K-3で撮るマジックアワーの東京スカイツリー

投稿者: | 2013年12月30日

 新しいカメラを手にすると必ず行ってしまう定番スポットはいくつもありますが、その中でも私的に頻度が高いのが東京スカイツリーです。K-3を手に入れてからそう言えばスカイツリーをちゃんと撮ってないな、と気がつき思い立って出かけてきました。折しも強い冬型の気圧配置の寒さ厳しい日で、東京は遠くまで空気が澄み渡っています。雲ひとつ空にはなくてきっと青い空に巨大な東京スカイツリーは映えるはず。

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PENTAX K-3, DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-5.6ED[IF], 1/13sec, F3.5, ISO800, CTE, 10mm
 とは言え日の短い12月のこと、現地に到着したときは既に午後4時近くとなり、日は傾いていました。こうなったら夕暮れからライトアップが始まるまでのマジックアワーを満喫するしかありません。

 カメラはK-3一台なのは良いとして、レンズは悩んだのですが、やはりK-3と共に手に入れたばかりのHD20-40mm Limitedズーム、それに長めのレンズとしてFA77mmF1.8 Limited、それにスカイツリー専用レンズと言っても良いDA FISHEYE10-17mmズームです。
 RAW+で撮りましたが、こういう時間帯はホワイトバランスは敢えてCTEにセットしてみました。暗くなっていく空の青さが強調され、東京スカイツリーのような人工構造物にはそのクールさが合いそうです。以下一応RAWから現像したものですが、ホワイトバランスはほぼいじっていません。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited , 1/800sec, F5.0, ISO200, CTE
 押上駅を出て東京スカイツリーの真下に出たときは、まだ日の入り前でした。敢えて東の日陰側に回り込み、少しずつスカイツリーから離れていきます。

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PENTAX K-3, DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-5.6ED[IF], 1/60sec, F5.6, ISO200, -1EV, AWB, 11mm
 ソラマチ周辺のにぎやかな雰囲気とは打って変わって、押上界隈は下町風情が残ります… というか、この右側の建物は廃屋ですね。

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PENTAX K-3, DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-5.6ED[IF], 1/160sec, F5.6, ISO200, AWB, 13mm
 はい、やってきました十間橋。逆さスカイツリーで有名なポイントです。夕焼けバックに狙うカメラマンがわんさかいるかと思いましたが、三脚を据え付けている人は一人だけでした。三重県からやってきたというおばちゃんとしばし雑談。おばちゃんはライトアップが見たくてここへ来たそうですが、いきなり十間橋とは渋い選択です。でもまだライトアップ点灯まで40分ほどあるのですが。

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PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR, 1/160sec, F5.6, ISO200, クロスプロセス, 29mm
 十間橋は逆さスカイツリーが見られるベストポイントとは言え、普通のレンズでは上から下まで全部入れることはできません。18mmではちょっと足りず、恐らく14mmあたりは必須ではないかと思います。この日は比較的水面は穏やかでした。寒すぎて遊覧船やカヌーなどの時期ではないのでしょうか。護岸はこのあたりまで工事が進んでいます。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited , 1/400sec, F5.6, ISO100, -0.7EV, AWB
 そろそろ日没の時刻。地上はすっかり日が陰りましたが、数百メートル上空の展望台付近はまだ日が残っているようです。今日は遠くまで綺麗に見通せたことでしょう。登っていた人たちが羨ましいです。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited , 1/125sec, F2.8, ISO100, -0.3EV, AWB
 日没を迎え、ライトアップ点灯まであと20分くらい。と言うところでスカイツリーの足下まで戻ってきました。遙か上空はまだ日が沈んでいないようです。飛んでいる飛行機はJALのB767でしょうか?

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PENTAX K-3, DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-5.6ED[IF], 1/20sec, F3.5, ISO800, CTE, 10mm
 急速に光が失われ、あたりは暗くなってきます。もう点灯しても良いくらいなのに。ということで、ソラマチの8階にあるドームガーデンにやってきました。目の前の丸いドームはプラネタリウムの天井部分です。

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PENTAX K-3, DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-5.6ED[IF], 1/10sec, F3.5, ISO800, CTE, 10mm
 午後5時ぴったりにゲイン棟部分からライトが点灯し始めました。思わず拍手が周囲から上がります。この日のライトアップのデザインは「冬雅」です。レギュラーの「雅」よりも白っぽくて明るい感じ。紫の部分は北半分だけ。我が家から東京スカイツリーは見えるのですが、南側にあるのでこの雅な紫のライトを見るのは久しぶり。「何で半分だけなんだ!」と当初は思っていたこともありましたが、最近この良さが分かってきた気がします(A^^;

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PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR, 1/15sec, F2.8, ISO1600, CTE, 20mm
 ちなみにドームガーデンはわりと狭くて、超広角レンズは必須… と言いたいところですが、APS-Cで20mm(フルサイズ換算で約30mm相当)という通常のキットズームやコンパクトカメラがカバーしている範囲でもドームを入れて写真を撮ることはできます。スマートホンのカメラだと… どうかな? iPhone5sを持っていましたがK-3で写真を撮るのに夢中で試しませんでした。いずれにしても、ここはお勧めスポットです。

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PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR, 1/15sec, F3.5, ISO1600, CTE, 26mm
 背後にはイーストタワーがそびえています。ガラスに映る東京スカイツリーが面白い… と思ったのですが、写真に撮るのは難しいですね。

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PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR, 1/4sec, F3.5, ISO1600, CTE, 10mm
 フィッシュアイズームは久しぶりに使いましたが、このレンズはやはりPENTAX DAの名レンズだと思います。画質云々とかローパスレスとか解像度とかどうでもよくて、このレンズにしか撮れない世界がありますので。それを言うならQマウントの03 FISHEYEはじめ他社マウントにも対角線魚眼はあるので唯一無二ではないですが、ズームとなると珍しいですよね。この通りワイド端の周辺部は美しい曲線を描きますが、17mm側は上手く使うと歪曲を感じず、後でExifを見てびっくりすることがあります。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited , 1/80sec, F2.0, ISO1600, CTE
 秋の日だけでなく、冬の日も釣瓶落としですね。あっという間に上空は色を失い夜空になっていました。なるほど、展望台下の照明はあそこに付いているんですね。それと足下が覗けるガラスの床も見えているような気がします。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited , 1/40sec, F2.0, ISO400, -0.7EV, CTE
 ドームガーデンの隅っこのフェンス越しに富士山の姿が見られました。展望台からなら東京の灯り始めた街明かりと共にもっと綺麗に見えたんでしょうね。

 今回の東京スカイツリーは以上です。いつも同じような写真ばかりですが、飽きずにまた撮りに来たいと思います。また久々に展望台に上がってみたいですし。そしていつも思うことなんですが、魚眼ズームは上に書いたようにそれはそれとして良いレンズなんですが、やっぱり普通の超広角レンズも欲しくなります。HD DA15mmF4 LimitedとかSIGMAの8-16mmとか。あ、Qマウントの08 WIDE ZOOMってのもあったっけ…。