ニセコ2016(番外編):ヒラフで北海道の美味しい海産物を食べる

投稿者: | 2016年2月8日

 ニセコの旅レポート番外編です。ヒラフのリゾート街は外国化が進んでおり、立派なコンドミニアムが建ち並ぶなど毎年その風景が変わっています。それは飲食店も例外ではないのですが、今年も新規開拓あるいはリピート含めていろいろなお店を巡ってきました。
 旅の楽しみは食にあり、ということで食べ物がおいしい北海道の有名観光地であると同時に、海外からの観光客が多数を占めるが故に、独自の発展を遂げているニセコの食事事情を私の体験なりにまとめておきます(と、ちょっと大きく出てみる^^;)。

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 トップ写真は見ての通りウニ丼を貼りましたが、今回のニセコの旅、食のテーマはずばり「寿司」です。スノーリゾートにはあまり馴染まないですが、ニセコは雪山でありながら、日本海まで意外に近いので実は結構おいしい海産物が食べられます。さらに外国人に人気といえばやはり「SUSHI」となるようです。

 でも、もちろん寿司以外もいろいろ食べてきました。

ちはる寿司 蔵 Niseko

 まずはそのお寿司屋さん。実は昨年もお昼ご飯だけ食べに行ったことがあります。いかにも外国人向けな店構えに大したものは出てこないだろうと思いつつ、期待せずに発注したサーモン丼がものすごく本格的だったことに驚きました(でも写真を撮ってなかったので去年の番外編エントリーには書きませんでした)。

 今年も到着日のお昼、滑り始める前に行ってみました。すると女将と大将は私たちのことを覚えていてくれました。日本人は滅多にやってこないため「日本人においしい!といわれたのがうれしくてよく覚えている」とのこと。入れ替わりの早いヒラフの飲食店のこと、半分くらい今年はもうなくなってるかも?と思っていたのですが、ちゃんと今年も営業しているのを発見し、涙の再会を果たしました(^^;

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 これが今年も再度いただいたサーモン丼。親子仕様になっています。サーモンもイクラもシャリも、明らかに本物です。量もたっぷりで大満足の一品。

 そしてお昼だけでは飽き足らず、夜にもお邪魔してみました。メニューは夜も昼も変わりません。

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 まずは刺し盛り。金箔もかかっていたりして豪華版です。イカとかウニとか手が込んでいます。飾りのニンジンですらしっかり見ての通り。鮪も海老も大粒でとても食べ応えがあります。そしてお醤油もちゃんとお店でブレンドしている専用品という手の込みよう。

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 つぎにいよいよお寿司です。握りセットはこんな感じ。仲良くなった私たちのために少しおまけしてくれたようです。ネタが大型でシャリが甘いのはいかにも北海道のお寿司。江戸前とはだいぶ違います。だからサーモンだって決して手を抜いて入ってるわけではなく、ちゃんと炙ってあったりします。

 それもそのはず、この店の大将と女将は長年自分たちで寿司屋をやってきたそうで、今は雇われてニセコのこのお店にいるようですが、だからといっていい加減なものは出せないというこだわりを持っています。

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 お寿司や海鮮丼もの以外に、カレーや焼きそばやカツ丼のようなものもあります。おつまみメニューとして鶏の唐揚げ(北海道だからザンギと呼ぶべきか?)なんてものも。これも一口食べればすぐわかる本物です。お寿司やお刺身との食べ合わせもまったく気にならない、上品な味わい。

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 スノーリゾートにあって、客層も外国からの人々が多いせいか、寿司屋としては珍しく食券式で入り口にサンプルが並んでいるというスタイル。店の内装も寿司屋と言うよりはバーとして作られた感じ。

 場所はヒラフの目抜き通りに建つ真新しいホテル(コンドミニアムかも?)Hirafu188の地下1階です。路地を入ったところに入り口があって、やや目立たないのが残念ですが、これはオーストラリア人だけに食べさせておくのは勿体ないです!

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比羅夫坂

 さて、実はお寿司屋さんはこれだけで、お次は居酒屋さんです。真新しいホテル、IMG_6549
 オシャレな建物の入り口には巨大な雪だるま。そこに雪にまみれたメニューが出ています。それを見る限り、これは典型的な日本の居酒屋のようです。

 しかしながら入ってみて面食らうことに、店員さんは全て外国人。しかもほぼ日本語は通じません。なんということでしょう!恐るべしニセコ!

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 でも出てくる料理はかなり本格的。フロアからも見える厨房にはちゃんと日本人の板さんがいるようです。食材も最高級ではないかもしれませんが、全然悪くありません。観光地価格で決して割安ではないですが、これまたちゃんとしたお刺身でした。その辺の都内の怪しい居酒屋よりはずっとマシ。

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 焼き鳥の串盛り。メニューを指さして発注すると、白人のお姉さんは「Sauce or Salt?」と聞いてきます。焼き鳥のタレは英語で「Sauce」なのね。うん、そうだよね。と、思いがけず英会話の勉強になりました。

 で、これ写真写りが悪いですが、これもまたかなりちゃんとした焼き鳥でした。雰囲気だけの観光地レストランかと思っていましたが、なかなか本格的です。というか、ヒラフは競争が激しいのか、あまり変なものを出すお店はやっていけないのでしょう。

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 ベタベタの北海道的メニュー、じゃがバターを頼んでみました。コーンがたっぷり敷き詰められていてお得感があります。でも北海道では塩辛を乗せるんじゃなかったでしたっけ?

 ということで、このお店もオススメです。まだ新しいためか、ネットにはほとんど情報がありません。でも場所はかなり分かりやすく、先ほどの「ちはる鮨 蔵」があったHirafu 188の隣、ニセコプリンスひらふ亭の向かいです。オープンは午後6時から。私たちが行ったときは、出るときまでガラガラでした。

ニセコピザ

 海鮮からすっかり遠ざかりますが、昨年も行ったお店へ再訪してみました。ストレートな名前の通り、ピザをメインにしたイタリアンレストランです。

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 入り口の黒板は相変わらず日本語で書かれていますが、扉の内側に入るとそれこそ一切日本語は通じなくなくなるというお店。それでも昨年までは日本人スタッフが一人くらいはいましたが、今回はまったく姿は見当たらず。受付から注文まで全て英語で対応しなくてはなりません。

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 お寿司もお刺身もないとなれば、肉食な我々は肉で押し通します。ピザもまんま「ミート」というのを発注。サラミとかハムとかが乗ったシンプルだけど美味しいピザでした。

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 そしてさらにサーロインステーキも食べました。これが意外なくらいに美味しかったです。

 今回はWEBから予約したつもりだったのですが、なぜか予約は通っていませんでした。偉そうな感じのおばさんに「コンファームをしてないの?そりゃ無理よ」的な態度を取られて、一瞬ムッとしたのですが、愛想の良い店員さんの取りなしで、空きテーブルがあるから問題ないわよ、ということで無事に入れました。

 ということで、予約は注意が必要です。最初から電話した方が良いでしょう。でも予約の電話も多分英語必須です。

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福福亭

 ここも昨年行ったお店。で、やっぱり海鮮ではなく肉。北海道に来たらやはりジンギスカンは食べておかないと。

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 建物は比較的新しく、店内も清潔で広々としています。

 ヒラフの目抜き通りにあって目立つお店ですが、ジンギスカンはあまりオーストラリア人に人気がないのか、客層はニセコでは珍しいくらいに日本人が多いです。

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 生ラム肩ロース、生ラムショルダー、知床鶏の三種盛り。お試しセット的な位置づけですが、これが一番楽ちんでお得で間違いがありません。

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 野菜は別途発注が必要です。ジンギスカンはもやしがないとねぇ。

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 で、ジュージューと焼くわけです。お店が用意した焼き方指南書では、肉は鉄板に付けずもやしの上で焼くこと、となっていたのでそれに従いました。

 以前はヒラフにもいくつかあったジンギスカン屋さんは軒並み姿を消し、今ではここくらいしか見当たりません。相対的に日本人客が減った結果なのかも。正直なところ、ジンギスカンとしてものすごく美味しいと言うわけでもないのですが、肉を焼きビールを飲むというスタイルが楽しめる貴重なお店として生き残って欲しいです。

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HANAZONO 308

 ここは花園リゾートベースにあるセンターハウスです。スキー中のお昼ご飯は毎日ここで食べていました。

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 花園エリアはニセコの中でも特に外国人率が高く、大げさでなく9割が外国人です。つまりここはほとんど海外と言っても差し支えないほど。そんな雰囲気も含めてなぜかかえって居心地が良いので気に入って毎日訪れてしまいます。

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 メニューもゲレ食にしては豊富で、しかもボリューム満点。ピザコーナーではこうやって一枚ごとに発注を受けてから作ってます。ハンバーガーも同様で、丁寧で本格派なのは良いのですが、時間がかかるのが欠点。人気のあるメニューは行列になります。

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 中にはこんな和風なメニューもありました。豚汁定食です。というか、ご飯を豚汁とわずかなお漬け物だけで食べるのはちょっと辛いです。ふりかけがあると完璧なのに。

 それ以外はピザ、ラザニア、オムライス、カツカレー、チキンステーキ、ラーメン等々、ガッツリ系のメニューが揃っています。

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 そういえば、バックカントリーツアーから戻ってきた1月31日のお昼にビールを飲みました。昨年来禁酒をしていたので実に13ヶ月ぶりのアルコールです。

 非常に美味しかったです。が、逆に「なんだこんなものか…」というのも偽らざる感想。今後も多分、最初の一杯だけ飲めればいいかな?程度でほどほどにしておきたいと思います。

チーズタルト

 さて、食後のデザートです。
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 ちはる鮨の女将が一押しのチーズタルトを食べてみました。ニセコパークホテルの隣にあるコンビニ(デイリーヤマザキ)の横にあるプレハブで販売しています。人気があるのか、けっこう人だかりがしています。

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 ここでは販売のみで、どこかで焼いたものを運んできているのでしょう。でもホカホカに暖かい状態で手渡されます。もちろん暖かいまま食べるのもいいのですが、逆にじっくりと冷蔵庫で冷やすのもいけるそうです。

セイコーマート

 北海道地場のコンビニチェーンです。ニセコにもあります。というか、ある意味ニセコの超有名店です。
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 昔からそうでしたが、夜になるととにかく混んでいます。レジ待ちの列がとぐろを巻くほど。その半分以上はやっぱり外国人。そしてなぜかオーストラリアのローカル食材も売ってたり。

 店内は去年までと違って改装されていました。部屋で二次会をするならこのお店は欠かせません。が、実は上のチーズタルト屋の横にあるデイリーヤマザキのほうが空いていて穴場だったりします。品揃えはセイコーマートのほうが上ですけど。

新千歳空港&きのこ王国

 ニセコからは外れるのですが、毎年ニセコの旅では必ず食べるお店があります。

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 まずは新千歳空港の到着ロビーにある朝市食堂。羽田発の飛行機は7時前に出る早朝便を使うので、朝はほとんど食べず新千歳空港に着いてから食べることになります。そのときに必ず入るお店がここ。

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 ここでもサーモン親子丼を頂きました。しかも海老&イカ刺しと岩海苔の味噌汁付き。これもなかなか本格派でうまいのですが、同じこと考える人たちでお店はごった返し、店員さんがかなりテンパっているのが気の毒です。「おにぎりは30分かかりますがいいですか?」とか言ってる声が聞こえてくると、ひっくり返りそうになります。ご飯を炊くところからはじめる気なのでしょうか… (^^;

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 新千歳空港からニセコまではバスで移動します。その際、行きも帰りもかならず休憩で立ち寄るのが「きのこ王国」という名のドライブイン、みたいなところ。見ての通りラッシュ時は、ニセコやルスツに向かうバスがずらっと並びます。

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 ここにはその名の通り、きのこを使った食べ物が沢山あるのですが、メインはなんと言ってもきのこ汁。一杯100円(税別)也。休憩時間は短いので、これを食べるのが精一杯です。実態はなんてことない味噌汁ですが、各種キノコがたっぷり入っています。これを飲むと「ニセコに来たなぁ」と実感します。

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 帰路は飛行機に乗る前に、やはり新千歳空港で北海道最後の食事。たいていの場合丼もの屋さんに入ります。今年は奮発して「ウニ丼」を食べてみました。これで3千円もします。ご飯が見えないほどウニで埋め尽くされた光景を想像していたのですが、思ったほどではありませんでした。ウニ自体はとても美味しかったですけど、ボリュームという点ではイマイチ。ウニで気持ち悪くなるくらい頬張って見たかったのに。3千円じゃ無理なのでしょう。仕方ありません。

 ということで、結局半分以上は海産物ではなくなってしまいましたが、今年のニセコの食レポは以上です。来年も何を食べるか今から楽しみにしていたいと思います。

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