富士総合火力演習 2012 (装備品展示編)

投稿者: | 2012年8月27日

 後段演習編に続き装備品展示編です。後段演習が終わるのはおよそ12時頃。約1時間ほど待っていると午後1時から演習が行われたエリアで装備品展示が行われます。戦車やヘリコプターなど、さっきまで実際に演習を行っていた装備品を間近に見ることが出来ます。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F5.6 AUTO(1/800sec, ISO160, AWB, 135mm)
 時間は約1時間足らず。どうせ帰りのバスや道路は混雑しているので、時間つぶしの意味も含めてせっかくだから見ていかなくては。装備品の周辺にはそこらじゅうに警備兼説明員としての隊員さんがいるので、興味があれば質問攻めにも出来ます。

 レンズを標準ズームに付けかえて、装備品が展示された広い演習場を一巡りしてきました。今年は好天のため昨年以上の人出。モーターショー並とは言いませんが、人気の戦車のまわりなどは人だかり状態です。なので、今回は基本的に部分切り取り写真が多いです(^^; ちなみにトップに貼った写真は99式自走155mmりゅう弾砲の砲門です。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F9 AUTO(1/160sec, ISO160, AWB, 135mm)
 前段演習の最初に登場した遠距離火力の砲塔がずらっと並んでいます。一両ごとに隊員さんがいて、説明のパネルも立っています。隊員さんは質問にも答えてくれるし、一緒に写真にも写ってくれたりお客さん対応で大変そう(^^;

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/250sec, ISO160, AWB, 18mm)
 さて、巨大な砲門をもつ装備品が多い中で比較的地味なこの車両は中距離多目的誘導弾です。制式年が名称に入ってないのはなぜなのでしょう? これ今年初めて演習に登場したかなり新しい装備だそうです。ちょっと地味なので写真は載せませんでしたが、演習本番にも登場して誘導弾を撃っていました。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/400sec, ISO160, AWB, 135mm)
 てっぺんの目玉がポイント。恐らく誘導装置の要の部分と思われます。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F9 AUTO(1/250sec, ISO160, AWB, 28mm)
 装備品展示ではこうして後ろ側にも回って360°じっくり細部を見られますし、触ったり運転席を覗き込んだり出来てしまいます。大サービスですね。写真撮影は禁止されてる部分があるかも知れないので、隊員さんの指示に従いましょう。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/640sec, ISO160, AWB, 18mm)
 87式自走高射機関砲。二連の砲塔がカニっぽいです。これ、車台は74式戦車がベースになってるそうです。ってことはやっぱり油圧で車高や姿勢が変えられるのでしょうか。戦車ではないですが重量が38tもあって結構重たいです。というか74式戦車とほとんど同じです。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/500sec, ISO160, AWB, 60mm)
 そしてその74式戦車の砲台部。遠目には流麗でスマートな74式戦車ですが、こうして見ると何となく古さを感じてしまいます。いや、もちろん格好いいですけど。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F16 AUTO(1/160sec, ISO160, AWB, 21mm)
 一方、最新型の10式戦車。他の車両はすべて手で触れるところまで近づけるのに、10式だけは黄色いロープが張られて少し遠巻きに眺めるだけ。最新型なのでいろいろな意味で大事にされているのでしょうか。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F16 AUTO(1/60sec, ISO160, AWB, 18mm)
 90式戦車ほどではないですが、基本的にパキパキの直線で構成されたデザイン。演習で使われて泥に汚れているので見るからにピカピカ、というわけではないですが、やはり74式と比べると随所に新しさを感じます。36年差ですから当たり前か。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/100sec, ISO160, AWB, 135mm)
 どこが駆動輪か分かりませんが、このごついキャタピラでもって40tオーバーのこの巨体をあのスピードで走らせるんですよね。で走りながらドカドカ砲撃すると。ピタッと静止した状態のこの重量感からは信じられません。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/250sec, ISO160, AWB, 115mm)
 続いてヘリコプターを見に行きます。ヘリコプターは車両類とは違って、すべてテープで囲われています。まずは最大級のCH-47JA。近くで見ると本当にデカイです。立て看板のそばにいた隊員さんが「そもそもボーイング製なのですが川崎重工でライセンス生産をしていまして…」と周囲の観客に丁寧に解説していました。「昨年の東日本大震災ではこのヘリコプターは本当にあちこちで使われました」とも。被災者の救援活動はもちろん、原発に水をまいたのもこのヘリでしたっけ。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F5.6 AUTO(1/2000sec, ISO160, AWB, 135mm)
 テープの間近まで行くとちょうど目の前にローターの先端が。ヘリコプターのローターなんてまじまじ見るのは初めてです。当たり前ですが、ちゃんと翼形状してるんですね。なんだか美しいので思わずアップで撮ってしまいました。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F10 AUTO(1/500sec, ISO160, AWB, 18mm)
 そして攻撃ヘリとして前段演習でも後段演習でも大活躍したAH-64Dアパッチ。とは言え、この機体の調達には大騒動があったことはその筋では有名な話。結局現在の陸自には10機しかないわけで、貴重な機体なはずです。ローターの先端が面白い形をしてますね。飛んでいる姿を見ているだけでは気付かない部分です。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F5.6 AUTO(1/400sec, ISO160, AWB, 135mm)
 ヘリコプターを見るときに(と言ってもあまり機会は多くないですが)個人的に一番目を奪われる部分です。複雑にリンクが絡み合っていてメカとして美しいですよね。ここが高速で回転した上にローターに細かい制御がなされて、しかも機体を支えているわけで、ヘリコプターの命とも言える部分ではないかと思います。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/400sec, ISO160, AWB, 18mm)
 こちらは主力の攻撃型ヘリコプター、AH-1Dコブラです。単発でローターも2枚ですしAH-64Dよりは小型に見えます。コブラの前では隊員さんが個別質問に答えるというのではなくて、自ら私たち見学者に対していろいろ説明をしてくれていました。指し棒も持っていてかなり板についてました。実際教育係の方なのかも。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/320sec, ISO160, AWB, 115mm)
 コブラもアパッチも元々アメリカ製の機体を国内メーカーでライセンス生産したものですが、このOH-1は純国産機。攻撃機ではなく偵察観測用だそうで、演習でもたびたび登場しますが火器を撃つことはありません。それにしても薄っぺらいですね。というか、これ双発だとは自分で撮ったのこ写真を見るまで気付きませんでした。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/400sec, ISO160, AWB, 31mm)
 後段演習で少し登場しただけのUH-60Jです。UH-1の後継機だそうですがかなり大きいです。燃料タンクのつり下げ方が特徴的です。で、なんかこの正面の姿を見ていると「なんだか虫っぽいなぁ」と思ってしまいました。実際に存在する虫と言うよりは、ナウシカに出てくるような…。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/200sec, ISO160, AWB, 21mm)
 で、虫っぽいと言えばこれもなんだか愛嬌があって生き物っぽい感じです。これは施設作業車だそうで、重量が27tもある立派な車両なのですが、火砲を持っていないので演習では活躍の場がありませんでした。でも実際には重要な役割を担っているのではないかと思います。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F9 AUTO(1/160sec, ISO160, AWB, 40mm)
 大きなトラックベースの車両に搭載された巨大なランチャーは、88式地対艦誘導弾。今回の後段演習のシナリオでは大活躍しても良かったはずですが、さすがに実際の砲弾は撃ちませんでした。実際撃ったらどんだけ迫力があるのでしょう。

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PENTAX K-5, DA18-135mm F3.5-5.6WR, F8 AUTO(1/1000sec, ISO160, -0.7EV, AWB, 18mm)
 ぐるっと一周していたら1時間近く経ってしまいました。装備品展示も午後2時まで。こと後は夜間演習がまたあるので準備がいろいろと行われるようです。そろそろバスも空いた頃ですので帰るにはちょうどいい時間。

 終日好天に恵まれて思う存分総火演を楽しみました。風が気持ちよいので思ったほど汗はかきませんでしたが、何しろ日差しがすごいです。日焼け止めを塗り続けていたのですが、それでもかなり日に焼けてしまいました。カメラも灼熱と砂埃の中でしたが問題なかったようです。あとで掃除が大変でしたけど。

 ということで、これで平成24年の富士総合火力演習に関するエントリーは終了です。また来年!(行けるとと良いなぁ^^;)

※他の写真も含めFlickrにまとめてアップロードしてあります
 富士総合火力演習 2012 -a set on Flickr


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