酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ヤキニクの日を祝う会2018 第1回目:兵庫のポッサムチプで近江牛&神戸牛の超贅沢焼肉を食べ尽くす!

 さて、もうこの記事を書くのは何回目でしょうか? 毎年毎年8月の末に神戸に通うようになって十余年。今年は記念日本番の8月29日(ヤキニクの日)が週ど真ん中の水曜日となってしまったのですが、主催の方が多くの人が遠方からも参加できるようにと、焼肉の日を目前に控えた土日にも宴会を設定してくれました。

 と言うことで、今年も焼肉の日を祝うために神戸まで行ってきました。せっかく関西に行くので例年は城廻りを中心に物見遊山がてら日程を組むのですが、今年はいろいろあって1泊2日で焼肉を食べるだけという強行軍の旅となってしまいました。

 でも良いのです。東京では食べられない美味しい焼肉を食べるためなら、飛行機に乗って出かけていくだけの価値は十分にあります!

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 初日は8月25日の土曜日、夕方6時から年に一度のおなじみとなった兵庫の「やきにく ポッサムチプ」で2018年ヤキニクの日を祝う第1回目の宴会が開かれました。

 神戸に到着したらまずはホテルにチェックインし、シャワーを浴びて身を清めて着替えをして(と言ってもポロシャツ、短パン、サンダルですけど)からポッサムチプへ向かいます。

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 オレは今年も帰ってきたぜ!ポッサムチプ! まだ午後6時なので明るいです。今日はもちろん全席貸し切りです。


 ポッサムチプはJR兵庫駅から徒歩3分ほどです。年に一度しか来ないのですが、もう10年以上通っているので、まるで行きつけのお店のように、何も考えなくてもたどり着けるようになりました。

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 乾杯は珍しいことにスパークリング・ワイン。神戸と言えば最近はイニエスタの話題で持ちきり、ということでイニエスタのスプマンテで乾杯です。乾杯のかけ声は「焼肉の日バンザイ!」と決まっています。

 ではさっそく始めましょう!

怒濤の生もの攻勢

 毎年しっかりとしたコンセプトが設定されるポッサムチプのヤキニクの日メニューですが、今年は贅沢にも「近江牛47ヶ月肥育の焼肉と神戸牛40ヶ月肥育のホルモン」とのこと。ポッサムチプで神戸牛が出てくるなんてすごい!

 で、焼肉コースの最初は生ものからと決まっているわけですが、特にこのポッサムチプの生肉は工夫を凝らしたにビックリするようなものが出てくるので毎年楽しみです。

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 はい、いきなりこんなものが出てきました。「ハネシタの炙り寿司」です。なにこれすごい! ビジュアルだけでただ者じゃないことが分かります。

 見ての通りカイワレとキャビアがハネシタの上に乗っていて、トリュフが添えてあるという豪華仕様。しかも泡塩で味付けしてあったりします。さらにシャリが紫色していますが、これはなんと赤ワインで炊いてあるそうです。もったいないと思いつつ、一口でバクッと食べてしまいました。美味い!旨すぎる!

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 次に出てきたのはこれ。この5品で一人前です。それぞれ一切れずつですからね。手前からハート、ゆびき、チレ、センマイ、ハラミ。それぞれ工夫を凝らした味付けがしてあります。どれも山盛り食べたい!

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 夏らしい涼しげなこのお皿は「レアユッケとなすのそうめん風」です。レアユッケはごまだれで味付けされつつ、生姜とシソの風味がさっぱりとしてナスと良く合います。

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 えっ? まだ生もの続くの? とビックリしてるところにやってきたのは「グレンスの軍艦」です。グレンスとともにウニが軍艦に巻かれつつ、上には発酵バターが乗っています。何とも言えないコクの深さ。というか口の中に広がる贅沢な旨味の饗宴は、絶妙にバランスしており、美味しさのあまり自然とうなり声が出てしまいます。

 シェフ的には形が崩れてしまったのが反省点だそうですが、そんなのことはどうでも良い!と思えます。超美味しいのですから。

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 さらに生もの5品目! 「ツラミとスモークチーズ」です。見ての通りツラミは表面が炙ってあります。添えられている卵黄みたいなものはプチトマトでした。「きんかん」みたいな卵系の何かと思って口に入れたのでちょっとビックリしました。

 さてここまでが前菜というのだから恐ろしいことです。東京ではあまり生肉をこれだけ出してくれるお店がないので、本当に楽しみにしていました。大満足です!

近江牛の47ヶ月肥育で焼きがスタート

 いえ、生ものだけで満足していてはいけません。いよいよここから「焼き」が始まります。まずは近江牛の47ヶ月肥育から。最初47ヶ月エージングと聞き間違えて「それはやばいやばい!」と騒いでいました。そんなはずないですよね...(A^^;

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 最初はもちろんタン! あれ?でも普通のタン塩とちょっと違う感じですね。と思って良く聞いてみたら、なんとタンを酒粕で漬けてあるとのこと。なにこれすごい!

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 ポッサムチプでは一品ごとに最適な薬味やタレも用意してあります。例えばタンの酒粕漬けには「かんずりおろし」とか、センマイには「このわた醤油」とか!どれもこれも完璧なマッチングです。もちろん普通のタレとレモンも用意されています。

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 続いてテッチャン。セロリシード胡椒がかけてあるとのこと。そして周囲にあるトマト麹は、焼き上がってから使う薬味。テッチャンにトマト麹なんて聞いたことないのになんでこんなに合うんだ!と驚いてしまいます。

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 さらにこのどす黒いお肉はクラシタステーキ。クラシタは火山とかブロックばかり見てるので、こんな姿はかえって新鮮です。これもまた味付けがされてるようですが... 醤油麹漬けだそうです。

 薬味というか味付けは「発酵」が今回のテーマなのかも? うむ、傾向が分かってきたぞ! お皿の周囲にあるのはワサビ。超上質な赤身のお肉とワサビのコンビは基本にして最高です。

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 いや〜、見てください、この美しさ! ちょっと焦げ目が付いたくらいしっかり焼くのが美味しいです。肉はレアで食べれば良いってもんじゃないということを実感します。

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 もちろん焼肉はお肉がどんなに良くても焼き方が悪いと台無しになります。その点、ここ神戸にはプロ級の焼き職人が揃っています。その焼き方見てるだけで勉強になります(意識高い)。

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 お酒は虎マッコリへスイッチ。ピリピリくる発泡マッコリは焼肉に良く合います。しかし虎マッコリは製造日から経過した日数によって、かなり味が違ったりします。新しいとさっぱりフレッシュ、古いとドロドロとした濃い口に。今回出てきたのはなんと前日24日製造という超新鮮なロットでした。

 虎マッコリは韓国からの輸入品ではなく、国産とは知ってましたが福島の白河で作ってるとは知りませんでした。しかも今回のボトルは24日に製造して25日には神戸に届いてるというのだから、改めて最近の流通網の発達ぶりに関心(&感謝)してしまいます。

続いて神戸ビーフ40ヶ月肥育のホルモンも登場

 さてまだまだ宴は終わりません。それどころかクライマックスへと向かっていきます。

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 と、その前にキムチとナムルで一休み。このキムチとナムルだってすごい美味しいです。キムチは普通の白菜とサラダ宮キムチの2種類。ナムルはパプリカ、トウモロコシ、ウリです。これだけでごはん食べられます。普通の日の夕食ならそれだけで満足できそうなくらい。

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 でもって、なんか変わったお皿が出てきました。なんだこりゃ? ホイル焼きにしろとの指示ですが... おや、下に赤いものが見えてますね。

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 きのこの乗ったホイルをどけてみたら、美しいハラミが出てきました。

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 焼き上がってみればこんな美味しそうな姿になりました。肉汁が網の下に落ちずにヒタヒタになっています。すごい旨そう!

 そして、ただのシイタケか何かだと勘違いしていたキノコは、恐れ多くも"The King of キノコ"でした。そうです、松茸です! ホイルを開いた瞬間の香りが素晴らしかったです。いや、もちろん口に入れるとなお最高!

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 続いてセンマイ。生じゃなくて焼き。白ごま油で味付けし、ゆかりとニンニクが仕上げている... と。こんなに手の込んだセンマイは初めてです。

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 そして出た!カルビ。ここへ来てごく普通の姿をしたカルビです。しかしそんじょそこらのカルビとは違います。

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 これはもうこうするしかないじゃないですか。カルビ・オン・ザ・ライス。この世で一番幸せな食べ物です。

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 怒濤の赤身攻めは続いて、近江牛のクラシタ火山。ある意味ポッサムチプの名物です。今年もまた出会えました。

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 網の上に広げるとこんな状態。大ざっぱで何もしてないようですが、しっかりと味付けされているし、ちょっとだけ脂の塊があるだけで、どこを切り取っても美味しそう!

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 ほら!焼けてきました。美しい...(ウットリ)

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 適度なサイズに切って、やっぱりこれも白米に乗せてしまいましょう。

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 残った切れ端だってもったいないから焦げないよう焼いてしっかり頂きましょう。カリカリに焼くと脂は落ちて旨味だけ凝縮されてまた一段とと美味しくなります。

怒濤の〆へ向かってラストスパート

 さて、クラシタ火山が出てきたらだいたい終了か... と思っても油断は出来ません。ちょっと前にはTボーンの後に続いてLボーンが出てきた前科がありますから。

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 と思ったら順当にホルモン盛りが出てきました。これも神戸牛です。神戸牛のホルモンなんて贅沢の極みです。しかもこれまた変わった味付けがしてありそう。

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 と思っていたら、なんとカレーが出てきました。ホルモンの薬味はこれなのか!? しかもこのカレー、神戸ビーフで作ってあるんです。そこに神戸ビーフのホルモンを漬けて食べるなんて、背徳感で顔がにやけてきます。

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 しかしながらハートとレバーはカレーに漬けずそのまま食べろとの指示。血の多い内臓はカレーとは合わないんですかね。... と思ったら、このハートとレバー自体ほんのりカレー粉で味付けしてありました。なにこれ美味い!

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 そして残りのホルモンをザッと網に広げて焼きます。こてつ、ミノ、アカセンが混ざってます。網の上は賑やかになってきました。そしてかなり下火になっていた炭に再び火が付きます。

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 さすがホルモン! すごいファイヤーだ! 祭りだ!

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 なお、焼肉において炎が上がるのは決して良いことではありません。プロ級の焼肉職人さんはすぐに氷で消火してして、火加減のムラと各肉塊の焼き具合を見ながら、ぐるっと網を回します。その姿が格好良いので憧れています。自分で焼くときも意味もなくグルグル網を回してしまいます(A^^;

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 さて、カレー&カレー味のホルモンで〆かと思ったら、本物の〆が出てきました。近江牛の牛丼。というかほとんど肉じゃないですか! 小丼ですけど本当に美味しかったです。というか、もうお腹いっぱいで一口しか食べられませんでした。上に乗ってるのはこれまた目玉焼きかと思ったら、とろろにプチトマトなんですよ。すごい!また騙された!

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 デザートは別腹。ということでバニラアイスです。が、これも一工夫してあって、上にかかってるココアパウダーっぽいやつは、実は八丁味噌パウダーでした。しょっぱさが甘いアイスとよく溶け合っています。

完食率90%

 ということで、今年のポッサムチプの焼肉の日スペシャルもすごかったです。お昼ぬきで腹ぺこで備えていたのに、全てを食べきれず10%くらい残してしまいました。特に神戸ビーフカレーと近江牛丼を完食できなかったのが反省点です。来年はもっとがんばりたいと思います。前日まで大食いして胃を拡張させた上で、朝から絶食すれば大丈夫かも。いや、それよりあちこち歩き回って体力消耗しておいた方が良いかな? と1年後のことをすでに考えてしまいます。

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 参加証代わりのうちわをもらいました。ここに書いてあるとおり、今年のヤキニクの日宴会は本番の29日含め3回あります。この日はまだ第1回目。実は29日には再びここポッサムチプで本番が行われるとのこと。メニューはまた少し変わるようです。残念ながら私は参加できないのですが...。

 しかし、このうちわにある2日目は翌日曜日ということで、それはちゃんと参加してきました。ということで第2回編につづく...

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