携帯電話も通じない房総半島の秘境でタケノコを狩る

投稿者: | 2014年4月26日

 連休前半部の初日、東京地方はとても気持ちよく晴れ渡りました。まさに行楽日和ということで、房総半島方面へタケノコ狩りに行ってきました。季節的にタケノコの旬というにはギリギリのタイミングです。目的地は千葉県南東部、いすみ鉄道が走り養老渓谷にほど近い大多喜町のはずれにある竹仙郷という農園です。都内から京葉道路、館山道、圏央道を走り100kmちょっと。わずか2時間で行ける秘境です。

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 千葉県にはタケノコ狩りができる農園はたくさんありますが、中でもここは本気の竹林がある秘境の中の秘境。車一台がやっと通れる細い道を分け入り、細いトンネルを抜けると、そこは今の時代にあって携帯電話の電波も大手3キャリアとも通じない、のどかな山里が広がっていました。

竹仙郷

 房総半島の山間部は高い山がないわりに、内房から外房に抜ける道沿いは険しい山谷に囲まれており、周囲には他のどこにもない独特の田舎の風景が広がっています。ドライブしているだけでもとても気持ちの良い房総半島の田舎のなかでも、最も奥深いところに竹仙郷はありました。
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 高速を降り、国道を行き、いつしか県道にそれて、さらにナビと看板に従って進んでいくと、いつしかこんな道に出ていました。軽自動車同士でも離合は不可能な細い道路。かろうじて舗装はされていますが、路肩はほとんどありません。しかもその途中に現れたのがこんなトンネル。本当にギリギリ車一台分。照明もなにもなく、どう見ても手掘りしたとしか思えません。暗くなったら絶対に通りたくないような道です。

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 そんな難所を切り抜けると忽然と竹仙郷は現れます。基本的に予約制で一日に訪れるお客さんの人数も決まっているので、とても静かでひっそりしています。駐車場も5台も停めれば一杯になってしまいます。

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 中はこんな感じで炉端焼きのテーブルがあります。とても良い雰囲気。しかし食事は後回しで、まずは食材となるタケノコを穫ってこなくてはなりません。

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 周辺にはものすごく立派な桜の木があります。咲いていたときはさぞ壮観だったことでしょう。この桜を目当てに来るのも良いかもしれません。

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 大きな老犬がいたり。

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 ヤギがいたり。動物もたくさんいました。

 でもまずはタケノコ、タケノコ。

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 長袖シャツは必須。ズボンももちろん同じで肌が露出してはいけません。軍手をして駕籠と鍬を借りたら早速出発です。

タケノコを掘る

 徒歩わずか3分ほどで竹林のある小高い山に到着。
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 日焼けの心配をしていましたが、高い竹が鬱蒼と茂る下は薄暗くて日の光はほぼ届きません。思ったよりも急斜面なその竹林の様子にしばし絶句。思ったよりもワイルドです。さすが秘境。

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 意を決して竹林の中に分け入りますが、目当てのタケノコはボコボコ生えてるかと思えば… そんなに甘くありませんでした。まずはタケノコを探すところから始めなくては。この写真の中にタケノコが写ってるのですが、どこにあるか分かるでしょうか?

 最初のうちこそ中々見つからなかったのですが、ひとつ見えてくると、あとは次から次へと見つかるようになります。これは大忙し!

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 こんな風にぽっこり頭を出したタケノコ。掘り出しましょう!

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 周囲の土をどけて行って、赤いつぶつぶの列が見えたらその下あたりに鍬を入れていきます。タケノコの頭が少し曲がってる方向から切っていくのがコツだそうです。

 しかし、さすがにそこは初めての素人。そう上手くはいきません。本体を傷つけてしまったり、思うように鍬が入らず、切り口はガタガタ。でも売るわけじゃないので、ちゃんと食べられる身の部分が採れれば良いのです。

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 タケノコと土と鍬と格闘すること数分後、穫ったどー! の図。

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 そして2本目も穫ったどー!

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 さらに穫ったどー!!

 ということで、汗水垂らしながら山の斜面を這いずり回り、タケノコを掘りまくりました。しかし後で気がついたのですが、この山のすぐ脇は平地になっていて、そこにはもっとたくさんの穫りやすいタケノコがあったようです。私はわざわざ難所ばかり攻めていました…。上ったはいいけど下るときに足を滑らせて、泥だらけになったり、K-30を竹に打ち付けたり、挙げ句の果てにフードを無くしたり。

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 しかし良いのです。これだけたくさん採れたのだから。我々は計4人でこの駕籠二つ分ほぼ満杯に収穫しました。

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 全部並べてみたらこんなにたくさん。20本以上あります。

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 いやいや、満足です。母屋に戻ってみたら女将さんに褒めてもらいました。初めてにしては十分な成果だと。

タケノコの炉端焼き

 さて、疲れておなかが空いたところでお昼ご飯を頂きます。メインはタケノコの炉端焼き。今穫ってきたばかりのタケノコの中からちょうど良い大きさのものを選んで使います。

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 こんな感じで皮ごとそのまま炭火で丸焼き。大体1時間くらいかかるそうです。

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 それまでは用意してもらった別の食材を網の空きスペースで焼いて頂きました。海の幸、山の幸、お肉等々色々取り混ぜてあります。青柳は千葉産、海老は海外産、そしてソーセージは千葉産などなど。どれもとても美味しかったです。

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 飲み食いしている間に1時間はあっという間に過ぎ、そろそろタケノコが焼けたはず。ということで女将さんが捌いてくれました。

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 包丁ですっぱり二等分。中は綺麗にタケノコ色。何とも言えない香りが漂ってきます。

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 ということで完成です。いやいや、生のタケノコをゆでもせずにそのまま丸焼きにしたものなんて食べたことありません。間違いなくこれまでに食べたタケノコの中で最高の逸品でした。味付けは塩だけ。本当に美味いです。

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 〆はタケノコご飯と赤味噌のタケノコ汁。これも猛烈に美味いです。タケノコづくしでお腹いっぱいになりました。
 
 そして残った20本あまりのタケノコは、そのまま持ち帰り可なので4人で山分けです。と言っても我が家は大量の生タケノコがあっても困ってしまうので、ほとんどは友人夫婦一家にあげてきました。料理好き、料理上手な人にうまく使ってもらわないと、勿体ないですからね。

 ということで、泥にまみれ体を動かし、新鮮なタケノコを食べたりと、素晴らしい充実した大人の遠足の一日でした。

 竹仙郷はタケノコのシーズンだけでなく、1年中営業しておりその時々の楽しみ方があるようです。食事のみの場合も含め基本的に予約必須です。キャパが小さいこともあり、今年含めゴールデンウィーク中や桜の季節はかなり予約は取りづらいようです。

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 ちなみに夏タイヤに履き替えた207SWは、今回の往復でようやく12,000kmを超えたところ。相変わらずどこにも問題なくて快調です。

携帯電話も通じない房総半島の秘境でタケノコを狩る」への2件のフィードバック

  1. おさぱぱ

    こんにちは。
    PENTAX好き、F1好きなので、いつも楽しく拝見させていただいております。
    獲れたての筍の味、格別ですよね。
    炭火焼を切り割ったときの春の香りシャキシャキの歯ごたえ…あぁ羨ましい。
    ところで、いつもhisway306さんのK-30で撮影された写真を拝見していると、透明感というか抜けの良さが伝わってきます。
    もちろん、レンズとの相互作用もあるでしょうが、実はPrime-Mってすごい画像エンジンなのかなって思えてきてて触手が伸びつつ・・・。
    ちなみに私の2005年生まれのVWは13万kmに達しました。
    欧州車は10万kmオーバーでも問題なく走ってくれるので頼もしいです(^^

  2. hisway306

    おさぱぱさん、コメントありがとうございます。
    穫りたてのタケノコ、本当に素晴らしい香りで、素晴らしいおいしさでした。ものすごく好きな食材というわけではなかったのですが、そのおいしさ再発見です。
    K-30は確かにスッキリしていてシャープで、情感豊かに写ると思います。K-01も写りは評価高いですし、PRIME-Mはなかなか名作かも知れませんね。
    9年で10万キロオーバーですか。せっかくの欧州車なので走らないと勿体ないのですが、前に乗っていた306も、12年で9万キロに届きませんでした。それでもその良さは十分体験できますよね。207も実用車としてのんびり走るにはぴったりです。

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