酔人日月抄

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Xマウント唯一の超望遠ズームXF100-400mm F4.5-5.6 R LM OISはX-H1で威力を発揮するか?

 K-1を補完するサブ機にして、K-3 IIの代わりとなる連写機としてFUJIFILM X-H1を手にしたことは報告済みですが、その主目的のためには超望遠レンズが必要です。Xマウントは広角から標準、中望遠域の単焦点レンズは特に充実していますが、元々のXシリーズのコンセプトからして、やはり望遠域はやや手薄と言わざるを得ません。それでもいくつかの望遠ズームがラインナップされているわけですが、中でも一番焦点距離が長い本格的超望遠ズームとなるの唯一のレンズが XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS です。

 フルサイズ換算では約150〜600mm相当になり、さらに1.4倍または2倍のテレコンバーターにも対応しており、最大で1200mm相当まで対応可能というこのレンズは、AFの動体追従と低照度対応が改善され、そしてF11まで像面位相差が対応できるようになったX-H1と組み合わせることで、ようやくその威力をフルに発揮できるようになったのではないかと思います。

 X-H1ボディと同時に一応標準レンズとしてXF35mmF1.4 Rを先に買いましたが、本命としてはこの超望遠ズームを主に使うことを前提に考えていました。さて、X-H1とXF100-400mmの組みあわせは期待通りの威力を発揮してくれるでしょうか?

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 試用したわけでもないし、まだ十分なレビューもネットでは見当たりませんが、一抹の不安もないと言えばウソになります。でもミラーレス機が一眼レフを乗り越えるにはどうしても避けて通れない分野ですから、XシリーズにかけるFUJIFILMの本気度を信じて、自ら試してみることにしましょう。

Unbox!

 ではいつも通り箱を開けてまずは中身を確認しつつ、どんなレンズなのか見ていきましょう。

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 箱です。大きく100-400と書かれていて格好良いです。外装はいつものXシリーズ調ですが、中の梱包状態はXF35mmほど凝ってはおらず、ごく普通な感じでした。超望遠ズームですからさすがにかなり大きな箱です。

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 内容物はこんな感じです。レンズ本体に前後キャップ、専用フードに専用ポーチです。ポーチはXF35mmと同様に、クリーニングクロス風ですがちゃんと袋状になっていますが、このまま持ち運びをすると言うためのものではありません。どうせこのレンズを持ち出すときはちゃんとカメラバッグに入れていくので、これで良いのだろうと思います。

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 レンズ本体はこんな感じです。外径は約95mmで長さはワイド端で約210mm、テレ端で約270mmになります。重量は1,375gとさすがにそこそこ重量級ですが、これまでK-1やK-3 IIで使ってきたペンタックスのDFA★70-200mm F2.8やDFA150-450mm F4.5-5.6と比べるとかなり軽いです。XFレンズの中でも赤バッジをつけた3本のうちの1本。Kマウントで言えばスターレンズみたいなものでしょうか。

 光学系は14群21枚でうち5枚がEDレンズ、1枚がスーパーEDレンズという贅沢なもの。約5段分の2軸手ぶれ補正が内蔵されており、X-H1と組み合わせた場合は2軸はレンズ内手ぶれ補正が働き、残りの3軸分はボディ側手ぶれ補正がカバーするそうです。

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 Xマウントですから完全電子制御。超望遠らしく後玉は奥の方にあるようです。防塵防滴仕様なのでマウント周囲にシーリングがちゃんと付いています。X-H1ももちろん防塵防滴対応ですから、この組みあわせなら、多少の雨は気にしなくても大丈夫なはず。

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 マウント寄りの側面にはいくつかのスイッチが並んでいます。赤いXFバッジ側から、フォーカスリミッター、絞りリングの動作設定、そしてレンズ内蔵手ぶれ補正のスイッチです。そして三脚座と絞りリングを挟んでズームリング脇にあるのはズームロックスイッチです。

 開放F値が変化するズームなため、絞りリングには目盛は入っておらず、ただのダイヤルになっています。ただしクリック感はちゃんとあります。露出モードをプログラムやシャッター優先にする場合は、絞りリング動作スイッチをAポジションにします。絞り優先やマニュアルで使いタイ場合は絞りマークの方に合わせると、絞りリングの回転に応じて絞り値が変わるという仕組みになっています。

 また、手ぶれ補正に関しては、このスイッチをOFFにするとボディ内手ぶれ補正も含めて全軸の補正がOFFになります。レンズ内補正だけOFFにして5軸ともボディ側を効かせる... と言うことは出来ません。

 ズームロックはワイド端100mm時だけロック可能で、他のポジションでロックをかけることは出来ません。ちなみにこのクラスのレンズにしてはズームリングのトルク感はかなり軽い方だと思います。前玉側の自重で伸びた縮んだりするくらいです。

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 三脚座はかなりコンパクト。持ち手としてはやや心許ないですが、使用時も邪魔になりにくいし軽くて良いと思います。そしてカメラバッグへの収まりも良いです。実際にはこの大きさで十分な程度にレンズもボディも軽いです。

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 取り付け取り外しはワンタッチではなく、2カ所のネジ止め式。まぁ、このサイズなら頻繁に外すことはないでしょう。

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 付属していた専用フードはさすが超望遠らしくかなり深いもの。材質は普通にプラスチックですが肉厚だし、特にバヨネットまわりはかなりしっかりした造りになっています。そして偏光フィルター用の窓付き。スライド式なので小窓をなくす心配もありません。

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 さて、X-H1に取り付けてみるとこんな感じになります。フード付きの姿はかなりの迫力です。でも、先ほども書きましたがペンタックスのフルサイズ用望遠ズームと比べると夢のように軽いと感じます。

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 ちなみにズームによる全長変化はこんな感じです。

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 開放F値はワイド端でF4.5、テレ端でF5.6と極々普通。1.4倍テレコンをつけると140〜580mmに、2倍テレコンをつけると200〜800mmになりますが、その場合テレ端の開放F値はF11となってしまい、使いどころはかなり限られそうです。ただしX-H1の像面位相差AFはF11まで対応しているので、2倍テレコンをつけた状態でも像面位相差AFは出来ることになっています。

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 さて、とりあえずこれでどんな感じに使えるか、しばらく試してみようと思います。あとは、バランス的にも、電池容量的にも、バッテリーグリップをX-H1につけるかどうかが考えどころ。多分そのうち欲しくなるのだろうと思います。

 また、焦点距離的には十分だと思ってるのですが、K-3 IIは150-450mmと組み合わせていましたし、もう一声欲しくなるかもしれません。その場合は1.4倍テレコンならまだ実用的かな?と思っています。でも、X-H1は24Mピクセルありますし、その程度はトリミングで何とかなるだろうとは思いますが。

少しだけ作例


 さっそくですが写真を撮ってきたので少しだけ貼っておきます。季節柄主に桜の写真です。

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 地面には菜の花、その上にはソメイヨシノ、その間の濃いピンクは紅枝垂れです。とてもカラフルで贅沢で光景です。ただ、これInstagramに載せたら「ボケが中途半端でうるさい」というコメントを頂いてしまいました。桜のような細かいパターンですからねぇ。それに超望遠とは言え開放F値がこの程度なので中途半端なボケは仕方ないところかも。

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 でも実はボケが中途半端でザワザワするな、というのはファインダーを覗いていても感じたので、すこしワイド側にズームし思い切り絞り込んで深度を稼いだカットも撮っておきました。画角が広がったおかげで青空も入ってきてさらにカラフル。

 なおピントは両方とも菜の花に合わせたつもりですが、開放のカットの方が滲みが少なくシャープだと思います。X-H1には点像回復(いわゆる回折補正)が入っていますが、これはRAWファイルをLightroomで現像したものなので、回折がそのまま出てしまったのだと思います。

 ちなみに元々の被写体が鮮やかですから、これでもフィルムシミュレーションはSTDのPROVIAです。Velviaにしてしまうとちょっとやり過ぎになると思います。

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 テレ端で比較的近距離を切り取ってみました。変な超望遠らしさがなくて意外に自然ですね。それに近距離でも十分にシャープです。AFもズバッときます。

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 ソメイヨシノの見事な並木道。望遠の圧縮効果が効きますね。

 しかし先ほどの話と関係しますが、こういう細かいパターンのボケはザワザワしがちとは言え、良く見るとアウトフォーカスな部分は結構妙な描写です。このレンズの特性なのか、もしかしたらX-Trans CMOSの苦手な被写体なのか? いずれにしろボケ味に期待するレンズではなさそうです。

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 いや、十分距離差があって思いきりボカしてしまえばこのくらいは出来ますけどね。

 スマホを掲げて写真を撮ってる人を見て急に思いつき、とっさのことでかなりラフに撮ったものですが、ちゃんとピントもきてるし手ぶれ補正も完璧に働いていそうです。

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 で、ちゃんと動いているものも連写してきましたが、それについてはまた別エントリーにまとめる予定です。

FUJIFILM 超望遠ズームレンズ XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR

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FUJIFILM ミラーレス一眼 X-H1ブラック X-H1

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