羽田空港周辺に撮影スポットは色々ありますが、午後遅い時間で、かつこの日は南風運用だったので、定番の第二ターミナル展望デッキにしてみました。
今回の装備
さて、今回使用したレンズはもちろん望遠ズームです。
もう一度おさらいすると、焦点距離は55-200mmなのでフルサイズ換算で約88-320mm相当となります。APS-Cでは400mm相当オーバーが当たり前になってきていますので、少しテレ端が心許ないですが、旅客機相手であればたいていの場合、これで間に合うでしょう。少なくとも羽田空港ではそこそこ遊べるはずです。
なお、今回はEVFも組み合わせてみました。内蔵しているに越したことないEVFですが、こうして状況応じてあり/なしが選べるのも悪くありません。
また、今回撮影に使用したEOS M3本体は試作機であり量産品とは細部が異なる場合があります。
とにかく実写!
タキシング中の機体を撮るのは簡単です。B777クラスの巨大機が目の前にいても十分カバーできるだけのズームレンジがあります。一応、標準ズームも持ってきていたのですが結局使いませんでした。
お目当てはC滑走路からの離陸シーン。久々に綺麗に晴れ渡って東京湾も綺麗に見通せました。B767は離陸性能が高くてかなり早めに機種上げを開始します。
対して最新型のB787-8は中々離陸しません… と思ったら、この機体はどうやら国際線のようです。燃料たっぷり積んでいたのかも。と言っても時刻的にはソウル行きっぽいですが。
なにやら珍しい機体が来たな… と思ったらこんなのが離陸していきました。エア ジンバブエのB767-200です。もちろん定期便ではありません。だれか要人が来日していたのでしょうか? 国内では胴体の長い-300しか見ないので、短胴タイプのB767は珍しいです。
だんだん日が陰ってきてしまいました。第二ターミナル側はANAだらけです。
B滑走路に向けて着陸進入してくる機体は、東京湾岸を背景にして東京スカイツリーの前を横切ってきます。ここを狙うにはあともうちょっと長さが欲しいところですね。もちろんその場合、マウントアダプター経由で豊富なEFレンズを使うという手があります。
滑走路の方はまだ日が差しているようですが、夕日に照らされて赤みが強くなってきました。が、実はこのカット、Lightroomでホワイトバランスをちょっと調整してあります。撮って出しのオリジナルは…
こんな感じです。どっちがいいかは好みでしょうか? 私的にはちょっと夕日に引っ張られすぎじゃないか?と感じます。背景の海は青いしANAはブルーのカラーリングだし… ってのは関係ないか(^^;
第二ターミナルからC滑走路を狙う場合、相手がB777クラスであれば200mmで十分に足ります。B737クラスになると少し足りなくて、ややトリミングすることを前提になるかと思います。いずれにしても20Mピクセルオーバーの高画素センサーですので、それで何も問題はないでしょう。
飛行機は「動きもの」に属しますが、動きが直線的で一定、かつ今回のような場合はピントの移動はそれほどないので、動体AFがどうのこうのと言う問題はありません。それでもサーボAFに一応設定してみたのですが、位相差AFだけでは対応できない条件だったのか、小刻みにピントをずらして合わせ直すような動作が見られました。それでも構わずシャッターを切ってみました。結果的にピントの問題はそれほどありませんでした。
それよりもやはりフレーミングが問題でしょう。EVFまたは背面液晶で動く飛行機を追いかけるのは、いろんな意味でタイムラグが気になります。連写モードも使ってみましたが、結局一枚切った後は画面はブラックアウトし、少し遅れてポストビューが表れるだけ。連射を開始すると動いているものを追いかけるのは、事実上勘に頼ることになります。これに動体AFの問題が加わると、一体どうなるのか想像がつきません。
ということで、決して快適ではないですが、羽田空港で旅客機を撮る、くらいのことは難なくこなせるかな? というのが感想です。もちろん動体撮影に強いミラーレス機というのはあるでしょう。でも、EOS M3はそれほどそっち方面に注力しているわけではないようです。
動体撮影はやっぱり一眼レフ?
エアドゥのB737-700。レンズはDA★300mmで、テレコン無し。第二ターミナルならこれで十分です。
C滑走路の北端で離陸滑走に入ろうとするJALのB777-300。背後はお台場方面。観覧車やキリンクレーンが見えて都会の空港らしい風景です。
餌になりそうなものは何もないのに展望デッキにいた雀。目にピントが来なかった! ちょこまか動いて難しいですよね、小鳥って。慣れてる機材でも失敗の連続です… (A^^;