで、この日は大人しく午後11時には布団に潜り込みました。

2日目午前中:シーズン・ファースト・トラックを食う

 開けて土曜日。朝のうちは曇っていますが雪は上がっています。予定通り早起きしてリフト運行開始とともに滑りはじめようとしたのですが… 山頂に行くためのゴンドラと第4リフトの両方がトラブルで運転開始が遅れてしまいました。

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 出鼻をくじかれてうろたえたのには訳があります。この日から今シーズンの営業を開始する数々のコースなかでも、西森ゲレンデにどうしても行きたかったから。しかも出来るだけ早い時間に。そのためにはまずは山頂に上がらないといけないのです。

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 そうこうしているうちにゴンドラが復旧してなんとか山頂へ。西森ゲレンデ方面へ急いで行ってみると、西森リフトはまだ運行開始前でした。係のおじさんが二人でのんびりと準備をしているところ。おじさん曰く、あと10分くらいかかるよ〜、とのことなのでそのまま待つことに。そうしてなんとか西森ゲレンデへ今シーズン一番乗りすることが出来ました。

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 西森ゲレンデには安比の広いゲレンデ内で一番最初に圧雪が入る(つまりその後積雪が見込める)イヌワシコースと、完全非圧雪パウダーなヤマガラコースがあります。本当の目当てはヤマガラコースはだったのですが、リフト上から見るとまだ積雪が足りておらず、実際のところこの日もクローズされていました。積雪が足りないと言っても全面にしっかりと雪は付いており、土が出ているようなことはないのですが、一部まだ背の低い木が雪に埋まりきっていません。パウダーコースとして使えるようになるまでにはあと1mくらい積雪が必要そうです。

 ということでイヌワシコースへ。こちらはコースの1/4くらいのみが圧雪されていて、残りは降りっぱなしのまま残されていました。さすが分かってる!


 1本目の動画です。正真正銘今シーズンはまだ誰も滑っていない斜面。雪面は本当にまっさらな状態でした。ストックを刺すとずぶずぶどこまでも埋まって行ってしまいますが、積雪はゆうに1m以上あります。しかしNORWALKのような115mm級のファットスキーでは立っていても滑っていてもほとんど沈みません。しかしある程度スピードに乗ってくると、上下方向に自動的にドルフィン運動しはじめるのがよく分かります。実は昨年まで乗っていたKIKUではあまり感じたことがないものです。

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 ちなみに上の動画はゴーグルのバンドに取り付けたADIXXION GC-XA2で撮りました。取り付けた状態はこんな感じです。それにしても、悪天候時の雪景色は普通のデジカメでも綺麗に撮れない条件なのである程度は仕方ないですが、やはり動画でも雪面がよく見えないし映りとしてはイマイチです。またヘッドマウントで撮影した動画は視線が小まめに動くので酔いやすいですね。


 ついでに動画をもう一本貼っておきます。これはセントラルゲレンデのハヤブサコース。きっちり整地された斜面です。NORWALKはキャンバーも付いているので、こうした整地でもしっかりグリップがあって普通のスキーのように滑れます。少しスピード出しすぎると板が暴れてしまいますが。

 しかしこれまたひどい絵ですね…。さらに画面が右に傾いている上に、ターンを切るたびにカメラがバタバタと左右に振動してしまいます。これはさらに酔いやすいので見ないほうがいいです(A^^; 撮れた動画もダメですが、それよりもこの状態だとヘルメットの耳元でガタガタと振動と音を感じるので滑ってる気分が良くありません。ゴーグルマウントは諦めて、カメラの固定方法は別の手を考えた方が良さそうです。

 閑話休題。午前中はずっと西森ゲレンデで遊んでいました。次第に雪面は荒らされて、滑走痕でガタガタになってきます。しかしコース幅もそこそこ広く雪はたっぷりあるので、かなり遊べました。それにNORWALKはこういったコブとは違う未圧雪の柔らかい凸凹には強く、安定しています。

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 西森ゲレンデでかなり体力を使い果たし、足もガタガタになってきたので早めにお昼ご飯を食べました。ここにはたくさんのお店があってメニューも豊富。何を食べるかいつも迷ってしまいます。この写真は同行した友人が食べていたホルモンラーメン。なんと土鍋にガスコンロ付きで出てくるのです。

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 腹ごしらえした後はこれまた今日からオープンしたというザイラーゲレンデとセカンドゲレンデにも行ってみることにしました。少しずつ天気は回復しているようで、だんだん見通しが良くなってきました。

 後編に続く。


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