酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. は LUMIX GX7 Mark IIに最適な標準レンズである

 実はもう2ヶ月ほど前のことになるのですが、新しいレンズを買っていました。KマウントでもFマウントでもなくマイクロ4/3の単焦点レンズです。つまり私にとってはLUMIX GX7 Mark IIで使うレンズと言うことになります。

 LUMIX GX7 Mark IIはPENTAX Q7やNikon 1 J5の後継として、主に飲み食いの記録を撮るために使っているカメラです。なるべく小さく軽く、そしてテーブルフォトに向いた焦点距離と近接撮影能力を重視して、最初はGX7 Mark IIのボディと一緒に LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.を買って使っていたのですが、購入時に迷っていた パナライカの15mm F1.7が気になって仕方ありませんでした。

 その後15mm F1.7を持っているという知人に借りて実際に試用してみたり、遅ればせながらネットの口コミや色々な作例を見たりしているうちに、隣の芝は青く見えてくる効果も手伝って、やっぱりLUMIXを持っているからにはパナライカを使ったほうが良いのではないか? いや使うべきなのではないか? という考えが頭を離れなくなってしまいました。

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 こうなるとあとは時間の問題です。ということで、X-H1一式と引き換えにD500セットを手に入れたどさくさに紛れて、結局パナライカ15mm F1.7も手に入れてしまいました(^^;

20mmか15mmか問題

 その前に、20mmと15mmとどっちが良いか?問題にさらっと触れておきましょう。当初はお値段のこともあって20mmを選んだわけですが...

 昨年、15mmを借りて使ってみる機会があってこんな記事を書きました。改めて読んでみると、この時点でほぼ結論は15mmに傾いていたわけですね。

 実際のところ20mmF1.7に不満はありません。大きさも重さも期待通り、描写性能だってさすが単焦点レンズだけあって素晴らしいです。敢えて難を挙げるとすればAFが遅いことくらいです。あとは、実用性に特化しすぎていて華がないというか、面白みがないというか、そんな程度の話です。

 逆に15mmは描写性能は抜群で、アルミ素材の絞りリングの操作性も素晴らしく、使っていて楽しさがあります。そしてAFも速いわけですから、まぁ値段なりの価値はあると言うのは確かでしょう。

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 画角の差はあまり気にならないというかなんというか、テーブルフォトで使うには20mm(フルサイズ換算40mm相当)のほうがパースが付かなくて使いやすい場合が多いのですが、15mm(換算30mm相当)でも問題はありません。むしろテーブルに座った目線に近くて臨場感が出るので、撮り方は工夫次第。それに15mmは付けっぱなしの標準レンズとして何にでも使えるという汎用性があります。

 現時点のAmazon価格では、20mmが約2.9万円に対し15mmは約4.4万円。値差はたったの1.5万円とみるべきか、1.5倍も違うとみるべきか? ちなみにどちらのレンズもブラック版とシルバー版が用意されています。

Unobox!

 ではさっそく手元に届いたパナライカ15mmF1.7を見ていきましょう。

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 箱はこんな感じ。LEICAブランドのレンズは黒基調のカッコイイ箱に入っています。正式なレンズ名はタイトルに入れたとおり「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.」です。

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 同梱品はこんな感じ。レンズ本体とリアおよびフロントキャップ、専用フードとフード用のキャップ。そしてポーチが付いてきます。

 ちなみに色はボディに合わせてブラックにしておきました。上にリンクを貼った過去記事にあるとおり、ブラックボディにシルバーレンズの組みあわせも格好良いのでアリだと思います。試してはいませんが逆(シルバーボディに黒レンズ)もいけるはず。

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 レンズ本体をよく見てみましょう。マイクロ4/3のレンズですからF1.7の明るさを持っていると言ってもかなり小さいです。フィルター径は46mmしかありません。長さも36mmで重量は115gです。筐体は金属製でひんやりした触り心地が高級感を醸し出しています。

 光学系は7群9枚と、今時のレンズにしては非常にシンプルですが、非球面レンズを3枚も使っています。手ぶれ補正は搭載されませんが、GX7 Mark IIはボディ側に搭載されているので問題ありません。

 レンズ先端部から絞りリング(後述)とピントリングが付いています。いずれも機械的なものではなく、スイッチに過ぎません。スイッチと言えばAF/MF切り替えスイッチもレンズ側に付いていますが、これもそんなに使うことはないと思います。

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 LUMIX GX7 Mark IIに取り付けてみるとこんな感じになります。まさにこのカメラのためにあるかのようなサイズ感です。

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 操作性に関して特徴的なのは先端部に絞りリングが付いてること。この絞りリングはPanasonicのボディじゃないと機能しないそうですが、とにかくこれが超便利です。もう少し重くてクリックがはっきりしていれば良いのに、と思います。

 ちなみにこの絞りリングはボディ側の露出モードがA(絞り優先)かM(マニュアル)の時しか機能しません。P(プログラム)などに設定した場合は無視されます。また、この絞りリングにはAポジションがありますが、その場合はボディ側の電子ダイヤル等で絞り値は設定することになります。

 ということで、FUJIFILMのXFレンズのようにこの絞りリング自体が露出モードを決める役割はないので、ちょっとわかりづらいところです。ただし私は普段絞り優先しか使わないので特に問題ありません。

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 さて、絞りリングよりさらに先の先端部はバヨネットになっていて、こんな感じにデコレーションリングを外すことができます。

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 そしてその現れたバヨネットに付属の専用フードがこうして取り付けられます。うーん、どうですかね、これ。

 この専用フードはこの状態で付けっぱなしにすることを前提としていて、逆さ付けなどには対応していません。だからこそフード用にさらにレンズキャップまで用意されているわけです。

 私は保護フィルターの類いを一切使わないので、ゴーストやフレア低減のためだけでなく、前玉保護のためにもフードはなるべく付けたいのですが、このフードはせっかくのこのレンズの手軽さと格好良さを台無しにする感じなので、使わないことにしました。

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 ということで、改めて20mmF1.7と15mmF1.7を並べてみました。20mmの方が薄いのですが、外径は15mmのほうがやや小さく、全体的なボリューム感はあまり変わりません。

 まー。この2本を両方とも持ってる必要はないかな?と思っていますので、20mmの方は手放すことにしました。

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 ですから、私のマイクロ4/3システムは今のところこんな感じです。パナライカの12-60mmは超良いレンズなのですが... 思ったほど出番がないと何というか。

 でも標準ズームは結局必要になると思って手に入れたんですが、やはりGX7で使うにはちょっと大きいかな?というのがあまり使ってない原因な気がしています。

 画角的に20mmよりもさらに使いやすい15mmを手に入れてしまったら、ますますその傾向に拍車がかかりそうですが、この標準ズームの処遇についてはもうしばらく様子を見たいと思います。

撮影例


 さて、今回も何枚かこのレンズで撮った写真を載せておきたいと思います。なお、すべて3:2で撮影しているので、フルサイズ換算30mm相当よりも実際はやや画角は狭いですし、画素数も約14Mピクセルです。

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 絞りはF2.0、距離は1mくらい。焦点距離なりにボケ量は少ないのですが、質が良いというかなんというか。コーティングもしっかりしていて構成枚数も常識的に少ないせいか、抜けが良くて色のりも良い感じです。

 「空気感が写る」という表現は陳腐に過ぎて笑われることが多いですが、でもそうとしか表現しようない感じが結構気に入ってます。

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 街角のネコさんを撮らせてもらいました。キリッとした毛並みと、ボヤッとする周辺の淡いボケがやっぱり良い感じ。超ローアングルもGX7位のサイズのカメラなら楽ちんです。

 ちなみにマイクロフォーサーズはRAWで撮ってもレンズ補正を切れないので、このカットはLightroomでわざと周辺光量落としてます。

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 夜のとある街角。暗かったので絞り開けてしまいましたが、遠景を撮るならちょっと絞るだけでわりとパンフォーカスにしやすいし、それなりに広角っぽさが出ます。

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 逆光だって何のその。

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 デジタル補正済みとは思いますが、歪みもまったく感じません。隅っこまで超均一な描写で今風の安定した写りをするレンズです。

 さて、これ以降は主な使用用途である飲み食いしたもの写真です。

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 「どぜう」の唐揚げとか。

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 超美味しい焼肉とか。熱も油跳ねも気にせず近接撮影!

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 クリーミーなビールの泡なんかも撮りたいですよね。ピントも合わないし白飛びしてしまって上手く写らないですが、何となくふんわり感が撮れたような気がします。

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 開放F1.7で撮る玉ボケ。ややラグビーボールですが、それも大口径らしさです。わりとガチャガチャな背景ですが、上手くボケは溶けてると思います。

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 超肉厚クラシタステーキもこの通り。まさに美味しさと旨味がそのまま写ってる感じ!このくらい寄ってしまうとピント位置と絞りの選択が難しいです。

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 寄れるといっても、30mm相当ですからお寿司を撮るには画角が広すぎるかな?と思っていましたが、そこそこいけました。

このレンズのためにGX7 Mark IIIを買ってもいいくらいだと思う

 ということで、巷の噂通りLUMIXを持っているなら、このレンズは必携の一本だと思いました。20mmではなく最初からこっちにしておけば良かった!と反省しているくらいです。

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 ですが、そんな完璧な一本を手にしてしまうと、今度はボディの方が気になってきてしまいました。GX7 Mark IIではなく最新のMark IIIにしたほうがこのレンズの良さが生きるんじゃないか?と、そういう良からぬことを考え始めてしまいます。

 Mark IIIになって新しくなった点の中で、チルトするEVFはどうでも良いのですが、最新世代の20Mセンサーはちょっと気になります。高感度性能も良くなってるようですし...。一方で大きさ重さは変わりなし、と。

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7MK3 ボディ ブラック DC-GX7MK3-K

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7MK3 ボディ ブラック DC-GX7MK3-K

 いやいや、まだボディのみで8万円以上するじゃないですか。Mark IIは4万円と激安だったから買ったことを思いだして踏みとどまっています。Mark IIIも4万円台に入ったらまた考えたいと思います。