富岡八幡宮例祭 二の宮神輿渡御を水を浴びながら撮る

投稿者: | 2015年8月16日

 富岡八幡宮のお祭りと言えば、三年に一度の本祭りで行われる各町御神輿連合渡御が有名ですが、本祭りではない年にももちろんお祭りは行われています。しかも今年は六年ぶりに二の宮神輿が氏子地域を渡御するとのこと。五十基が連なる御神輿の行列とは違い、たった一基とはいえ、八幡様自らが持つ二の宮神輿は重さ2トンにおよぶ、超大型の御神輿です。

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 そして「水掛祭り」の異名の通り、二の宮神輿にも容赦なく沿道から水がかけられます。私の住む町も富岡八幡宮の氏子町内にあり、すぐそばを御神輿が通ると言うことなので、カメラを持って撮りに行ってきました。

二の宮神輿渡御とは

 富岡八幡宮には現在二基の御神輿が奉納されています。一の宮神輿は平成三年に作成されたのものですが、あまりにも豪華で大きくて重たすぎるため、もはや担いで渡御することはいろいろな事情でできなくなってしまいました。そこで平成九年に少し小さめで渡御できることを前提に作成されたのが、二の宮神輿です。それでも重さは2.5トンあり、御神輿としては超大型の部類に入るでしょう。

 それでも二の宮神輿の渡御は毎年行われるわけではなく、実際のところ本祭りの各町連合渡御よりも回数は少ないレアな行事であり、今年は六年ぶりとなります。御神輿がなくて今年のお祭りは寂しいなぁと勝手に思いこんでいたのですが、久しぶりに二の宮神輿が渡御するとあって喜び勇んで水を浴びてきました。

 ちなみにコースはこの地図の赤い線のようになっています。これは午前の部。午後はこれとは別に越中島や豊洲、新川や箱崎の方面を練り歩きます。丸いマーカーがやたらに付いているのが、私が御神輿をと一緒に歩いた軌跡で、K-3 IIのGPSログ機能を使って記録したものです。美術館通りから大門通りまでを追いかけました。途中、御神輿を追い抜くために何度も平行する裏道を通っています。


 なお↑このエントリーは昨年の本祭りで行われた各町神輿連合渡御の様子を撮ったものです。二の宮神輿の通る道は連合渡御のコースとはだいぶ異なります。(詳細はこちら

美術館通り

 まずは美術館通りです。清澄通りから入ってきた御神輿は美術館通りを東に向けて進んできます。

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 このあたりは「清澄白河」と呼ばれて最近人気のエリアですが、その実態は古いお寺の密集する昔ながらの下町です。コーヒー屋さんより御神輿のほうがよく似合います。

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 一方通行の狭い通りは、巨大な御神輿とその担ぎ手、その他スタッフと見物客でいっぱいになります。

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 ちなみにトラックはこんな使われ方もします。これはアレですね。荷台は臨時のプールになっています。バケツを持つ人は御神輿がやってくるのを待っています。

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 そして御神輿が先ほどのトラックの前を通りかかると、こういうことになるわけです。

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 一応、御神輿と担ぎ手に向けて水を掛けるのですが、こうして見物したり写真を撮っている人々にも容赦なく水はかかります。このお祭りはずぶ濡れになる覚悟で見に行かなくてはなりません

 もちろんカメラも水対策は必要ですが、PENTAXの防塵防滴ボディなら、よほどの直撃を食らわない限りそのままで大丈夫でしょう。今回、レンズはHD DA16-85mmとDA★55mmを使いました。HD DA16-85mmは簡易防滴ですし、一度動かなくなった前科がありますが、壊れたらそのときはそのときです。

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 各町神輿連合渡御では各町内会ごとにオリジナルデザインの法被をまとっていますが、今回は担ぎ手は全町会、全員同じで白地に紺文字で富岡八幡と書かれたシンプルな衣装をまとっていました。

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 氏子町内会の町名が書かれた提灯が先導しています。もちろんこれで全てではありません。これは美術館通り周辺の町会ですね。名前を見て分かる通り、まさに「清澄白河」エリアです。

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 ちなみにその前には神主さんも先導してます。暑い中大変ですね… 靴というか足下も長距離歩くのに向いてなさそう。

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 巨大な神輿なので刺すのも容易ではありません。なので滅多にやりません。さらに揉むのは無理っぽいです。これは大横川の上の開けたところで、ようやく高く御神輿を掲げて刺したところ。昨年架けかえられたばかりの新しい橋は、御神輿が通りかかるとものすごい揺れました。

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 さて、大横川を超えると大門通りにぶつかります。ここから先は石島、扇橋、千石、東陽の地域となり、提灯ごと担ぎ手達も入れ替わります。準備万端待ち構えています。こうして二の宮神輿は氏子によってリレー形式で渡御していきます。

大門通り

 ということで、大門通りへ入ってきました。一度ここから北に向かって扇橋へ突き当たってから、また南に戻っていきます。

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 こちらでも水の準備が整ってます。

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 至近距離から問答無用で水掛け。バケツで水掛けるのって、結構難しいんですよね。さすがに皆さん手慣れていました。でも後ろにいた私もなぜかびしょ濡れになりましたけど。

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 大門通りからはスカイツリーもよく見えます。

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 ここからは水掛けのハイライト。消防団の登場です。本祭りでもやりますが、消火栓から本気で大量の水掛けが行われます。しかも2カ所で連続して!

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 良いのか?これありなのか! って言うくらいの放水。ときおり水煙に御神輿がかすんで見えなくなるくらいです。

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 御神輿の細かい細工とか、壊れないのかと心配になるほどです。しかし金ぴかで豪華です。それに、本当にこの御神輿は大きいです。この倍近いという一の宮神輿は担ぎ出されるとどんなことになるのでしょうか? 片側一車線の大門通りでは渡御は無理かも。片側三車線の永代通り限定でしょうか。

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 担ぎ手や誘導の人たちも大変です。でも、暑さで汗びっしょりよりはずぶ濡れの方が気持ちいいかも。水掛けはお清めの意味がある一方で、熱中症予防の知恵ではないかと思われます。もちろん、昔は水は貴重なものだったとは思いますが。

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 雲は多いですが、風もあって青空も覗く良い天気です。こうしてみると、この辺の道路は電線だらけですね。ちょっと前までは邪魔だなと思っていましたが、今はこれはこれでいいんじゃないかと思い始めました。

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 さて、大門通り二カ所目の消防団放水ポイントにやってきました。

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 やっぱり視界がほとんどなくなります。ピントもどこにあってるのやら。
 
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 ということで、たっぷり水を浴びた御神輿はさらに南の方へと去って行きました。

 私も十分水を浴びたので、二の宮神輿の追っかけはここまでにしておきました。なお、カメラはそこそこ水を浴びましたが無事でした。

 さて、次はいつ二の宮神輿を見ることができるでしょうか? 本祭りは再来年ですし来年はや御神輿のない静かなお祭りになりそうです。

参考リンク


 まずは富岡八幡宮の公式ページ。公式な行事情報はここに載ってます。


 id:konob301さんが撮られた昨日、土曜日のお祭りの様子。御神輿も出て水掛も行われていたんですね。行ってみれば良かったです。

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富岡八幡宮例祭 二の宮神輿渡御を水を浴びながら撮る」への5件のフィードバック

  1. mas382001

    さすがいい写真ですね〜。実は私もカメラを持って撮ってきました。もちろん防水カバーをつけて。私は後半の箱崎〜永代橋〜門前仲町までのコースです。目の前で消防士の放水を夢中で撮りました。まるで小学生に戻ったよう。気持ちよかったなー。また次回も撮りたいですね。

  2. konob301

    地元でいらっしゃるんですね。どの写真も素晴らしいですが、青い法被を着て神輿を制御している人たちの写真が特に目を引きました。ブログを取り上げていただき、ありがとうございます。

  3. hisway306

    id:mas382001 さん、
    消防の放水、すごいですよね。やたらにシャッター切ってしまいますし、水かぶりも半ば期待してたりします。
    後半部分はいかがでしたか?永代橋の上とか良い撮影ポイントですよね。夕方の宮入も行こうかと思ってたのですが、怠けてしまいました。
    id:konob301 さん、
    そうなんです、地元なのです。ブログには御神輿の写真ばかり使ってしまいますが、お祭りの一番の被写体は「人」ですね、やっぱり。皆さん楽しそうです。
    こちらこそ、素敵なエントリーを事前に見せて頂いてありがとうございました。

  4. kentaro-takano

    ウチも地元なので担ぎました。
    とっても重かったです。
    来年は子供神輿の連合渡御ですね。

  5. hisway306

    id:kentaro-takano さん、
    担いでましたか。お疲れ様でした。私は今回は誘いの声もかかりませんでした(^^; もう間に合ってるのかも。それにしても2.5トンって重たいですよね。
    来年は子供神輿連合渡御なんですね。それはそれで面白そうです。

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