2013年F1第15戦 日本GP観戦記:FP1&FP2

投稿者: | 2013年10月15日

 今年もF1日本GPを見に鈴鹿サーキットまで行ってきました。私にとっては1年の中でも、何を置いても行かねばならぬ重要なイベントとなりつつあります。お金はかかるし疲れるし、暑かったり雨が降ったりで、体力的にも厳しいのですが、鈴鹿サーキットのグランプリ・ウィークの何とも言えない雰囲気は、他では味わうことができない体験で飽きると言うことがありません。

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Sauber Ferrari C32, Nico Hulkenberg /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/500sec, F6.3, ISO200, -0.3EV, AWB
 今回も金曜日のフリー走行から日曜日の決勝まで、全セッションを観戦に行ってきました。まずは10月11日金曜日編です。午前と午後にそれぞれ90分のフリー走行が行われました。

フリー走行1回目

 午前10時から1時間半のセッションがいよいよ始まりました。朝6時品川発の始発新幹線と近鉄特急、三重交通のシャトルバスを乗り継いで、鈴鹿サーキットに到着したのは午前9時頃。それにしてもすごい人出です。金曜日にこれだけたくさんのお客さんが入るのは、世界広しといえども日本くらいではないかと思います。へたなグランプリの決勝よりも多いお客さんがやってくるとはよく言われていることです。

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Red Bull Renault RB9, Sebastian Vettel /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

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Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO200, -0.3EV, AWB

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Mercedes F1 W04, Lewis Hamilton /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO100, -0.3EV, AWB

 さてチケットですが、私は今年もカメラマンエリアのチケットを入手しました。指定されたエリア内ならどこでも出入り自由の便利なチケット。もちろん撮影には適したポイントばかりで、写真を撮るにはうってつけですが、同時に自由席のような緩い雰囲気も味わえます。

 今年はBスタンドにもカメラマンエリアが設定され、入れるエリアによって3種類のチケットに分かれたのですが、Bスタンドまでは入れるチケットは6万円超えの超高額。興味はあったのですが、コストパフォーマンスを考えて、通常エリアとヘアピンに入れる真ん中のチケットを入手。例年と同じと言うことになります。

 ちなみに今回はK-5ではなくK-30を使ってみることにしました。AFは大きく変わっていませんが、AF.Cモードでセレクトエリア拡大が使えるなど、少しずつ性能は良くなっていると期待したから。連射速度は落ちますが、カードへの書き込みはK-30の方が速いです。ファインダーはK-5と同じで見やすく、電池も単三エネループを使うと全然減りません。万が一雨が降っても大丈夫です(レンズがダメなのですが^^;)。レンズはちょっと悩んだのですが、今年もやはり”BIGMA”ことSIGMAの50-500mmのみ、一本勝負です。

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McLaren Mercedes MP4-28, Jenson Button /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F13, ISO100, -0.3EV, AWB

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MFerrari F138, Fernando Alonso /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO100, -0.3EV, AWB

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Red Bull Renault RB9, Mark Webber /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F8, ISO100, -0.3EV, AWB

 金曜日の午前にまず向かったのは、Cスタンドです。鈴鹿サーキット到着後にGPスクエアで少し遊んでいたら、Cスタンドに着いてカメラを取り出した頃には既にフリー走行1回目は始まっており、コースには今年限りとなるV8のエンジン音が響いていました。ドライと言うこともあって、各車最初から積極的に走り込んでいるようです。

 Cスタンドの端っこに用にされたカメラマンエリアはS字の2個目が目の前です。コースに近く、見晴らしの良い場所です。土の斜面ですが背後に大きな木があって日陰ができるので、日光を浴びずに済みます。この日は台風に続いてやってきた低気圧に吹き込む南風の影響で、気温がぐんぐんあがり、10月とは思えない天候でした。

 むしろ東京を早朝に出たときには雨を心配していたのに、現地は快晴。風が吹けば少し涼しいものの、まるで晩夏の天気。熱中症と日焼け対策が重要です。

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Caterham Renault CT03, Heikki Kovalainen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F14, ISO200, -0.3EV, AWB

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Mercedes F1 W04, Nico Rosberg /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/250sec, F5.6, ISO100, -0.3EV, AWB

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Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO200, -0.3EV, AWB

 流れるような、と形容されるS字ですが、F1ともなると動きが非常に速く、一眼レフファインダーを除いていても分かるくらい、ステアリングの切れがクイックで急激に進路が変わるので、望遠レンズで追いかけるのはとても難しいです。

 日曜の決勝まで天候は安定しているとの予報が出ていることもあって、各車安心してタイヤの確認とセッティング出しをやってるのでしょう。しかしデグナーではコースアウト続出。そもそも難しいコーナーですが、エスケープゾーンが狭いことがこのコースの最大の欠点かもしれません。

 午前11時半にフリー走行1回目は終了しました。フリー走行2回目まで2時間半のインターバルがあります。お昼ご飯がてら次の場所に向かいます。

フリー走行2回目

 次にやってきたのはヘアピンです。金曜日はVスタンドとカメラマンエリアを除いて自由席となっています。ヘアピン横のIスタンドは人気ポイントの一つ。今年は小林可夢偉応援席がなくなり、仮設スタンドはありません。

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Ferrari F138, Felipe Massa /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/500sec, F6.3, ISO200, -0.3EV, AWB

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Red Bull Renault RB9, Mark Webber /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/500sec, F6.3, ISO200, -0.3EV, AWB

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Force India Mercedes VJM06, Paul Di Resta /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/500sec, F6.3, ISO200, -0.3EV, AWB

 その分カメラマンエリアが広くなっていますが、一番人気は常設Iスタンドの下、フェンス沿いに一列だけ用意されている場所。どこよりもコースに近く、低い位置からF1マシンを見て、撮ることができます。

 人気があるので場所取り合戦が激しいのですが、金曜午後、Cスタンドからゆっくり歩いて行っても何とか隙間を見つけることができました。土日はかなりの競争率になりますが、金曜日はまだ大丈夫そうです。雨が降ると地面がぐちゃぐちゃになって大変なのですが、この天気なら問題ありません。ただしここは日を遮るものがありません。

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McLaren Mercedes MP4-28, Jenson Button /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F9, ISO100, -0.3EV, AWB

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Williams Renault FW35, Valtteri Bottas /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F8, ISO100, -0.3EV, AWB

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Force India Mercedes VJM06, Adrian Sutil /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

 このポイントには毎年来ていますが、何度来ても素晴らしい場所です。ここから見える範囲は、デグナーの立ち上がりからヘアピンを回って200Rへ消えていくところまで。撮影ポイントはヘアピンの立ち上がりと、目の前を駆け抜けていくところです。

 場所によりますが、APS-Cで300mmのレンズがあれば、マシンがフレームいっぱいに収まった迫力ある写真が撮れます。もちろんピントとタイミングがちゃんと合わせられれば、ですけど。もちろん周囲には600mm級の大砲を構えている人もたくさんいます。あの距離であの長玉だとどんな写真が撮れるのでしょうか?

 観察していると、大砲級のレンズを付けている人は流し撮りをしているわけではなさそうです。こっそり隣のEOS-1Dの液晶をのぞき込んでみたら、1/800secのシャッター優先に設定されていました。向いてる先はクリップ付近。ほぼ真正面の姿を狙っているようです。なるほど、超望遠は流すのではなくそうやるのね、と私も真似してフルサイズ換算750mmで高速シャッターを使ってみたりしました。1/125sec流し撮りの一つ覚えからの脱却です。

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Red Bull Renault RB9, Sebastian Vettel /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

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Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F8, ISO200, -0.3EV, AWB

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Ferrari F138, Fernando Alonso /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F9, ISO100, -0.3EV, AWB

 ヘアピンを立ち上がって目の前を駆け抜けていくマシンの真横の姿は100mmもあれば十分すぎるほど。いや、50mmでも良いかもしれません。しかし近い上にフルスロットルで加速しているので、フレームに収める追いかけるのが大変で、流し撮りは容易ではありません。

 現場にいて感じるのは音圧です。耳栓なしでは耳がおかしくなりそう。あまりの音の大きさに、音圧に押されてフラッとめまいがするような気がするほどです。でも、これがまた楽しいです。この音のすごさだけは絶対にテレビからは伝わってこない部分だと思います。

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Caterham Renault CT03, Charles Pic /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP5158.jpg
Mercedes F1 W04, Nico Rosberg /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/100sec, F14, ISO100, -0.3EV, AWB

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Ferrari F138, Felipe Massa /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3DG OS HSM, 1/125sec, F13, ISO100, -0.3EV, AWB

 フリー走行2回目でも何台かデグナーでコースアウトしていましたが、天候も終始安定していて午後3時半には予定通り本日のセッションは終了となりました。

 この日は特に気温も路面温度も高く、決勝に向けて少しずつ涼しくなっていくことが予想されてはいますが、週末は終始ドライであることはほぼ確定なので、各チームともセットアップには余念が無く、コース上が静かになる暇のない一日でした。

 2日目土曜日はフリー走行3回目と予選が行われます。<続く

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