酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

再び海の電柱列を撮りに行く:原岡海岸の桟橋から眺める南房総の夕暮れ

 大山千枚田で美しい棚田の風景を楽しんだ後は、再び山を下りつつ内房方面へ車を走らせます。この日二つ目の目的地は南房総市の富浦にある原岡海岸です。内房の海岸線を館山へと向かう国道127号線沿いにあって、綺麗な砂浜の広がる海水浴場の中に木製の桟橋が沖合へと延びており、そこに電柱が並んでいます。

 先週訪れた江川海岸の海中電柱列は、沖合の監視小屋に送電するためのもので、海面に直接立っているのですが、ここ原岡海岸の電柱列は桟橋の上に立っており、その目的は桟橋を照らす街灯のためであること。つまりこちらの電柱列は燈が灯るのです。

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 さらに沖合は見渡す限りの海で、対岸は遙か三浦半島がかすかに見えるかどうか。そして天気が良ければその背後には富士山が見えるはずです。ということで、江川海岸とは似て非なる、もう一つ海中電柱列のある風景を撮りに行ってみました。

原岡海岸とは?

 さて今回もまずは場所を確認してみましょう。


 館山自動車道のほぼ終点にあって、あともう少しで館山という場所になります。大山千枚田からは真っ直ぐ内房に出て、高速は使わずに国道127号を南下していきます。館山自動車道なんてなかった時代、館山へ行くにはこの道路をひたすら走ったものです。右手に海、左には山が迫るなかなか気持ちの良いドライブコースです。

 この辺りはずっと海水浴場が並んでいて、海辺の駐車場に入るための標識が並んでいます。桟橋に一番近いのは12番の標識を入ったところですが、海に抜けるまでの数十メートルは、密集した集落の間を抜ける非常に細い道路を進まなくてはなりません。ほとんど車一台分の幅しかなく、微妙にカーブしてるのでかなりの難所です。幅1.8mの308でもかなり気を使いました。


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 どこを入るべきか悩んで、原岡集落付近を一往復しましたが、意を決して12番の標識のある路地に入り、なんとか海辺の駐車場にたどり着くことが出来ました。

日没前

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 さて、これが原岡桟橋です。砂浜から木製の桟橋が沖に数十メートルほど着きだしています。木製なのは途中までで、その先はコンクリートになっていますが、かなりの年代物らしく、けっこうボロボロな感じ。海水浴場にもなっている砂浜になぜこんな桟橋があるのでしょうか? 昔は船が発着していたんでしょうかね。

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 明るいうちに、ということで桟橋の端っこまで行ってみました。振り向いて陸地側を眺めるとこんな感じです。海はとても穏やかでした。

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 この日は海開きのちょうど前日だったようで、海水浴客は誰もいません。桟橋の周辺にいるのはカメラを構えた人達だけです。混むとずらっと三脚が並ぶそうですが、この日は十分に空いていました。と言っても、他の人が構えたカメラの画角に入らないかどうかは注意が必要です。

 この桟橋はちょうど北西方向に延びているらしく、この時期の夕日が沈む方向とだいたい一致します。空には少し雲が出ていて、夕方の風景としてはちょうど良い感じ。

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 ちなみに、砂浜から陸地側を見ると浜岡の集落が並んでいるわけですが、その中に稲荷神社なるものがあります。実はこの日はこの神社のお祭りをやっていて、国道127号線には御神輿やら山車が出ていて大混雑でした。その中をすり抜けてこの砂浜までたどり着いたのですが、一時はどうなることかと思いました。

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 そしてまたもやレンズに悩みまくります。望遠でギュッと遠近感圧縮するのが良いのか...

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 超広角で広い空を入れるべきか...

 3本のレンズを取っ替え引っ替え、あーでもないこうでもないと、迷いまくり。やはりボディが2台欲しくなります。2台あったらあったで、3本(以上?)のレンズのうちどれを使うかで悩むのかも知れませんが。

日没後

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 さて、いよいよ日が沈んでいきました。残念ながら地表付近には厚い雲があって日没は見られませんでした。しかも実はこの原岡海岸が絶景ポイントとして有名なのにはもう一つ理由があって、ちょうどこの桟橋の先に富士山が綺麗に見えるはずなのです。

 この日も途中で一瞬だけ山頂付近のシルエットが顔を見せたのですが、時間が経つと雲の中に消えてしまいました。それを見てため息をつき、帰っていく人もいますが、私たちはせっかく来たのだからこのまま居残ります。

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 だって、富士山は見えなくとも夕暮れの空はこんなに綺麗なのだから。画面上のほうの雲の形はなんだか龍みたいにみえて「そりゃあ、空に雲があったからでさぁ〜」とか言ってみたくなります(大河ドラマのネタです。見てない方は無視してください...^^;)

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 桟橋の街灯に燈が灯りました。というか、実は日没のかなり前から灯っていましたが、ようやく目立つようになってきました。ちなみに電球はLED化されているようです。

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 日が暮れて良い感じになってきたので、例のやつをやってみました。思い切り絞り込んで長時間露光です。波打ち際とかもっとフワフワになるかと思ったのですが、波が穏やかすぎてこんな感じにしかなりません。

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 ちょっと場所を変えてみたり。暗くなってからも桟橋には人がひっきりなしにやってきます。

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 絞ったおかげで複雑な光条が出ました。このレンズ、絞り羽根は9枚なのですが、奇数絞りは倍になるんでしたっけ? それにしても多いような気がしますが。

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 こっちはちゃんと9枚×2で18本になりました。なるほど!

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 最新のコーティングが施されたレンズですが、円形のすごいゴーストが現れました。19枚もレンズ使ってるとこうなってしまうんですかね。逆にそれが面白くてもっとも酷いゴーストが出るところで撮ってみました。中心付近とかニュートンリングみたいになってますが... それでもフレアは出ずにコントラストを保ってるだけ偉いと言うべきか? 普段はまったくゴーストのゴの字も感じさせないレンズなだけに意外な発見をしたと言うべきか、無茶をしたと言うべきか。

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 帰ろうとして一度カメラをしまったのですが、ふと思いついて1枚だけ最後に撮ったのがこれ。空にはちらほら星が見えていたので、感度を上げて絞りを開けてみたのですが... ちょっと露出とか雑すぎたかも。ここはインターバル合成すると良い感じに写せそうです。また次回挑戦したいと思います。

 ということで、2周連続の海中電柱列シリーズおよび、南房総を行く半日遠足は以上で終了です。

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使ったカメラとレンズ

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310