いや、実際には浅草の実力と奥深さはそんなものではなく、私はその表面の極薄皮を見ているに過ぎないことは重々承知しているのですが、そこは素人凡人ですから仕方がありません。
ならば目先を変えようと言うことで、今まで行ったことない場所へ行ってみることにしました。有名ではあるけれどもそんなに混雑していない、不思議な浅草観光スポットです。それは雷門の真向かいにあります。まさに灯台もと暗し。
まず、浅草観光文化センターとは↓こんなところです。台東区が運営する、浅草観光のための総合案内所みたいなものでしょうか。
https://www.city.taito.lg.jp/index/bunka_kanko/kankocenter/
場所は↓ここ。まさに雷門前の交差点角にあります。
外国人観光客を中心に、今時は有名なスポットらしいのですが、昔はこんなのなかったよなー、と思って調べたら今のビルになったのは3年前の2012年のこと。観光案内所的にはそれ以前からあったそうです。いつも浅草寺の方ばかり見ていて、このビルが出来たのも気がついていませんでした。
ですが、ある日ネットでこんな写真を見たんですよね。なにこれ? 浅草寺をこんな風に上から見下ろせるビルなんてあったっけ? と思って調べたら浅草文化観光センターなるものがあり、その8階に誰でも入れる展望テラスがある、とのこと。いつか訪れたいと思っていたところでした。
それにしても仲見世ってコンビニのように異様に明るいし真っ白なんですね。ただ普通に撮っただけですが、拡大してみると人がミニチュアの模型のように見えてきます。
真下の雷門もこの通り。これもミニチュアのようで、本物感が希薄になるのが不思議です。それこそ、ミニチュアモードで撮ってみれば良かったかも。
ってことで、28mm相当のレンズがあれば雷門から仲見世通りの向こうに宝蔵門と五重塔までが全てフレーム内に収まります。ちなみに本堂は屋根だけが宝蔵門から覗いています。それにしても浅草を高いところから見下ろすなんて、スカイツリーか浅草ビューホテルくらいしかないと思っていました。
近代的なビルということで展望テラスと言ってもガラス越しの屋内かと思っていたのですが、そうではありませんでした。屋根はあって周囲も比較的背の高い柵とガラスがありますが、どっちかというと屋外と言えるでしょう。なので少しカメラを高く掲げればガラスを通さずに写真が撮れます。ここはライブビュー、しかもチルト液晶が必須かもしれません。
展望テラスは北東方向、つまり浅草寺と隅田川のほうに向いています。隅田川の方を見てみればもちろんそこには東京スカイツリー。この日は国連70年記念の特別ライトアップでした。いつもの粋よりも幾分青さが強いようです。
ただまぁ、見ての通り手前の雑居ビルとその広告が目立ちすぎて、見るだけならまだしも写真を撮るにはあまり良いところではありません。混雑して通路も狭いので三脚等も無理です。今回はFUJIFILM X-T10で手持ち撮影。ISO1600で撮りました。レンズはXF18-55mm F2.8-4で、手ぶれ補正があるので1/15sec程度のスローシャッターでも問題ありません。
ということで、浅草文化観光センターは浅草寺観光のお勧めスポットです。夜景は間違いないですが、昼でも良いかもしれません。
その後地上に降りていつも通り雷門をくぐります。さっき上から見下ろしたミニチュアのような光の世界に入り込んでみましょう。
毎回撮ってしまう浅草寺のマーク入り提灯。ここではXF35mmF1.4に付け替えて開放です。これこそいつかどこかで見た写真ですけど。
ということで、この後は浅草寺をお参りしたのですが、その辺の写真は割愛します。でも、飽きたわけではありません。浅草は何度行っても良いです。東京で一番の観光地だと思います。
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