SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

投稿者: | 2011年8月12日

 みんぽすさんよりSIGMAの超望遠高倍率ズーム、APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMをお借りしました。500mmに達する10倍ズームというのは、PENTAXはもちろんNikonやCanon含め、どこのメーカーも純正にはないスペック。レンズ専業メーカーならではのユニークなレンズです。

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 最短時で全長約220mm、フィルター径はなんと95mm、重量は約2kgと、堂々たる大型レンズ。このレンズを含むSIGMAの超望遠ズームを指して”BIGMA”と呼ばれていたりもします。

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開封

 まずは届いたレンズのパッケージを開けて内容物を確認をしてみました。
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 内容物を取り出してみました。レンズは専用ケースに入っていたため、余分な緩衝材などが使われていないエコなパッケージです。ストラップはケース用のものと、レンズ本体に取り付けるたのものもと2本入っています。それから特徴的なのがフード。このレンズはフルサイズ対応なので、花形のフードが基本となるのですがフルサイズに対応するフード(写真の花形のやつ)がついているのはもちろんなのですが、APS-Cに使用するために深さを延長するアダプターも同梱されています。フードはAPS-C用アダプターごとケースに収めることができます。
 それと、フィルター径を86mmにするステップダウンリングがついていました。こちらもAPS-C専用です。少しでも安いフィルターが使えるようにということでしょう。ただし、ステップダウンリングをつけると標準添付の95mm用キャップが取り付けられず、キャップも別途用意する必要がありそうです。

外観

 次に、早速K-5にレンズ本体を取り付けてみました。
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 でもって、フードとAPS-Cフードアダプタをつけてみました。形状や質感的に取って付けた感がありますが、このくらいのサイズのレンズになると特に気にならないかも。むしろ、白い大砲に囲まれてしまうような場合のために、ある程度押し出しがあった方がいいですし(A^^;
 16群22枚というレンズ構成ですし、少しでも余分な光線はカットしておきたいところ。しかもフードアダプタの先端はやはり95mm径となっているので、そのままキャップをすることもできます。これだったら、本体への取り付けはネジ込みで、ほぼつけっぱなしにすること前提でも良かったかも、と思います。

細部

 さらに細部を見てみます。
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 ピントリングのマウント寄りにある二つのスイッチです。上がAFモード切り替え、下が手ぶれ補正モード切り替えのためのスイッチです。フォーカスに関しては、レンズ内のHSM駆動ということもあって、AF中でもピントリングでMFすることができます。もちろんスイッチをMFにしてしまえば、ボディ側のスイッチをOFFすることなく完全MFに切り替え可能。
 手ぶれ補正はOFFと2つのモードがありますが、通常はモード1で使用します。モード2は流し撮り用で、水平方向の補正をしなくなります。スイッチは程よい固さですが、手ぶれ補正モードは勝手に動いてしまうのが心配です。まぁ、しっかりファインダーを見ていれば、いつの間にかモード2になっていても気づくと思いますが。

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 もう一つ、ズームリングのそばにスイッチがあります。これはズームロックのスイッチで、レンズを最短の状態で固定しておくためのもの。ズームリングはかなり固いのですが、これだけの重さになると、持ち運び中に勝手に伸びてしまう可能性がありますので。なお、このスイッチは最短状態でしかロックできない仕様となっていますが、任意のズーム位置で固定できたりすると、さらに便利ではないかと思います。

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 ズームに従って伸びてくる鏡胴には、最短撮影距離と撮影倍率の目安がプリントされています。これによると、最短撮影距離は50mmで50cm、200mmで60cm、300mmで90cm、400mmで1.3m、500mmで1.8mとなっています。インナーフォーカスなため実焦点距離は変動してしまうらしく、ズーム目盛の数字と最短撮影距離の関係と撮影倍率は比例していません。200mm時に撮影倍率が1:3.1で最大となるようです。

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 距離目盛はマウントの付け根付近にあります。超望遠レンズらしく、無限遠位置はかなり曖昧。AFスピードを確保するために回転角もかなり小さいです。

比較

 他の望遠ズームと大きさ比較してみました。

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 実は望遠ズームはすでに2本も持っています。写真の中央は今回お借りしたSIGMAの50-500mm。左は昨年、F1日本GPのために買ったSIGMAの120-400mm。右は常用望遠レンズとして一昨年に手に入れたPENTAX純正のDA★60-250mmです。
 こうして並べてみると、120-400mmと比べてものすごく大きいと言うことはありませんが、DA★60-250mmはかなり小さく見えます。

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 さらに、望遠端にズームしてみました。ズーム倍率なりに伸びる量も変わってきます。こうなると50-500mmは他を圧倒する大きさになります。実使用時にはこれにフード(+アダプタ)がつくことになります。

初撮り

 動作確認を兼ねてまずは手軽にお月様を撮ってみました。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/250sec, ISO400, -0.7EV, SPOT測光, RAW, 500mm)

 まだ満月になる少し前の月です。500mmの望遠端で、手持ちで撮りました。フルサイズ換算750mmの超望遠でありながら、1/250secの手持ちで撮れてしまうくらい手ぶれ補正は強力です。
 以前にも月の写真をアップロードしたことありますが、そのときは400mmで撮影し、かなりトリミングしていましたが、今回は敢えてオリジナルのままです。もちろん、これだけの大きさでしっかり映れば、トリミング耐性もかなり良いはず。

 さて、このレンズは1ヶ月お借りすることができます。とりあえずカメラにつけてプラッと散歩… というわけにはいかないので、しっかりとこのレンズが生かせる場所を捜さなくてはいけません。
 ところで、肝心のこのレンズを借りた目的ですが、実は今年のF1に向けて昨年同様120-400mmで行くか、それともやはり評判の良いこの50-500mmするか検討するため、です。500mmというテレ端の長さはもちろん、50mmまで引けるというワイド端の懐の広さもこのレンズの魅力です。その辺をじっくり体験できればと思います。暑さに気力を失わなければ… ですが(A^^;

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」への2件のフィードバック

  1. けんにぃ

    レンズフードはフルサイズ対応だから花形ではなく、レンズの前玉が回転しないから花形なんですけど…

  2. hisway306

    けんにぃさん、ご指摘ありがとうございます。
    そういう意味で書いたつもりはなかったのですが、改めて読み直してみるとどう考えても「フルサイズ=花形」としか読めないですね。
    本文は訂正させていただきました。

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