以下、特に特定の機能を集中的に試してみたとか言うことではなく、普通に写真を撮ってみたというだけの内容となっています。
木場公園
お天気のいい週末。いつもの散歩コースです。
先週と同じソメイヨシノの木。だいぶ色がついてきましたが1週間たってもまだ咲いていません。このあたりは都心部よりも気温が低いのでしょうか。
そこで河津桜よりは遅いけどソメイヨシノよりは早い木があったよな、と思い出しそこへ行ってみました。
これこれ、大寒桜です。が、すでにほとんど散ってしまった後でした。ということでこの時期はちょうど早咲きの桜とソメイヨシノの谷間にある一休み期間のようです。
なお、これはX-Pro2から新たにフィルムシミュレーションに加わった「ACROS」という白黒モードを使ってみました。元となったフィルムを知らないのでなんとも言えませんが、いずれにしてもXシリーズの白黒モードは以前から、ただ単に彩度をゼロにしたのとは違う、独特の階調表現を感じます。
どういうシーンだと填まるのか、私にはまったくイメージがつかめていないのですが、フィルムシミュレーション・ブラケットを使うなどして、探っていきたいと思っています。ちなみに、フィルムシミュレーション・ブラケットはXシリーズを決定づける特徴的機能の一つだと個人的には思っています。
さて春と言えば菜の花。でもそろそろ季節も終わりでしょうか。これは広い原っぱにさびしく咲いていた野良菜の花かと思われます。今年は菜の花畑に行くチャンスがなかったなぁ…
そして雪柳。晴れた日は真っ白なその姿がまぶしいです。少し明るめに露出をかけてもびくともしないダイナミックレンジ。ただしAFがかなり迷います。というか後ろに抜けがち。まぁ、よくあることではあります。
ちなみにここはそれほど広範囲に群生していたわけではないですが、APS-Cで35mmというと、中望遠的表現が出来ますので、余計なものは画角の外に追いやってしまうことができます。
なので、全般に「寄ってぼかす」ばかりになってしまいました。このXF35mmF2は最短撮影距離は35cm、最大撮影倍率は0.135倍なので、マクロ風味と言うところまでは行かないものの、ちょうどいい距離感で撮れるので、寄れない感はあまりありません。
亀戸天神
次はちょっと自転車を走らせて亀戸まで。毎年訪れていた梅祭りも今年は見逃してしまいました。
亀戸天神と言えば、梅に続いて藤も有名。藤棚の手入れとか準備は着々と進んでいるようでした。一方で桜の木はほとんどないので、この季節は閑散としています。天気のいい週末にもかかわらず本当に静かでした。
亀戸天神にも大宰府天満宮などと同様に鷽替えの神事がお正月に行われています。その由来が書かれた石碑があるのですが、その周りには木彫りの鷽が綺麗に並んでいます。この石碑自体は割りと新しいものです。
亀戸天神前の蔵前橋通りには、歩道に建つガードレールの支柱も鷽の形になっていたりするほどの鷽押しです。
手水の水を出すのは亀さんの仕事。
境内の池には冬眠から目覚めた亀がたくさんいました。亀戸天神の池はかなり小さいのですが、青サギや鴨が住みついています。青サギさんは漁の真っ最中でした。水はコケなどで濁っていますが、生き物はたくさんいるようです。
咲き忘れていたのか、小さな梅のつぼみがありました。
品川
今度はちょっと移動をして品川へ。港南口のニコン本社周辺です。
実はここにはビル街の谷間に立派なソメイヨシノが数本あったりするのですが、まったく咲いていませんでした。なのでビル街だけ撮ってきました(A^^;
さすがにここまで強烈な光が入ると、ゴーストが出ます。が、コントラストはビシッと保ったままで、ゴーストもほんの申し訳程度。これならあとで消してしまえますね。(この場合消したところでいい写真にはなりませんけど…)
ということで、チャンスがあればまた桜が咲いたころに写真を撮りに来たいところです。
ちなみにこのカットはExifにあるとおり、XF10-24mmF4 R OIS を使いました。ちょうどXユーザーの知人がいたので借りました。ワイドズームは面白いですね。太陽から日陰まで、かなりコントラストが高いシーンですが、何か余裕を感じるのはさすがFUJIFILM。
いつもだと後でLightroomのコントラストや明瞭度のスライダーを動かしたくなりますが、X-Pro2で撮った絵だとそれが躊躇われます。XシリーズはRAWよりJPEGといわれる所以かもしれません。
X-Pro2ファーストインプレッション
少し使ってみた感想を書き留めておこうと思います。
まずはファインダー。なるべく意識してOVFを使うようにしてみましたが、やはり近距離のものを撮るにはEVFが圧倒的に快適です。フレームは距離に従って補正されるのは良いとして、やはり問題はピント合わせです。
上にも書いたように最短撮影距離付近ではピントあわせがシビアになり、意図しないところに引っ張られたりすることが頻発するので、しっかり見ていないと後でがっかりすることになりそうです。
一方である程度距離がある場合は、OVFで十分いけそうです。多少のフレーミングのアバウトさはともかく、撮影範囲外がある程度見えてるので、どこをどう切り取るか?ということに集中できます。
と言っても正直なところ、これだけ凝った造りのアドバンスド・ハイブリット・マルチビューファインダーといえども、OVFは理屈よりも感覚的と言うか、雰囲気を楽しむものだと思います。実用性を取るなら圧倒的にEVFのほうが便利ですし、特にX-Pro1のEVFは非常に自然で違和感が少ないと感じます。
その他の面では、AFは十分に早く、シャッターフィールも上質で、動作も軽快です。リズムが狂わされるようなことはありません。ただ、今のところ気になっているのは、露出補正ダイヤルが勝手に動いてしまっていることが頻発します。ただクリック感が軽すぎるということはなくて、ボディの角にあるダイヤルは、バッグへの出し入れなどで引っ掛けやすいわけで、回しやすさとのトレードオフなのだろうとは思います。
と言うことで、露出補正ダイヤルには気をつけながら、ようやく満開になりつつある桜などを撮っていきたいと思います。
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富士のカメラは高周波の被写体で細かいディテールがごまかされてしまったり、場合によって低感度でも塗り絵のような描写になってしまうこともあるのですか、それは最新機種のセンサーでも変わっていないようです。モニターで等倍鑑賞というより、最終的にA4、A3程度のサイズにプリントした時の仕上がりを意識しているのかもしれません。
あと、画像下の機種名の表記がK-3Ⅱになっていますね。
toomさん、コメントありがとうございます。
独自のカラーフィルター配列を持つX-Tran CMOSは独特の解像をすることがありますね。色合いも含めプリントに最適化してるというのはありそうな話だとおもいます。
撮影データの件、ご指摘ありがとうございました。修正いたしました。