その筋では有名なお店に行ってきました。「肉 エアーズロック」という不思議な組み合わせのキーワードでググると出てくる「大木屋」というもんじゃ屋さんです。ん?もんじゃ焼きのお店なのに肉? しかもエアーズロック? という疑問に悩んでいるところに、幹事さんからは「ナイアガラメンチのAコースを予約しました」との連絡。は?ナイアガラ? メンチ??

意味不明さにかえって期待が膨らみます。雨が降りそうな平日の夜、あまり降り立ったことのない市ヶ谷へと向かいます。

大木屋は都内にいくつか店舗があります。幹事さんが一ヶ月以上前から予約を入れて取れたのが、ここ市ヶ谷店でした。市ヶ谷駅に降り立っておもむろにiPhoneで地図を確認したら、結構距離があります。徒歩10分くらい。遅刻してはならじと焦りましたが、何とか開宴に間に合いました。
メーニューはAかBか2択のコースが基本。しかもそれぞれ量があるので5人以上じゃないと受付できない旨の但し書き付きです。今回、我々一行は7名でした。
前菜

ではいよいよ始まりです。まずは一品目、カツオのたたきが出てきました。大きなお皿が鉄板の上に置かれます。まぁ前菜ですのでサッサと食べてしまいましょう。
エアーズロック

そして二品目にいきなりクライマックスのエアーズロックが登場です。巨大なブロック肉、リブロースです。店員さんからは「肉には触れるな」と釘を刺され、周囲のニンニクを丁寧に焼きながらじっと待ちます。

ローアングルから見るとこの迫力。こんな厚みの肉が鉄板で焼けるんでしょうか? それにしても美しい光景です。

適当なところで店員さんがやってきてエアーズロックをひっくり返します。そしてバターを上にのせ、我々が丹精込めて焼き上げたニンニクを添えます。そしてこのままさらに待つこと数分。

鉄板の火を止めて、エアーズロックを薄切りにして行きます。中はまだ激レア。これからは鉄板の余熱で好きなように中を焼いて食べるようにとの指示。

かなり薄切りで、たくさんのピースに分かれたのに、飢えた肉好き7人の前では瞬殺でなくなりました。

かなりレアの状態で頂きました。バターと胡椒がきいていて、赤身のうまさとほどよくあわさり、嫌みのないとても美味しいステーキでした。もう一山あっても十分食べられたでしょう。聞くところによると追加肉のオプションもあるようなので、次回は是非追加したいところです。
海鮮焼き

三品目は海鮮焼き。ホタテとエビとイカの中から好きなものを一つづつ選ぶことが出来ます。ちなみに一人前は二切れずつ。なので結局みんなでシェアしながら好きなやつを一切れづつ頂きました。
これもまた海鮮には手を触れないようにとの指示。そして…

大量の長ネギ付き。几帳面な人が綺麗に並べて面倒を見ていたのですが…

ちょうど良い焼き加減となったところで、店員さんがやってきてお構いなしに全部混ぜてしまいました。味付けは醤油です。

ホタテとエビを食べましたが、超美味かったです。肉の脂とニンニクを醤油味の海鮮と長ネギがちょうど中和してくれます。
ナイアガラメンチ

四品目は再びのクライマックス、巨大なメンチカツです。ちゃんと揚げられた状態でやってきて、鉄板の上で山盛りキャベツの真ん中に鎮座。

ソースを振りかけ、いつでも食べられる状態です。

で、みんなで取り分けるために真っ二つに切ってみると、中から白濁した肉汁がじゅわーっと溢れてきます。これが「ナイアガラ」たる由縁だそうです。

切るたびに溢れ出る肉汁とキャベツを絡めて頂きます。いや〜、ソースはほんの隠し味程度で、肉の旨味だけでもう十分なおいしさ。これももう一個欲しいくらいです。
もんじゃ焼き

最後の〆がもんじゃ焼き。大木屋さんがもんじゃ屋さんである由縁の、ある意味メイン料理です。特にトッピングなどが選べるわけではありません。

このボールが巨大なのです。この写真でもまだ大きさがわかりにくいと思いますが、抱えるような大きさ。混ぜるのも一苦労です。

このもんじゃは浅草スタイルと言うことで、キャベツで土手を作って汁を流し込む… という作法は必要ありません。とにかく鉄板上に広げるだけ。

なんか、魚肉ソーセージが気になりますが、エアーズロックとナイアガラを堪能した後のことで、鉄板いっぱいのもんじゃを見ると急に満腹感が襲ってきたのですが、これが止められない止まらない系で、ぱくぱくと食べてしまいました。もんじゃは2回転分あったのですが、けっこうあっさりと完食。

兵どもが夢のあと… の鉄板。夢から覚めると猛烈に満腹で、この後ラーメン行こうぜ、なんて言ってたことはすっかりなかったことに。
でも、エアーズロックとナイアガラはもう少し食べられたと思います。お値段もこのコースで一人3,800円ととてもリーズナブル。予約の取りにくい人気店ですが、また是非行きたいと思います。
ということで、興奮冷めやらぬ状態で書いたので、「食」カテゴリーにしては珍しく写真20枚越えしてしまいました(^^;