酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Peak Designの無償アップデートに申し込んでいたV4アンカーが届いたのでさっそく交換してみる

 約1ヶ月前のニュースになりますが、Peak Designが突然アンカーを新モデルのV4へアップデートすることを発表しました。昨年夏に第3世代のV3にモデルチェンジしたばかりで、1年足らずでのアップデートは早すぎるばかりか、アンカー以外にストラップやキャプチャーなどの本体に変更はないという変則的な内容となっていました。

 と言うのも、どうやらV3のアンカーに一部のカメラとの相性問題があったと言うことで、言ってみれば「リコール改修」的な位置づけの、緊急措置としてモデルチェンジすることになったようです。しかもただ単に新モデルを発売したのではなく、なんとV3アンカーを使っているユーザーに対して、全てのアンカーを無償でV4アンカーに交換するというプログラムまで発表されました。

 私は昨年Kick Starter経由で出資してSLIDE V3を入手したこともあり、Peak Designから直接英文のメールが届いたので、そのまま内容に従って交換の申し込みをしてみました。申し込み内容は住所と名前の記入に加えて持っているV3アンカーの数を記入するだけ。本人確認もV3アンカーを先に返送しろとも言われず、あっさりと「準備でき次第V4アンカーを指定の住所に送るね!」というメッセージが返ってきただけで申し込みは完了してしまいました。

 いや、アンカーはモノとしては小さなものですが、Peak Designは有名になってきたとは言えまだベンチャーと言っていい規模の会社ですから、こんな世界規模の製品無償交換に耐えられるのか?と半信半疑でした。

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 でも6月下旬になって、香港から郵便で本当に送られてきました。ということで、新しいV4アンカーはV3アンカーとどう違うのか、さっそく確認してみましょう。

V3アンカーのリコール問題

 大まかな流れは冒頭で書きましたが、昨年モデルであるV3アンカーの何が問題だったのか、おさらいしておきましょう。

 まずはこちらがPeak Designの公式WEBサイトに掲載された情報です。V3アンカーの問題とV4への交換について説明されています。

 いつも通り動画も作られていて、上記ページ内容が説明されています。

 そしてこちらはPeak Designの輸入代理店である銀一が掲載している日本語版のページ。かなり情報は省略されていますが、重要なところだけ分かりやすくまとめられてるとも言えます。これによると...

昨年カメラストラップのリニューアルを行った際、カメラとストラップを繋げる小さな丸いコネクター、”アンカー”も改良されました。
改良点の一つとして、アンカーのコードを旧バージョンよりも細くしました。これにより、三脚プレートにコードを挟んでアンカーを固定したり、カメラのストラップホールに直接アンカーをくくりつけられるようになりました。

 そうです。V3アンカーの最大の特徴かつ改善点は、コードが細くなり小さなストラップホールに三角環などを介さずに直接取り付けられるようになったこと、でした。しかし...

しかしながら、我々はカメラのストラップホール部分の滑らかさは、形状や仕上がりによって本当にさまざまだということに当時は気付くことができませんでした。それにより、コードが想定よりも早く摩耗してしまう問題が数件発生しました。

 と言うことだそうです。つまり細くしたが故に、さらにはカメラのストラップホールに直接通せるようになっ誰がために、仕上げの悪いホールの場合は角でこすれて摩耗が早く進んでしまうと。

 引用はしませんが続く文章中に、100万個出荷した中で7件の報告があったと具体的な数字も書かれています。摩耗したけれども報告されてない案件、さらにはこれから摩耗は加速度的に進行するかもしれないことを考えて、今回の改良および無償配布の決断に至ったとのことのようです。

 なお交換申し込みは銀一のページに日本語版のリンクが張ってあります。「交換が必要かどうかの判定」となっていたので、特定のロットあるいは特定のカメラを使用してる人向けかと思ったら、実質上V3を持ってる人は全員が対象になるようです。必要本数など自己申告式で本当にV3を持ってるか、確認はありません。また、実際に交換品が届いた後、手持ちのV3を返送するような方式にもなっていません。

 つまりは性善説に基づいていて、ある程度悪意を持った人が混ざるのは承知の上で、この交換プログラムは実施されているようです。もちろん、余計なコストがかからずそれが一番効率良いのでしょうが、なかなかすごい話だと思います。

 私は以下のエントリーにあるとおり、これまでにV3アンカー4つが同梱されている新しいLEASHとSLIDEをそれぞれ1本ずつ、さらに過去のV2アンカーの置き換え用に、V3アンカー4個入りのパッケージをひとつ買っているので、合計12個のV3アンカーを持っていました。

 ですが、ちょっと思うところあって交換プログラムでは8個だけ申告しておきました。

V4アンカー到着

 申し込みから3週間くらい経過して、実際にV4アンカーは届きました。小さな封筒に入ってきましたが、国際小包扱いで日本郵政経由で配達されてきました。さっそく実物を見てみましょう。

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 小さな封筒にはこんなパッケージが入っていました。新しいV4アンカーが4本に細い三角環が2つ、そして簡単な説明書入りです。これで1セットとなっています。私は上記の通り8個申告したので、このせっとが2つ届きました。しかも別々の封筒で。20本くらい頼んだ人はもしかして5つ別々の封筒が届いたのでしょうかね?

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 さて、中身を取り出してみるとこんな感じです。

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 丸い円盤部はV3とほぼ同じデザインで、V1アンカー以来互換性を保っていますので新旧SLIDEやLEASH、CUFFなどなど、全てのストラップ類で共用できます。なお、円盤上のpdロゴは片面だけ刻まれています。

 三角環は通常Peak Design製品には含まれていませんが、今回は使用を推奨するという意味で同梱されたのでしょう。ただしこの三角環はちょっと頼りない感じがしますが。

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 左からV2、V3、右側がV4です。V2とV3は使用していたものなのでちょっとワイヤーがよれていますが、ワイヤーの違いはよく分かると思います。こうして見ると、V4のワイヤーはほぼV2と同じ太さっぽく、長さはほんの少しV4の方が長い感じがします。

 V2とV4は円盤部のロゴで見分けがつきます。

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 さて、V4アンカーに同梱されていた小さな紙にはわりと重要なことが書かれています。

  • カメラのアイレット(ストラップホール)には直接取り付けず、必ずスプリットリング(三角環的なもの)を通して取り付けること。この場合V3含む全てのアンカーがそのまま使える。
  • サードパーティ製の三脚プレートに挟み込んで使う場合は、V3アンカーはそのまま使える(そしてPeak Design製のプレートに取り付ける場合もV3はそのまま使える)

 と言うことだそうです。

 ですから、必ずしもV3は使えないというわけではない訳です。なので、ありがたいことにてもとのV3アンカー12本はそのままに、新しくV4アンカー8本をもらうことが出来たので、それぞれうまく使い分けることにしましょう。

V4アンカーに付け替えてみる

 実際にカメラに取り付けているアンカーを付け替えていきましょう。

PENTAX K-1 Mark IIとK-1

 まず最初はメインカメラのK-1 Mark IIとK-1です。

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 これが交換前。ストラップホールの三角環は取り外し、V3アンカーを直接取り付けていました。これが出来ることがV3最大の特徴であり、そして今回問題になった使い方です。安全のためにはこのままではちょっと心配です。

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 ということで、三角環を元に戻しV4アンカーに付け替えました。V2を使っていた時とほぼ同じ状況になりました。使っていないときにプラプラするので、ロープは少し短くしてくれても良かったのにと思います。

 なお、グリップ側のストラップホールは使っていないのですが、念のため三角環も戻しておきました。

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 そしてカメラ底部につけたプロプレート。ここはV3アンカーをそのまま使っても大丈夫な部分でしたが、念のため取り替えてしまいました。V3アンカーは細い代わりに捻れやすかったんですよね。V2やV4の太さと固さがあると、捻れることはめったにありません。

 なおK-1も同様に三角環を戻しV4に交換しました。

Nikon D500

 次に最近手に入れたNikon D500です。今のところ200-500mmという超望遠ズームしか持っていないので、実はSLIDEを使う場面はありませんが、一応アンカーは付けてあります。

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 V3はこんな感じです。

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 これも三角環を戻してV4に付け替えるとこうなります。ロープが固いのでプラプラは抑えられていますが、ちょっと長すぎる感じ。でも仕方ありません。

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 なおD500はグリップ側のストラップホールがこんなところについています。手には干渉せず良いのですが、ここに使っていない三角環を付けっぱなしにするとかなりマヌケな感じになるので、こちらは元に戻さずこのままにしておくことにします。

 写真は割愛しますが、底部にスタンダードプレートを付けてあるのですが、それもV4に取り替えました。

LUMIX GX7 Mark II

 最後に一眼レフよりもずっと小型のGX7 Mark IIです。

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 このカメラは基本的にこうしてCUFFを付けて使っているのですが、ここに三角環を戻して長くてかたいV4を付けるとかなり使い勝手が悪くなるような気がします。なので、これは自己責任と言うことでこのままV3をストラップホール直付けのままにしておくことにしました。

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 なお、最新のLEASHやSLIDEに同梱されている三脚ネジ取り付け用のプレートはこんな小型のものになっています。

 左がV3で右はV4を取り付けてみた場合ですが、まぁどちらでもいけますし、安全性も問題ありません。ただ、この小型プレートにはやはりV3を組み合わせたほうが収まりが良いと思います。

気がつけば使っていないアンカーの山

 と言うことで、結局8本もらったV4アンカーのうち6本は一眼レフカメラ3台に取り付け、GX7はV3のまま使い続けることにしたので、2本のV4は予備としておくことにします。
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 ただこれで10本のV3があまったうえに、それ以前に旧SLIDEや旧CUFFに付属していたV2アンカーがあるので、それら使っていないアンカーはこんな感じになってしまいました。いつの間にかアンカーが増えて、こうなっていくのはPeak Design製品を使っていると避けられないような気がします(A^^:

 ということで、実際にV3アンカーの摩耗を体験したわけでもないし、V4アンカーの使い心地はV2と大きく変わりません。なので、本当は三角環+V2に戻しておけば同じことだったのかもしれませんが、一応V3アンカーを購入したユーザーであれば権利行使をしておくに越したことはないと思います。

パッケージ品のアップデートはいつになるのか?

 さて、現時点で予想以上のアップデートプログラム申し込みを受け、初期のV4アンカーロットは底をついてしまい、追加製造中とのこと。引き続きアップデートプログラムは受け付けていくそうですが、気になるのは現在販売中のV3アンカー同梱品がどうなるか?という問題です。

 Peak Designのリリースによれば、当然SLIDEなどのストラップ製品の同梱アンカーもV4に置き換えていくとのことですが、どうやらまだそこまで手が回っていないのではないかと思います。

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン スライド アッシュ SL-AS-3

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン スライド アッシュ SL-AS-3

 Amazonを見てみると、従来品がそのまま販売されているようで特にV4アンカー同梱品との記載はありません。もちろんV3アンカーも三角環や三脚プレートに取り付ける分には何も問題は無いので、必要なら買ってしまっても良いと思いますが、できればもう少し様子を見た方が良いのかもしれません・

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン マイクロアンカー4パック 4PK-AN-3

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン マイクロアンカー4パック 4PK-AN-3

 アンカーのみのパッケージも今のところV3アンカーのみ。こちらもアップデートプログラムが一段落ついたらV4アンカーのパッケージが出てくるものと思います。