PENTAX K-30は2種類の電池を選ぶことができます。標準添付されているのはごく普通の専用リチウムイオン充電池ですが、オプションのホルダーを使用すれば単三電池4本で動かすこともできます。単三電池が使えるというのはPENTAXのデジタル一眼レフカメラの伝統みたいなもので、古くは*istDシリーズ、K三桁シリーズ、そしてK-m/K-x/K-rときてK-30やK-50にも引き継がれています。ただしK10D/K20D、K-7やK-5シリーズといった上級機はリチウムイオン電池のみ。ついでに言うとK-01やQシリーズもリチウムイオン電池のみに対応しています。
で、K-30はこれまで標準添付されていたリチウムイオン電池1個だけで使ってきたのですが、それだけではやはり心許ない場合もあるので、予備電池を買うことにしました。同じく専用リチウムイオン電池を買うつもりでいたのですが、ふと単三電池が使えることに気づき、なぜかそのまま両方買っていました。さてさて、どっちの電池をメインに使うのが良いのでしょうか?
箱です。小さな方がリチウムイオン電池、大きな方は単三電池ホルダーです。どちらも激安の互換品があるのですが(と言うより純正品が高すぎる?)安心を求めて純正品を買いました。
K-30の電池室はふたを開けるとこんな複雑な形をしています。このまま単三電池が入りそうですがホルダーが必須。そしてむしろ普通の四角いリチウムイオン充電池をどうやって入れるのやら?と考えてしまいます。
リチウムイオン電池D-LI109
まずはK-30用のリチウムイオン電池です。型番はD-LI109。K-rやK-50と共用できますが、K-5とは互換性がありません。両機を持っているとこれが結構不便に感じることがあります。
外観はなんと言うこともない普通の四角い電池です。7.4Vで容量は1050mAhです。カタログスペック上ではフラッシュ無しで480コマ撮影可能となっています。一眼レフとしてはちょっと心許ない数字。実使用上でも一日普通に使うと電池容量目盛りは黄色くなります。一方でK-7やK-5の専用電池D-LI90(P)は7.2Vで容量が1860mAh。カタログ上でも980コマ撮影可能となっており、実使用感ではさらに長持ちして1000カット以上はいけます。かなり気合いを入れて撮るときでも満充電の電池1本あれば十分。普通に撮るだけなら数日持ちこたえます。
ということで、K-5と同じ電池が流用できないことに加え、電池寿命がかなり短いと言う点がK-30を使っていて感じる数少ない不満のひとつです。
K-30の電池室に入れるにはこんな感じ。隙間だらけになってスペース効率は悪いです。と言ってもセルの形状とサイズの制約から、この隙間を埋めて容量アップ!とは行かないのは分かります。充電した電池を新たに入れるときも、いつもどこにどうやると入るんだっけ?と一瞬戸惑ってしまいます。
ただしこの小さなリチウムイオン電池にもいいところがあります。それは軽いこと。リチウムイオン電池は容積あたりもそうですが、重量あたりのエネルギー密度が高いことが特徴です。このD-LI109は実測52gです。この電池を入れた状態でK-30のボディ重量は約665gとなります。
単三電池ホルダーD-BH109 + eneloop pro
次に単三電池ホルダーです。型番はD-BH109。これもK-r、K-50と共用です。というか、K-50はリチウムイオン電池ではなくてこの単三電池ホルダーが標準添付されているそうです。
ホルダーは単なるホルダーですので単三電池も別途買わなくてはなりません。両方合わせるとコスト的には実はリチウムイオン電池とそう変わらなかったりします。電池はやはり定番のeneloop、中でも容量重視でeneloop proという製品を購入しました。Panasonicロゴになって一部で不評をかっているやつです。ちなみに三洋電機時代のeneloop充電器はそのまま使えます。
電圧は1本あたり1.2Vですがこのホルダーを使うと4本直列に接続され、全体として4.8Vとなります。リチウムイオン電池よりはずいぶん電圧が下がりますが、カメラの電源回路がちゃんとこの2種類の電圧を考慮していれば特に問題はないのでしょう。それにeneloopのようなニッケル水素電池は内部抵抗が低いですし、モーターを回すのは得意と思われます。
容量は1本あたり2450mAh。直列の場合4本合わせても2450mAhのまま。専用リチウムイオン電池D-LI109と比べるとこちらは一気に倍増以上です。撮影可能枚数も倍増することが期待できます。
電池室への入れるのはこちらの方がしっくり来ます。K-m/K-xまでは単三電池専用だった代わりにホルダー無しで直接電池が入れられたのですが、K-r以降はリチウムイオン電池との共用になった代わりにホルダー式になってしまいました。しかし二種類の電池が使えるメリットは大きいので、これはこれで良いのだろうと思います。
問題は重量です。ホルダーとeneloop4本で合計136gとなりました。専用リチウムイオン電池D-Li109の倍以上となる84g増し。K-30に組み込んだ状態のボディ重量もそのまま増えて約750gとなります。単三電池の最大の欠点はこれなのです。カメラがずっしりと重たくなってしまいます。実際のところ、750gというとK-5とほとんど同じなのです。
K-30には単三電池使用時に関わる設定がひとつだけあります。それがこの電池の種類を設定するメニュー項目です。残量予測に関係するのでしょうか。この選択肢にあるとおり、リチウム電池(充電池ではない)、ニッケル水素充電池、アルカリ電池が使えます。アルカリ電池は緊急時用にしか使われないと思いますが、どの程度使えるのでしょうか?
ちなみにこのメニュー、「AUTO」が初期値でこれで問題ないはずですが、私の場合とりあえずはeneloopしか使わないはずなので「ニッケル水素」に固定しておくことにしました。
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ということで、これらは使い始めたばかりなので、タイトルの問いに対する答えはまだありません。これまでは少しでも軽くて扱いの楽なリチウムイオン電池派だったのですが、撮影可能枚数がやはりK-30の場合は少し少なすぎると感じ始めました。そこで、まずはeneloop運用をメインにして、リチウムイオン電池は予備用途としてみたいと思います。
こんばんは。
ホルダーが不要であれば、便利なのですがね。
リチウム電池の予備を買ったのであれば、単三は。。。
おっと、これは余計なことを(^_^;)
失礼しました。
id:sparetimestudio さん、
そうか、よく考えたら予備電池として両方買う必要は全然ないですね(A^^; むしろ単三だけにしておけば良かったかも。
無駄な買い物には慣れていますが、冷静なご意見ありがとうございます。
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
私もK-30に電池ホルダーを買ったあと、結構な重量増につい怯んで互換品の充電池を買い足してしましたが、最近になって充電池の持ちが気になってきまして、eneloopメインの運用も検討していた所です。
でも、小さなボディだけに結構ずっしり来るんですよね… ずっしり。
id:OKPさん、 初めまして。いつもありがとうございます(あれ?なんか変な挨拶ですね)
そうなんですよね、ずっしりくるんです。K-30よりさらに小型のK-xを使っていた時は、見た目と重さのギャップにかなり戸惑いました。
でも、eneloopの長寿命はかなり魅力的です。花火の撮影でも、ライブビューと長時間露光を繰り返したわりに電池はびくともしません。リチウムイオンだと確実に残量警告が出るレベルだと思います。悩ましいところです。
はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
さて、一眼初心者で現在機種を検討中であります。
第一候補は、K-30の18-135ですが、既に生産が終了しており、どこのお店もダブルズームの在庫しかないようです。ダブルズームも安くなり良いとは思っているのですが、外出時にレンズを一本持参するのが使い勝手がよさそうと思っています。K-50の18-135は10万円近くするので、少し初心者には高値の花です。
そこで、お聞きしたいのですが中古一眼レフなんて、どうでしょうか?やはり初心者は中古には手を出さないほうが良いのでしょうか
もしよろしければご意見下さい。
cyapuさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
K-30お勧めですが、やはりもう新品は入手しにくくなっていますかね。もちろんK-50でも良いのですが、レンズはやはり18-135mmが使い勝手良いと思います。
中古ですが、オークションやリサイクルショップみたいなところではなく、ちゃんとしたカメラ屋さんが扱う中古品は安心して買えると思いますよ。大手で言えばマップカメラとか、他にもたくさんあります。
いずれにしても通販ではなくて現物をお店に見に行ったほうがいいと思います。K-30くらいの新しいカメラなら、判断基準は外装の綺麗さとあとはフィーリングで。
はじめまして、monと申します。
いきなりの書き込み失礼しますm(_)m。
自分もK-30を使用していますが、それほどバッテリーの持ちが悪いとは思いません。
ストロボはクリップオン、本体のオートパワーオフは3分に設定。各種補正もほぼONの状態です。デジタルフィルターは使用していません。
この状態で満充電で大体800~1000ショット程は行けます。
以前スタジオでのモデル撮影会に参加したときは、メインとスペア合わせて2本で使って4200ショット程撮影できました。
私は液晶にてまめにピントチェックなどをし気に食わないものはその都度削除していますが、それでも使える写真として保存した枚数が上記枚数です。
なので、私としては全然持つ方だと感じています。
ちなみにスペアバッテリーは1500円程度で購入した互換バッテリーですが、電池の持ちも残量表示も問題なくいけてます。
一応念のためにと単三電池ホルダーも購入しましたが、未だに出番がありません(^^;)
では、お互い楽しい写真ライフを送りましょう(^-^)
monさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
そうですか、そんなに長持ちしますか。撮影スタイルなんでしょうかね。私は撮影後のチェックはあまりしませんが、撮影前はシャッター半押しをしたり止めたり繰り返し、ああでもない、こうでもないと迷いながら写真撮ってるので、1カットあたりの電力消費量が多いのかも。専用充電池では1,000カットは到底届かないです。
K-30の電池の持ちがいまいちと感じたのは、より電池容量の大きいK-7/K-5との比較においてですので、一般的に言ってそこらのミラーレス機よりは遙かに長持ちなのは確かだと思います。
お互いK-30ライフを楽しみましょう!
こんにちは、
その節は何かとアドバイスありがとうございます。
結局、正月のバーゲンでK-50のダブルズームを購入しました。
18-135㎜が欲しかったのですが、安さにはかないませんでした。購入してからは私のレベルではまだまだこのダブルズームでも満足しています。
もう少しなれたら、単焦点を狙いたいと思っています。
適切はアドバイスありがとうございました。
購入報告でした。(笑)
cyapuさん、K-50購入おめでとうございます。
実は私も最近のK-50の値動きはチェックしてました。いえ、知人が欲しがっていたからなのですが。
それにしても凄くお買い得になってますよね。特にWズーム。K-50はWズームのレンズも防滴仕様ですし良い選択だと思います。K-50でどんどん写真を撮りましょう!