Nikon 1 J5でRAW撮影するのは初めてです。JPEGとの差を見るためにRAW+JPEGの同時記録にしてみました。RAWファイルはニコン標準のNEF形式で記録され、もちろんLightroomで現像できます。
Museo Huracan
表参道のイルミネーションの前に、青山通りの交差点近くでやっているランボルギーニの展示イベントを見に行ってみました。最新型の「ウラカン」が屋外に展示されていて、誰でも間近で見ることができます。
こうして吹きさらしの屋外に結構無造作に置かれています。あまりにも自分の生活とは別の世界の車なので詳細が分からないのですが、クーペ、スパイダー、レーシング仕様など、4台のウラカンが置かれていました。
これは普通のクーペ版。ガンメタリックのボディが美しいです。とても複雑な造形です。ちなみにお値段は大体3千万ちょっとだそうです。プジョー207SWの10倍以上!
リアはわりとスッキリ。スーパーカーブーム世代にはなにか懐かしさを感じさせるものがあります。ちなみにウラカンは5.2リットルのV10エンジンをミッドシップに搭載し4WDで駆動するそうです。すごいですね。
牛のマークのエンブレム。ランボルギーニの車名は牛にちなんだものが多いんですよね。最新型のこの「ウラカン」も19世紀の有名な闘牛の名前に由来してるそうです。
このスパイダーの黄緑色はとても綺麗でした。歩道際ということもあって、立ち止まって写真を撮っていく人が多かったです。イベント会場内自体はちょっと寂しい感じでしたけど。
背景が今ひとつ整理できなかったので、一部を切り取った写真ばかり撮ってしまいました。後で撮った写真を見返してみたら、結局どんな車なのか全体像が分かるカットがほとんどありませんでした(A^^; スミマセン。
RAWとJPEGの比較
さて、ここまではRAWで撮影しLightroomで私が良いと思うように現像してJPEGに書き出した写真を貼ってきましたが、カメラ内で記録される撮って出しJPEGとどんな違いが出るか、見比べてみましょう。ということで、上に貼ったオレンジ色のウラカンのリアコンビランプ付近を等倍拡大してみたのが下の画像です。
左からRAWから現像していろいろ調整したもので、まさに上に貼った写真から切り出したもの。真ん中はRAWファイルをそのまま何も調整せずストレートにJPEGに変換したもの、そして右側はJPEG撮って出しです。
ISO3200という高感度で撮影したこともあり、かなり違いが出ました。一目で分かるのはJPEGのNR効果。ノイズを綺麗に消しきっています。オレンジの色味もスッキリしていて一見したときの印象は一番良いかもしれません。その代わり鮮鋭度が失われて、被写体のエッジというかディテールはかなり曖昧になっています。RAWから調整済みのカットは、Lightroomで少しNRを効かせましたが、JPEGと比べるとかなりノイズが残っています。その代わりシャープさが残っています。このくらいが個人的には好みかも。
表参道のイルミネーション
ということで、本題のイルミネーションです。青山通りから原宿駅方面へ散歩しました。
LED電球でしょうか。変ににカラフルにどぎつい色を混ぜず、黄色っぽい暖色系の灯りで統一されています。
表参道にはブランドショップが並んでいます。これは確かBurberryの店先。ガラスが二重になってるので映り込みも二重。
表参道ヒルズになってしまった場所はその昔、青山同潤会アパートがありました。端っこに一部だけその建物のが残されています。中もちゃんとテナントが入って使われているようですね。
パーキングに停まっている車も心なしか高級車が多いようです。黒いBMWにもイルミネーションが綺麗に映り込んでます。
ハチ公バスなんて走ってるんですね。調べてみたら渋谷区営のコミュニティバスのことだそうです。料金は100円で渋谷駅まで行けます。
表参道は全体的に見るとオシャレで綺麗なのに、細かいディテールを見ると古くてボロボロで下世話なものが混じっています。着飾っていてもそこかしこにボロが出てる感じは嫌いではありません。
明治通りとの交差点で折り返して、再び表参道駅の方へ戻ります。ヒルズ側は道行く人でごった返していました。ちなみに途中に2カ所あった歩道橋はイルミネーション見物で混雑するのを避けるためか封鎖されていました。
途中にあった青いイルミネーションツリー。これ、真ん中あたりに黒い帯があるのはもともとこういうデザインなのではなくて、LEDのPWM調光の周波数とシャッタースピードの関係で、ちょうどLEDが消えている部分だけ黒帯になってしまったものです。LEDマトリクスの表示板を写真に撮るとおかしな具合に写ったりするアレですね。
J5はシンクロ速度が1/60secの電子シャッターですがその辺が関係するのでしょう。今回は結構これで苦労しました。F1.8とか明るいレンズで開放にすると、以外に早いシャッターが切れて切れてしまい、黒帯が入ってしまいます。ここでは1/125sec以下で撮ると概ね問題ありませんでした。
RAWとJPEGの比較
イルミネーションの写真でもRAW現像結果とJPEG撮って出しを比較してみましょう。意外に明るくてISO感度を上げずに済んだので、それほど差はないかと思ったのですが…
これが同時記録されたJPEG。撮って出しのままです。なんか、電球が赤みを帯びてるのはホワイトバランスの問題と言うより、フリンジが出ているためです。
そしてこれがRAWからLightroomで現像したもの。画質パラメータの調整は私の感覚&独断で行いました。マゼンダのフリンジはLightroomで消しました。
中央付近を等倍拡大して並べて見ました。このカットはISO800であることと、シャドウにかなり沈んでることもあって、ノイズはあまり気になりません。が、やはりJPEGはかなりディテールが甘くなっています。NRはそれなりにかかっているものと思われます。私がRAWから現像したカットは少しシャープネスを上げすぎたようで、こうして拡大してみるとノイズごとガビガビになっていますね。
玉ボケを重ねる
イルミネーション撮影と言えば、やってみたくなるのが多重露光です。最近流行ってるようなので私も遅ればせながら真似してみました。
というか、私自身も昨年丸の内のイルミネーションで挑戦したことがありましたっけ。
しかし… なんとNikon 1 J5(というかNikon 1シリーズ全般)には多重露光の機能がありません。今更詳細仕様を調べて知りました。仕方ないので力業で実現することにしました(^^;
こんな感じでいかがでしょう?
まぁ、種明かしも何もないのですが、こういうカットを何枚か撮っておいて、Photoshopで適当な写真と重ねて比較明合成をかけました。
後処理するのは簡単な作業なのですが、肝心なのはやはり素材ですよね。Nikon 1は1インチセンサーで、ボケ量が少ないので玉ボケカットを造るのは結構苦労しました。18.5mmF1.8のような明るいレンズは必須ですね。撮影時はもちろんMFでわざとピントを盛大に外しました。
合成するという作業はどこでやっても同じですが、現場であれこれ考えながら試してみるのと、後から適当にやっつけで捏造するのではやはり面白みが違います(A^^;