お盆のリベンジ!堀切菖蒲園の「よつは」に再訪し最高の焼鳥を食べてきた

投稿者: | 2018年9月29日

 先月に続いてまた堀切菖蒲園にある焼鳥の名店「よつは」に行ってきました。約3年のブランクを空けて久しぶりに訪れたのはお盆の真っ最中。この時は仕入れ先が夏休みと言うことで「よつは」も臨時営業中でした。いつもと違う仕入れ先からの鶏肉を使い、メニューの種類もあまりなかったのですが、素晴らしく美味しいことに変わりはありませんでした。

 でもやはり本来の「よつは」の味を思い出したくて、今月の何でもない平日の夜、再び訪れてみることに。もちろん仕入れも含めて絶賛通常営業中。大将(というかママだけど)も「前回は恥ずかしいもの食べさせてしまった」と納得していなかったようです。

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 ということで、本当の意味での3年ぶりの「よつは」の味を味わってきました。

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 とある雨の平日夜、わずか7席しかない店内を半分以上を占領して友人達と乾杯です。

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 一口飲んで泡が減ってしまいましたが、この何でもないスーパードライが本当に美味しいです。

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 さて、常連面を自慢するわけではないのですが(いやしてる ^^;)、特に料理は何も言わなくてもお任せで出てくることになっています。

 まず最初は茶碗蒸し。夏用の冷たいやつかどうか一瞬迷いましたが、秋冬用の暖かい茶碗蒸しでした。鶏肉もたっぷり入っています。

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 次は蒸した鶏肉にオクラが乗ったたこんな小鉢。オクラも切りたての生ではなくて何かに少し漬け込んであるようです。ほんのりと鶏肉にもそのタレの味が染みていて、さっぱりした一品。小鉢ですがぎっしり鶏肉がので結構食べ応えがあります。

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 さらに小鉢がもう一品来ました。見ての通り鰤大根です。いや〜、良いですね。鰤も大根もキュッと締まっていて煮崩れなんて微塵もないのに、芯までしっかり火が通り味が染みています。

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 ここらでビールが空いたので、ハイボールへスイッチです。そろそろ串が出てくる頃でしょうから、というか、目の前で焼いてくれています。ビールよりはこっちの方が合いそうです。

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 キター! いきなり名物の血肝。いわゆるレバーです。お盆の臨時営業中は食べられませんでした。しかし鶏のレバーとしては私的ランキングで確実に3本の指に入ります。いや、2本の指と言っても良いかも。とにかく大粒で美味いです。見ての通りタレではなく塩。素材と下味と焼き方だけで出来ている旨味は最高。レバー好きには溜まりません。

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 そしてシシトウ。レバーとは打って変わって脂の旨味がじゅわっと凝縮しています。

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 そしてモモと”すきみ”だったかな? もしかしたら違ったかも。でも部位なんてどこでも良いのです。美味しいから。もう見ての通りの美味しさ!いや、見た目以上かも。

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 そしてコリコリの軟骨。でもお肉もちょっと付いてるんですよ。そこからまたもや旨味が染み出してきます。食感と味わいの絶妙なバランス!

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 この辺りに来るとハイボールでもなくて、もう完全に日本酒か焼酎という感じになってきます。今回は日本酒! 薄にごりが良い感じでした。

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 そしてこんな姿をしたつくね。これがまたすごいです。ふんわり柔らかいのにきめが細かくてしっかり歯ごたえがあります。そして封じ込められた鶏の脂とワサビの辛さと風味が絶妙に合います。こんなつくね、昔からあったっけ? と思ってしまいました。いや、3年も経てば色々進化していて当たり前なのでしょう。

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 と、次に出てきたのがまた小さな小鉢。一瞬梅干しか?と思ってしまったくらいのビジュアルですが、これはアレです栗。しかも渋皮煮ですね。なんたる秋の味覚!

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 最高の出来ではないとのことでしたが、どうしてどうして、ホロホロと崩れた実はこんなに美しくて、栗の上品な甘みが何とも言えません。

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 そして最後の焼き物として出てきたのが砂肝。それらしい食感がするだけの砂肝はそこらの居酒屋でも出てきますが、本当の砂肝の味ってのはこうなのか、と味わい深い〆の一本でした。

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 最後はこんな感じの柑橘系の風味(多分すだち)が効いた素麺を頂きました。スッキリさっぱり、鶏の脂を胃に流し込みましょう。

 猛暑だった夏から急に気候が変わってしまい、それはそれで体に堪えて体調を崩していたのですが、お酒も美味しく、出てきた料理も全て美味しく食べきることが出来て、少し元気を回復することが出来ました。

 焼き鳥はアレンジの幅が狭い料理のような気がしますが、実は結構お店によって特徴が分かれると思います。つまりは好き嫌いは人それぞれだと思いますが、私個人的に焼き鳥と言えばこの「よつは」の味が一番好きだということを再確認できました。お酒も少量で美味しく飲めるし、雰囲気も良いので是非お勧めです。


 ただし店内は7席しかないので、日によってはすぐに一杯になってしまいます。事前に電話で予約することをお勧めします。

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