ほんのちょっと画面が大きくなった10.5インチiPad Pro

投稿者: | 2017年6月17日

 iPadを新しくしました。これまで使っていたのは2014年のお正月に買ったiPad Airです。3年以上も使い続けたというのは、飽きっぽい私にしてはかなり長持ちしたことに、我ながら感心してしまいます。

 もともとiPad Airを買ったのは、出先やちょっとした旅行などでデジタルカメラで撮った写真をiPadに読み込んで、その場ですぐ選別したり、SNSにアップロードしたり… といった作業をするつもりでしました。

 が、しばらく試してみたところで、結局そういった用途はパソコンに勝るものはないと気がついて、昨年にはMacBookを買ってiPad Airはお払い箱か… といえばそんなことはありません。タブレットは家の中でゴロゴロとネットで遊んだり暇つぶしのゲームをしたりするには快適なわけで、絶対必要ではないものの、一度手にしてしまうとなかなか手放せなくなります。

 そんな風に明確な使用目的がなく、だからといって無くても良いわけでもなく、というあやふやな位置づけなので、多少古くなってもそのまま使い続けてきました。が、やはり日進月歩のデジタルIT系ガジェットのことですから、古いと言うことは色んなところ(主に処理速度)に支障が出てきます。なのでそろそろ新しいのが欲しいなぁ〜と、ここ半年くらい考えていたところでした。

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 6月初旬に行われたWWDCで10.5インチiPad Proがようやく発表され、タイミング的にはコレしかない!と発注ボタンをすぐに押してしまいました。

10.5インチ iPad Pro / 256GB / Wi-Fi / ローズゴールド

 6月6日の朝にAppleオンラインストアでポチって、発売日の13日に届いたブツを見ていきましょう。

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 箱はこんな感じ。カラーによって箱の仕様も変わる芸細ぶりはiPhoneと同じです。

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 ふたを開けるとこんな感じ… というのはウソで、もちろん電源が入ってるわけはなく、全面に保護フィルムが貼られた状態で箱に収まっていました。

 取りだしてやることは、電源を入れてWi-Fiに接続したり言語等を選択して、その後あらかじめMacに取ってあったローカルのバックアップから復元。さらにタッチIDとかSiriの設定をしつつ、インストール済のアプリ類が再ダウンロードされるのを待つ… と。容量にもよると思いますが10分くらいで完了しました。

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 しかしiPhoneに続いてiPadまでローズゴールドにしてしまったのはどうしたことでしょう? いえ、iPadくらいのサイズになると、シルバーとかスペースグレイみたいな落ち着いた色の方が格好良いと思っているのですが、私の場合iPadはあまり人前で使うことがないので、恥も外聞も考えずに心の赴くままに選んだらこうなっていました(じゃぁiPhoneもなぜ同じ色なんだ?)

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 右がこれまで使っていたiPad Airで、画面サイズは9.7インチです。左が10.5インチに大きくなった新しいiPad Pro。画面のアスペクト比は4:3のままです。

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 10.5インチのiPad Proは、従来の9.7インチのiPadと比べて、縦も横も少しずつ大きくなっているのですが、同時に液晶左右のベゼルが細くなっているので、幅の拡大は最小限で済んでいます。なかなか上手くできています。

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 下から10.5インチiPad Pro、iPad Airを重ねてみました。一番上のiPhone 6S Plusはおまけです。思ったほど大きくなった感じがしないな、というのが第一印象でした。これはすぐに慣れてしまうと思います。

 ちなみに数字を確認すると、10.5インチiPad Proは横174.1mm×縦250.6mmに対し、iPad Airは横169.5mm×縦240mmです。

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 厚さも比べてみましょう。これも下から10.5インチiPad Pro、真ん中がiPad AIr、一番上がiPhone 6S Plusです。厚みはなんと7.5mmから6.1mmに薄くなっています。が、これは既にiPad Air 2の時点で6.1mmになっていたようで、いまさら驚くことではないようです。

 ちなみにiPhone 6S Plusの厚みは7.3mmあって、これはiPhone 7 Plusでも変わっていません。いつの間にかiPhoneよりiPadのほうが薄くなっていたんですね。

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 裏返してみました。iPad Airは風呂蓋カバーだけで、背面を保護するケースもフィルムもなしで使っていたのでだいぶヤレてきています。

 大きさ以外に外装で違うのは、消音スイッチがなくなったこと、スマートキーボード用の接点が追加されたこと、4スピーカー分のグリルが4隅についたこと、カメラが大きくなってLEDフラッシュが付いたこと… あたりでしょうか。

 なおiPhone 7と違ってイヤホンジャックは引き続き付いています。また充電や同期用の接続I/Fは従来通り、AppleオリジナルのLightningです。

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 実物を手にして気がついたのですが、iPadもカメラが出っ張るようになってしまったのですね。これどうにかならないのでしょうか? なお、カメラは12Mピクセルで開放F1.8、光学手ぶれ補正付きの最新型です。私は多分このカメラを使うことはないでしょう。なんか勿体ないです。

 なお、容量を256GBにしたものの、そんなに使う予定はありません。選択肢にある容量が64GB/ 256GB /512GBだったので真ん中をとったというか、1万円ほどの値差で容量が4倍になるなら容量を取ろうと考えたというか、そんなところです。

 一応有り余るストレージを少しでも生かすため、iCloudフォトライブラリでiPhone で撮影した写真は全てこのiPadにオリジナルが残るように設定しておきました。あと、後述しますがスピーカーが非常に良くなっていて、ちょっとした音楽再生端末にも出来そうなので、今までは同期していなかったiTunes の音楽ファイルもiPadに入れてしまうことにしました。

スマートカバー

 私はiPhoneも含めて基本的に「裸族」なので、ケースをつけたり保護フィルムを貼ったりしません。が、一応使わないときに画面保護しておくために、iPad Airの時代から純正のスマートカバー(俗称、風呂蓋)をつけていました。

 本体の厚みもサイズも違うということで、iPad Airで使っていたスマートカバーを流用することは出来ないので、新たに10.5インチiPad Pro専用のスマートカバーも買いました。

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 でもってまたもやこんな色にしてしまったり。色名は「フラミンゴ」だそうです。まぁ分かりやすく言うと薄いピンクですね。

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 上は風呂蓋を閉じた状態。下は少しめくった状態。本体への取り付けは、iPad Airと同様に磁石によってピタッとくっついています。ちなみにヒンジ側だけでなく、ふたの先端固定および、開閉検知のためにも磁石は使われています・

 いずれの磁石もそこそこ強力なので、機械式の腕時計とか、磁力に敏感なものをiPadの近くに置かないように気をつけています。と言っても、クレジットカードの入った財布を重ねてしまったりしていますが、これまで何かトラブルになったことはありません。

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 このスマートカバーは単に液晶面をカバーするだけでなく、こうしてスタンドにすることも出来ます。これ、結構便利なんですよね。

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 と言うのも、現時点でiPadの使用目的の一つにテレビ視聴があるのですが、その場合こうして設置することができてしまいます。

 TVチューナーはピクセラ製のPIX-BR310LというWi-Fi配信のチューナーボックスをつかっているのですが、もちろんMacでテレビ画面をウィンドウ表示することも出来ますが、それよりもこうしてiPadで全画面表示したほうがテレビらしくて良い感じです。

 しかも今回、わずかながら画面が大きくなったし、なんと言ってもスピーカーがステレオになって強化されたのは、TV視聴端末としては非常に大きな改善ポイントです。

 あと、意外にLightroom mobileで同期した写真をパラパラと眺めるのもiPadはなかなか良いです。iPad上で選別したり現像したりと言う作業をすること断念しましたが、撮影済の写真を「見る」ための端末としては、かなり優れていると思います。まぁ、これはiPad “Pro”である必要はありませんが。

Proらしいことはしないのか?

 さて、iPad ProがProを名乗る由縁は、クリエイティブな作業にも対応するためとして、Apple Pencil(デジタイザペン)とスマートキーボードに対応している点にあります。これでグラフィックの作成をしたり、文字入力端末としても使いやすくして、「プレーヤー」としてのタブレット端末の位置づけを変えていこうという、ある意味MacBookキラーなのかもしれません。。

Apple iPad Pro Appleペンシル/MK0C2J/A

Apple iPad Pro Appleペンシル/MK0C2J/A

Apple 10.5インチiPad Pro用 スマートキーボード/日本語 JIS/MPTL2J/A

Apple 10.5インチiPad Pro用 スマートキーボード/日本語 JIS/MPTL2J/A

 せっかくProを買ったのなら、それらも手に入れるべきではないか?という一瞬思ったりもしたのですが、冷静に考えて恐らくどちらも買いません。使う用途がないですからね。

 そういう使い方しなくても、Proは、軽くて薄くて、そして上に書いた通りステレオスピーカーで音が良いという点だけでも、意外に侮れない重要スペック/機能ではないかと思います。ちょっとBGM的に音楽再生させてみたり、あるいは嵌まっているゲームをするだけでも、満足感に差が出ると思います。

 こんなことなら、昨年に9.7インチのiPad Proを買っておいても良かったのに!とも思っていますが、それはともかくこのiPad Proも3年は使い続けたいと思います。

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