動体撮影のために結局のところNikon D500とAF-S Nikkor 200-500mm F5.6を手に入れるに至った顚末

投稿者: | 2018年6月28日

 これまでPENTAX機で頑張って飛行機やらF1やら動体を撮ってきました。AFや連写速度にいろいろ不安はあるものの、うまく工夫すればそこそこ使えるし、歩留まりが悪いなりに、偶然にもピタッと当たったときの絵はさすがPENTAX!と言えるものなので、なかなかやめられませんでした。もちろんそう言った使いこなし自体を楽しんでいた、と言う面もあります。

 でも… そろそろ飽きてきた(疲れてきた?)んですよね、PENTAX機で頑張るのに。もっと格好付けたこと言うなら「天井にぶち当たった」気がしています。いえ、カメラとしての能力はもっともっと引き出せる余地があることは分かっています。それこそ写真家の洲崎秀憲さんがKシリーズで撮った見事な飛行機の写真には驚嘆します。でも、さすがに凡庸なアマチュアがそのレベルに到達することは困難です。

 ならば、アマチュアとしては素直に道具に頼るしかありません。ですから飛行機やF1を撮るために大好きなPENTAX機にこだわるのはやめて、もっと動体撮影に特化したカメラを使ってみようと思うようになりました。やっぱり適材適所ですよね。

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 ということで、その「適材」を手にするまでいろいろな紆余曲折があったのですが、最終的に行き着いたのはNikon D500です。APS-Cの動体スペシャルとしては今のところこれが一番間違いない… と思います(※個人の意見です)。

 実はPENTAX K-3 IIに変わる動体専用カメラとしては、FUJIFILM X-H1に先に手を出していました。今後はこの分野もミラーレスの時代ではないか?と思ったのです。軽くて小型で連写も得意で、像面位相差による広大なAFエリアと正確なピント… 良いことずくめ!

 ですが、ヘタレなことにわずか3ヶ月でそれは断念しました。まずはそれについて言い訳書いておきます。

さよならFUJIFILM X-H1

 今年3月に発売されたXマウントもう一つのフラッグシップ機です。AF追従で秒間8コマ、バッテリーグリップ付けると11コマ/秒まで速くなりますし、ブラックアウトフリーで高画素高倍率なEVF、そして動体撮影に直接関係はないけれども、ボディ内手ぶれ補正搭載も魅力的でした。もちろんUHS-IIのダブルスロットで、バッファサイズもそこそこあります。

 そんなX-H1にXF100-400mmを組み合わせたらいけるんじゃないか?と思ったんです…。でも、実際に使ってみるとダメでした。私にとっては。

 旅客機はまぁまぁいけたのですが…

 百里基地で軍用機を撮ったときのショックはかなり大きかったです。その感想は、ややオブラートに包んでいますがこの記事の末尾に書きました。ほぼそれがすべてです。

もっとはっきりと一言にまとめると…

「私にはこのEVFで動体を追いかけてフレームに収めておくことが出来ない」

 …です。フレームに収まらないものにAFも手ぶれも何もあったものではありません。

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 恥ずかしながら一例をお見せするとこんな感じです。百里基地を離陸していくF-4EJを追いかけるだけで、フレーミングがこんなに乱れるのです。これだけ余白があるのに。トリミングする前提でもこれだけ暴れるとどうにもならないし、そもそもこんな状態ではブレがひどくて細部は見られた状態ではありません。

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 X-H1のEVFは、フレームレートも高く、ディレイも少なく、ブラックアウトフリーです。でも、実際に使ってみて「そういうことだけじゃないんだよな」と、気がつきました。

 わずか5msecの表示遅れが致命的な気もするのですが、それよりも感覚的に一番堪えたのは、レリーズした一瞬のフリーズによる表示画像の非連続性です。フリーズすることでブラックアウトフリーを実現してるなら、むしろフレーム更新できない間は潔くブラックアウトしてくれた方がマシではないかとさえ思います。

 ちなみに他の動体に強いと言われるミラーレス機のEVF表示がどうなのかは分かりません。今となってはあまり興味もありません。

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 このEVFで動体を追いかける違和感は、バッテリーグリップを付けてコマ速を上げると結果的に改善するかも?という気もします。あるいは逆に紙芝居感が増して悪化するのかも?

 試してみたい気もしたのですが、X-H1用のバッテリーグリップも良いお値段がするのを見て、これ以上の投資は諦めて損切りすることにしました。

 もちろん、X-H1含め様々なミラーレス機で動体を撮影し、素晴らしい写真を撮っている方はアマチュアでもたくさんいます。そういう意味では私が下手くそ過ぎるのだとは思います。しかも一眼レフに慣れすぎていて、新しいものを受け入れて合わせていく柔軟性に欠けているのも事実でしょう。

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 しかしそもそもはと言えば私は「もっと楽をして動体を撮りたい!」というのが新しい動体スペシャル機を導入する目的でした。だったらやはり一眼レフを使い続けるしかないのだと、よく考えれば最初から分かっていたはずの当たり前の結論にようやく達しました。

ヒコーキ写真テクニック2017夏 (イカロス・ムック)

ヒコーキ写真テクニック2017夏 (イカロス・ムック)

 ちなみに「ヒコーキ写真テクニック」の昨年夏号ではミラーレス特集が組まれています。これも手に入れて読んでみたのですが、作例が素晴らしすぎ! ミラーレスのフラッグシップ機ばかりかと思えば、なんとNikon 1 J5でもすごい写真が撮れてる!

 そんなバカな!と思って良く見てみると、撮影者は洲崎秀憲さんなんですよね。なるほど、そういうことなのか… 洲崎さんなら初めて使うどんなカメラでもこのくらい撮れてしまうんだろうな… という感想しか浮かびませんでした。どんなにすごい作例を見せられても私には絶体無理です…。

 X-H1の名誉のために書き加えておくと、XF35mmF1.4をつけて桜を撮ったりするには素晴らしいカメラでした。K-1がこの世に存在していなければ、恐らくメインカメラとしてぞっこん惚れ込んでいたのではないかと思います。

 永年の願いがようやく実ってせっかく手に入れたXマウントをこんな形で手放すのは非常に残念ですが、しばしのお別れと言うことでまたいつか絶体にオーナーになりたいと思います!

やっぱり一眼レフ! Nikon D500を中古で買う

 以上のような曲折があって、やっぱり動体とるなら一眼レフでしょ!ということで、素直にキヤノンかニコンの一眼レフを買うことにしました。いえ、実際には個人的な好みにより、ニコンしか検討していません。

 当初はD850を考えていました。最新鋭のカメラですし、APS-Cまでクロップしても約19Mピクセルもあります。しかも超高画素にもかかわらずボディのみで秒間7コマ。バッテリーグリップを付けると秒間9コマまでいきます。まさに「大は小を兼ねる」です。

 でも高いんですよね。これではX-H1とXF100-400mmを損切りして回収した金額をほぼボディだけで使い果たしてしまいます。また、非常に人気が高く中古もあまり流通してない上に、あったとしても新品と比べてあまりお得感はありません。

 もう一つ、値段以外で私が気になったのはD850のシャッターフィールです。あまり好みではありません。あとミラーが戻ってくるときだと思うのですが、ファインダー像の揺れがちょっと気になります。

 それはさておいたとしても、D850は動体専用と言うよりは完全にK-1 Mark IIの用途もカバーしてしまうスーパーな1台なわけで、そんな完璧なカメラを手にしてしまうのはあとが怖いという気もします。

 ということで、やはり動体専用のサブ機としてはこっちの方が良いでしょう。約2年前の発売というのが気になりますが、これよりも新しいAPS-C一眼レフのフラッグシップ機は他にありません。実際そのスペックを見たら古さを感じさせるところはどこにもありません。

 しかもお安いんですよね。特に今回は中古機を買ったのでなおさらです。キヤノンもそうだと思いますがニコンの人気機種は流通量も多くて、いろいろ選べるので中古でも安心です。情報も一杯ありますし。

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 マップカメラで14万円そこそこで選り取り見取りです。その中から、電池と充電器だけが付いたもので元箱や説明書はおろかストラップすらない個体にしました。言われても中古だと気づかない程度に外装は綺麗で、ミラーやスクリーンももちろん問題なし、スイッチやダイヤルもかっちりしていますし、背面液晶も傷一つない美品です。

 中古カメラ店ではシャッターカウントを絶対に教えてくれないわけですが(建前として「調べる方法はメーカーしか分からない」という理由で)、買ってきてから調べてみると僅か4000カットほどでした。高速連写機としては非常に少ない方だと思います。

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 なおmacOSの場合ですが、JPEG記録した撮影画像をプレビューで開き、インスペクタを表示して”Nikon”のタブに飛べば、このようにシャッターカウントがすぐに分かります。これは私が買った中古D500で最初に撮った一枚の情報です。基板交換などによりリセットされてない限り、この数字は信用できるはずです。

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 さて閑話休題。Nikon D500のスペック的なハイライトは、D5と同じセンサーモジュールを使用し、画面の広範囲を高密度でカバーする153点AFシステム、ボディ単体で秒間10コマを実現する俊足と、14bitロスレスRAWで200コマまで対応するバッファ、そしてXQDとUHS-IIのダブルスロット、さらにAPS-Cで20Mピクセルという絶妙な画素数と言ったあたりです。「動体を撮る」と言う点に関し、一切の妥協がありません。

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 その他、防塵防滴だったり、BLEとWi-Fiによるスマホ連携機能だったり、ISO50への減感対応だったり、満充電で1240コマ撮影可能という電池容量だったり、チルト対応のタッチパネルだったり、およそ不満のない、2年経っても古さはみじんも感じさせないスペックを誇ります。

 重量は約860gでAPS-Cとしては大柄ですが、超望遠レンズつけること考えるとほどほどの良い大きさです。K-3 IIよりは大きいですが、K-1 IIよりは小さく軽いです。

 はやくこれにしておけば良かった!

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 接眼部はニコンの本気の現れとして、アイピースシャッター付きの丸形です。ちなみにファインダー倍率は1倍もあって、視野率はもちろん100%。Nikon機はほとんどそうですがD500にも透過液晶が組み込まれています。色付きや明るさがちょっと心配ですね。

 いずれにしろ、やっぱり被写体の生の姿が見える光学ファインダーは良いです。ファインダーとは、撮った結果を見るものではなく、撮ろうとしてる被写体を見るためのものだと改めて思いました。

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 それと、触ってみるまであまりよく知らなかったのですが、最近のニコン機にはFUJIFILMのXシリーズにもあるような、ジョイスティック式のレバーがついています。153点もあるAFポイントはこのレバーで自由自在に選ぶことが出来ます。これは多点AF機にはもはや必須の操作方式ではないかと思います。

 それにしても、単なるコンティニュアスAFだけでなく、3Dトラッキングだとかスポットだったりゾーンだったりと、AF関連はとても多機能なので、全貌がまだ掴めていません。もちろん動体追従特性の調整も細かく出来るので、最適な設定を見つけるには相当な経験が必要かもしれません。

 もっと早くに買っておけば良かった!

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 グリップとシャッターボタンまわりは実はPENTAX機とも似ています。電源スイッチがシャッタボタンまわりにあって、右手人差し指で操作する範囲に露出補正とISOボタンがあるところはまさしくKシリーズと同じ。ただし露出補正とISOボタンの配置が逆ですけど。

 ダイヤルの機能や設定、ボタン類の割り付けなどもかなりの自由度でカスタマイズ可能です。概ねデフォルトのままでPENTAXユーザーの私にとってもほぼ違和感はありません。もっとも違和感あるのはレンズ着脱時のロックボタンの位置と回転方向くらいです。いまだ必ずレンズは逆方向にひねってしまいます。

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 記録メディアについては上でも少し触れましたが、XQDとSDのデュアルスロットです。XQDは全然流行らないので先行きが不安ですね…。いずれにしろ、300MB/sec以上のアクセススピードを持つ高速メディアが使えます。

 私の使い方ではスロット1にはメインで使うRAWを、スロット2は予備またはスマホ転送用のJPEGを同時記録するという使い方をしますので、どうしてもカードは2枚使いたいところ。となるとやはりXQDカードを用意しなくてはなりません。

SONY XQDメモリーカード 128GB QD-G128E J

SONY XQDメモリーカード 128GB QD-G128E J

 いや〜、噂には聞いていましたが高いですね、これ。

 でもSDXCのUHS-IIのカードもかなり高いくて、XQDもそんなに大きな違いはないと言えばないのかも。UHS-Iしか使ったことのない身にとってはどちらもビックリです。

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 高速連写機は普通に数千カット1日で撮ることもあるので、なるべく大容量が欲しいところ。特に秋のF1のことも考えて奮発し、XQDの128GBを1枚買いました。SDXCのUHS-IIは64GBですが、これはX-H1と同時に手に入れておいたものです。

 ちなみにD500で撮影した画像のファイルサイズですが、14bitロスレス圧縮RAW(NEF形式)で1枚当たり約23MBちょっと、JPEG FINEのLサイズで6〜8MB程度でした。画素数がK-1 Mark IIやX-H1より控えめな分、サイズは最近のカメラにしては小さいので、これだけの容量あれば十分かと思います。

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 XQDは今のところSONYとTranscendが選べますが、様々な口コミでSONYのほうが相性問題が少ないようなので、SONY製のXQDカードにしました。

 こんな立派なパッケージに入ってきたので、てっきりカードリーダー付きなのかと思ってたら、そうではありませんでした。

SONY XQDアダプター QDA-SB1 J

SONY XQDアダプター QDA-SB1 J

 これ買わないといけないですかねー? そのうち買うと思いますが、今のところはカメラ本体にUSBケーブルつなげてファイル転送しています。macOSの場合はドライブとしてマウントされないのでFinderでファイル操作できないですが、Lightroom classicはちゃんとD500を認識するので、Lightroomで直接転送しています。

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 ちなみに背面液晶の保護ガラスはニコン純正を買いました。

Nikon 液晶保護ガラス (D4S/D810/D750/Df対応) LPG-001

Nikon 液晶保護ガラス (D4S/D810/D750/Df対応) LPG-001

 純正だからぼったくり価格かと思ったら、むしろサードパーティよりも安かったです。でもさすが純正だけあって質は悪くありません。見ての通り、ニコンの丸形ファインダー機で共用できるので、ニコンの対象機種ではこれ一択ではないかと思います。

Fマウント最初の一本は AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

 さて、D500とともに手に入れたFマウント最初の一本は標準ズーム… ではなくていきなり超望遠ズームです。このカメラの使用目的からしてこれしかありません。

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

 テレ端の500mmF5.6というスペックは十分すぎます。APS-CのD500ならフルサイズ換算で750mm相当ですから、およそほとんどの場面に対応できるでしょう。むしろちょっとネックになるのはワイド端が200mm(フルサイズ換算300mm)もあること。いくら望遠主体で使うと言っても、もうちょっと引きたい場面は出てくると思います。それについては別途考えることにしましょう。

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 このレンズもD500とともに中古で買いました。こちらは元箱付き。ちょっと驚くくらいの巨大な箱で、箱なし個体を選んだ方が良かったかも?と少し思っています。

 それに、このレンズは新品でも十分に安いので、敢えて新品を買かうのもありだったかな?と思っています。いや、でもこれでまったく問題はありません。少しフードに使用痕があったくらいで、ズームリングも綺麗で滑らかだし、光学系も見たところ内部に入り込んだ埃などもなく、とても綺麗でした。

 レンズの詳細は省略しますが、フォーカスリミッター、AF/MFスイッチ、200mmでのみ使えるズームロックなど、一通りの機能がついています。そして実仕様上に影響はありませんが、電磁絞りを搭載しています。

 さて、重要なのは手ぶれ補正です。補正効果は4段分で2軸のみの補正ですが、これでもこのクラスの超望遠としては十分すぎる補正能力です。そしてポイントは動体向きの「SPORTS」モードがサポートされている点。これ、非常に重要です。

 その効果はこの動画にあるとおりです。NORMALモードでは手ぶれ補正効果を重視して、レリーズする度に補正光学系のセンタリングが行われるのに対し、SPORTSモードでは連続性を重視して、センタリングが積極的には行われません。その結果、動体を追いながら連写している場合でも、ファインダー像が揺れることなく安定するため、動体を追いかけやすくなります。

 PENTAX機はセンサーシフト式手ぶれ補正の一眼レフなので、ファインダー像には手ぶれ補正の効果は見えませんでした。これは動体は追いやすいのですが、撮影結果がファインダーで見たものと著しく異なる場合があり、いまいち手ぶれ補正を信用できませんでした。なので、最近のF1撮影は全て手ぶれ補正をOFFにしていたくらいです。
 
 ニコンはレンズシフト式ですから、手ぶれ補正結果を光学ファインダーでも確認できる代わりに、このように手ぶれ補正の動作がファインダー像を揺らしてしまうと言うことが起こりえます。SPORTSモードはそれを低減する望遠レンズにはとても重要な機能です。

 もしかしたらX-H1の違和感は、EVFによるものだけではなく手ぶれ補正による影響もあったのかもしれません。手ぶれ補正で映像が揺れる上に表示遅れとフリーズが加わるとしたら、およそ動体追従には耐えられないというのは当たり前のような気がしてきます。光学ファインダーでさえ、かようにシビアなのですから。

実質無料どころかおつりあり

 ちなみに、X-H1とXF100-400mmとXF35mmF1.4を売却した資金を原資として、マップカメラのポイント10%アップなどを駆使し、D500とNikkor 200-500mmを中古で交換してきたのですが、実質無料どころか、いまだたっぷりおつりが残っている状態です。元はと言えばK-3 IIなどを売却した資金が原資で、確実に無駄をしているはずなのですが、このロンダリングの結果、なぜかとても得した気分になっています。

 残りはポイントでプールしてあるのですが、これは近いうちに200mm以下のレンズを手に入れるために使いたいと思っています。それについては今色々と検討中です。

さっそく飛行機を撮ってみる

 さて、さっそくD500で試し撮りしてきました。レンズが200−500mmですから、その辺で散歩という訳にもいかず、やはり飛行機を撮ってきました。問題の百里基地などにはまだ行けておらず、とりあえずは羽田で民間機を撮ってきました。

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 ざっくりこんな感じなのですが、使ってみたファーストインプレッションとしては「これはすごい!」といういうのが大げさではなく正直な感想です。

 AFは完璧に食いつくし、手ぶれ補正も優秀。連写も高速で安定しており、息切れもまったくありません。おかげで、ほんの2時間ほど適当に撮っただけで1000カットほどになってしまうのです。

 結果を見ても歩留まりが非常に高く「いったい今までの苦労はなんだったのか?」と、呆然としています。いや、本当に「最初からこれにしておけば良かった!」と。

 ということで、その他のD500撮影結果については、ついでに紹介するには惜しいので、別途エントリーしたいと思います。

おことわり

 なお、今回いろいろとX-H1を代表例としてEVFを搭載したミラーレス機に対するネガティブなことをたくさん書きましたが、すべて私の個人的な意見および感想です。異論が多々あることはよく理解しております。

動体撮影のために結局のところNikon D500とAF-S Nikkor 200-500mm F5.6を手に入れるに至った顚末」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 最高の動体撮影対応一眼レフカメラ Nikon D500 の思い出 – 酔人日月抄外伝

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