初秋の連休は裏磐梯の小野川湖でカヌーに乗って優雅な水遊びをする

投稿者: | 2017年9月20日

 今年の9月の連休は、シルバーウィークと言うにはちょっと寂しいカレンダーですが、先の3連休を利用して福島へ遊びに出かけてきました。連休初日の土曜日、東京は早朝からどんより曇り空ですがまだ穏やかな天候でした。しかし東北道を北に走るにつれて空模様は回復して青空も覗くようになってきました。

 今回の旅のメインイベントはカヌー遊びです。と言ってもスキー以外は完全インドア派な私は、カヌーなんてやったことがありません。よく観光地にある手こぎボートとかスワンボートとどう違うの?という状態でしたが、友人に誘われて初体験してきました。

 カヌーと聞くと優雅な遊びのようにも感じますが、実際は結構体力を使います。水鳥が水面下では必死に水をかいてる、みたいな… いや違うかも(^^;

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 それはさておき、目的地は福島県は裏磐梯にある小野川湖です。桧原湖や五色沼周辺に広がる大小の湖沼の一つです。

福島県某所へ

 早朝に東京を出発し、まずは福島県内の某所にある古くからの友人の別宅へ向かいます。

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 そこはとても自然の豊かな場所で、別荘への最後のアプローチはこんな森の中を進んでいきました。未舗装路ですが、オンロードカーの308SW GTでもゆっくり進めば問題ありません。

 ちなみにここは今年の5月に初めての星空写真を撮ったところです。今年2回目の訪問となりました。

 今回もこのログハウスに宿泊させてもらいました。相変わらず携帯電話の電波も地上波のテレビ放送も届かす、有線のインターネット回線もないので、完全にネットから遮断されていて、デジタルデトックスにもなります。まぁ、一晩程度では大したことないですけど。

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 周囲は田んぼが広がっていて、黄金色の稲穂がとても綺麗でした。もうすぐ刈り入れの時期ですねですね。台風は大丈夫だったのでしょうか? なんか嵐の晩に田んぼを見に行きたくなる気持ちが分かります。

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 さて、ここでまず今回使用するカヌーを引っ張り出しました。5年以上使っていなかったそうで、汚れてはいましたが傷んではいなさそう。なおこのカヌーは既製品や特注品ではなく、自作キットを使用した手作り品だそうです。すごい!というか、自作キットなんてあるんですね。

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 このカヌーをこれまた手作りの専用キャリアを積んだステップワゴンの屋根に載せて一路裏磐梯へ向かいます!

小野川湖キャンプ場

 今回カヌーを浮かべるのは小野川湖という周囲10kmほどの湖です。冒頭にも書いたとおり桧原湖や五色沼のすぐ近くで、グランデコ・スノーリゾートへ向かう道沿いにあります。冬にはスキーで何度も来たことのある地域。紅葉を見に来たりワカサギ釣りを桧原湖でしたこともありましたっけ。


 小野川湖には北東の湖岸にキャンプ場があります。目指すはこのキャンプ場です。もちろんテントを張って泊まることも出来ますが、今回は日帰り利用です。

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 ここは磐梯朝日国立公園の中にあります。海抜は約800mで湖の水深は最大22mほどだとか。周囲の大小様々な湖同様、明治21年の磐梯山大噴火の際に、流れ出した溶岩や土石流によって出来た湖です。と言うことで、自然の営みからしたらごく最近に出来た新しい湖と言えます。

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 小さな小屋で受付を済ませ湖畔へ!ちなみに小屋の前に赤いカヌーが置いてありますが、レンタルのカヌーなどもあるので、手ぶらで楽しむことももちろん可能です。

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 キャンプ場は平らな遠浅の岸辺にあります。ステップワゴンからカヌーを降ろし、早速浮かべてみましょう。しばらく使われていなかったカヌーですが、特に浸水とかそういう問題はないようです。

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 ちなみに船体は木造のように見えますが、心材が木製なだけで、主に耐水および構造材となっているのはFRPとのこと。実際表面の手触りや質感は木のそれではなく、分厚い透明の塗料のように見えるFRPで覆われていることが分かります。だからこそ経年変化にも強いのでしょう。

初航海でヘトヘトになる

 ということで、早速漕ぎ出してみましょう。初航海なのは船ではなくて私自身ですけど。

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 24mm相当程度の画角ではあまり雰囲気がでていませんが、水の上に浮かんでいます。このカヌーは2人乗りで、最初私は前に乗りました。前後に乗った2人ともオールで漕ぐわけですが、前の人はただひたすら推進力として漕ぐだけなので、初心者向きだそうです。というか、力仕事です。

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 楽しそうに漕いでいますが、普段の運動不足が祟って、この時点ですでに肩がバキバキになりそう。最近右肩が動かなくなるくらいに傷めたばかりなのですが、幸い今は小康状態に戻り復活しています。少し筋肉を使うことでリハビリになると良いのですが。

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 ということで、初航海はほんのちょっと沖に出てみただけで15分ほどの航海で戻ってきてしまいました。でも超楽しいです。静かな水の上にこぎ出してみると爽快な気分になれます。やっぱりこれは優雅な遊びと言えそう。

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 その後は友人達が乗って出かけていき、湖岸で留守番しつつ休憩です。湖上ではカヌーの他に、カヤック的な船だったり普通にボートで釣りをしている人もいるし、サップ(Stand Up Padle)の上でヨガをやってる人達もいたり、なかなか賑やかです。

 レンタルのカヌーに乗って出かけていく家族連れなどもいました。大人2人に子ども2人までは乗れるようです。

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 時間が経つに従ってだんだん青空が覗いてきて、期待していたよりもずっと良い天気になりました。台風はまだ遙か南の方で停滞している頃ですから、風もほとんどありません。まさに絶好のカヌー日和でした。

2度目の航海で方向感覚を掴む

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 2回目はこのカヌーのオーナーである友人が前。後は漕ぐだけでなくカヌーの進行方向を調整するという大役が課せられています。オール裁きで方向を決めるのですが、これがなかなか難しいのです。最初はすぐにカヌーがクルクルと回り始めて一向に前に進みません。

 他の船やらサップの人達がいると衝突しそうで危ないのですが、幸い湖上はそんなに混んでいなかったので、心置きなく迷走できました。

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 そして先ほどよりもずっと遠出をして小野川湖の上を南へと向かいます。目的は磐梯山の姿を見ること。キャンプ場あたりからはすぐ近くの山の陰になって磐梯山までは見通せません。が、湖の真ん中あたりまで出ると、磐梯山の北斜面、ちょうど山体崩壊によって出来た崖の姿を見ることができました。基本的に好天とは言え、ちょっと見通しがスッキリしていないのが残念。

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 その航海途中で見つけた小さな砂浜みたいなところへ上陸してみます。湖岸ではあるのですがすぐに切り立った崖に囲まれており、地上からのアクセスは出来ない秘密の砂浜と行った風情。ちょっとした南国風の無人島みたいな風景でした。

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 捕ったど〜 ではありませんが、そんな感じの写真が撮られてしまいました (^^;

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 湖上も凪いでいてとても穏やか。立ち上がるのは無理っぽいですが、座っていればとても安定してしかも意外にスピードが出ます。船底が平らなためか、漕いでいても水の抵抗はあまり感じません。

 しかし風が結構大敵です。方向が定まらないしうかうかしてると流されてしまいます。それに迂回風になるとなかなか進まずに、体力を消耗してしまいます。が、この日はとても穏やかで初心者かつひ弱なインドア派には優しいコンディションで助かりました。


 なお、今回のカメラはPENTAX K-3 II + DA16-85mmを持って行ったのですが、GPSロガー機能を使って2回目の航海軌跡を取ってみました。右上にキャンプ場があってそこがスタートおよびゴール地点。グニャグニャ蛇行しながらS時を描いてるのが往路で、左側の対岸に接している部分でピンが立っている場所が秘密の砂浜。そこから真っ直ぐキャンプ場に戻ってるのが復路です。

 復路では方向制御のコツを掴んで蛇行せずに、ほぼまっすぐ帰ることが出来ました。なお、この行程で往復3kmほどです。感覚的にはもっと遠くまで行った気になっていました。

3回目は浅瀬をウロウロする

 その後お昼ごはんを食べたりコーヒーを飲んだり、湖畔でノンビリ過ごしたあと3度目の航海へ出かけました。

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 3度目なのでいろいろ慣れてきたつもりでしたが… さてどうなることやら。

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 今度も後席で進行方向のコントロールをまかされます。前席のパートナーは別の友人に変わりました。向かう先は浅瀬の岩場です。

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 さて、この航海には防水カメラであるPENTAX WG-3 GPSを持って行きました。スキー用に買ったカメラですが、こんな場面でも役に立ちそうと、持ってきたのでした。

 このカメラは水に濡れてもへっちゃらどころか、水に沈めて水中の写真も撮れます。これはギリギリまでレンズを水面に近づけて撮ってみたもの。ある意味フィッシュアイ?(バードアイ的な意味で) いや、魚は水面に顔を出さないか。

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 さらに思い切ってジャボッと水にカメラを沈めて闇雲にシャッターボタンを押してみましたが、何も写っていませんでした。残念!

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 ならばということで、かなり浅いところに転がっていた流木のそばまで行って、再びカメラを水に沈めてみます。ついでに盛んでも写ってないかな?と期待しましたが、湖底と流木だけでした。

 カヌーの上から手を水に突っ込んで、ノーファインダーで撮るのはやはり無理があるようです。でも本当に水中も撮れるんだな〜 と当たり前のことに感心してしまいました。

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 ちなみに浅瀬に入り込んでいったら、カヌーが座礁しかかって焦りました。なんとか無事に脱出出来ましたが(^^;

 水中の写真はあまり綺麗に見えなかったかもしれませんが、実際の小野川湖の水はとても綺麗です。水源は吾妻山中から流れてくる小野川湧水で、名水百選に選ばれているそうです。

 気温は20度程度で涼しい一日。水温もそんなに低くないので、最悪落ちても大丈夫そうでしたが、最後まで落ちずに済みました。

まとめ

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 ということで、初カヌー体験は思ってた以上に面白かったです。あとで全身筋肉痛になるかと心配していましたが、それほど酷いことにはなりませんでした。腕から肩にかけてよりも、足に痛みが出たのが意外ですが、どうやら私は足のポジションというか、踏ん張り方がおかしかったのかも。どこかで次回のチャンスがあれば、もっと上手くできるんじゃないかと勝手に思っています。

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 小野川湖は静かで水も綺麗、風景も抜群でとても良いところです。台風接近が予想されていましたが、翌日までは大丈夫と言うことで、午後になると続々とキャンプ客がやってきていました。湖畔でキャンプするのはさぞ気持ちが良いことでしょうね。

カヌー&カヤック入門 (日本カヌー連盟公認テキスト/JRCA日本リクリエーショナルカヌー協会公認テキスト)

カヌー&カヤック入門 (日本カヌー連盟公認テキスト/JRCA日本リクリエーショナルカヌー協会公認テキスト)

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初秋の連休は裏磐梯の小野川湖でカヌーに乗って優雅な水遊びをする」への2件のフィードバック

  1. G-fhoto-industry

    私も以前家族とキャンプに行った際に妹と二人でカヌーに乗ったことがあります。オールをこぐ時に結構なパワーが必要ですよね!その気持ちわかります。その割に力を込めて漕げばガンガン進むのでそれがそれで楽しいですね。オールをボートに近い水面ではなくなるべく遠ざけて漕ぐと直進性が安定したように覚えています。

  2. hisway306

    デュークミヤモト (id:G-fhoto-industry) さん、
    そうなんですよね、楽に効率よくこぐにはコツがいるのですが、運動神経があまり良くないためか、なかなか難儀しました。なんとかそのコツをつかんで、まっすぐスピードが出て、船体が水を切ってる感じがしてくるととても楽しいです。

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