DA50mm F1.8

投稿者: | 2013年6月23日

 みんぽすさんよりDA50mmF1.8をお借りしました。昨年夏前にK-30と同時に発表されたもので、Kマウントでは比較的新しいレンズです。50mmと言えばフィルム時代から「標準レンズ」とされてきましたが、現状APS-CしかラインナップがないPENTAXのKシリーズにとっては、フルサイズ換算で75mm相当となる中望遠レンズになってしまいます。それもあってか、これまでKマウントの50mmレンズとしては、かなり設計の古いFA50mmF1.4が半ば放置状態でラインナップされているだけでした。

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 従来PENTAXでは50mmF1.7あるいは55mmF1.8というレンズはありましたが、私の記憶が正しければ50mmF1.8というスペックのレンズはPENTAX史上初めてではないかと思います。まずは届いたレンズの外観をじっくり眺めてみましょう。

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 外装は非常にシンプル。先に発売済みのDA35mmF2.4ALと同様にコストダウンを重視した、いわゆる「安」シリーズのもので、外装はプラスチック、距離指標もなくクイック・シフト・フォーカスにも対応していません。もちろん簡易防滴でもなく、AF駆動はボディモーターを使用します。フィルタ径はPENTAXレンズには珍しい52mmです。またDA35mmF2.4ALと違ってカラバリも用意されずブラックのみです。

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 マウント側です。マウントもプラスチック製。分かっていてもなかなか悲しい姿です。レンズ構成は5群6枚、絞り羽根は7枚です。重量はわずか122g。

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 しかし鏡胴の造りはちょっと面白いことになっていました。この写真は無限遠側にピントを合わせた状態。レンズの前玉は奥の方に引っ込んでいます。

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 そしてピントリングを回して最近接撮影距離(約45cm)まで持ってきた状態。鏡胴の内側でレンズが前後します。フィルタ取り付け部は前後もしないし回転もしません。従って全長はいっさい変わりません。

 ここでピント合わせに関して驚いたことが二つあります。一つはピントリングのトルク感。コストダウンを徹底した製品なので、まったく期待していなかったのですが、MFにしたときのピントリングのトルク感が超絶に上質でしっとりとしているのです。普通この手のAFレンズってスカスカで、場合によってはガタガタなのが普通なのに。
 もう一つは回転角。最近のレンズはAFスピードを最優先にするためにロックtoロックの回転角が小さくなってきています。しかしこのレンズ、無限遠から最近接撮影距離の45cmまで回転角が180°以上(約200°くらい)あるのです。FA50mmF1.4は最近接撮影距離が同じく45cmですが、回転角は120°くらい。いったいこれはどうしたことでしょう?
 まるでMFしろと言わんばかりのこの二つの仕様に驚きました。こうなると距離指標も深度指標もない細くて素っ気ないピントリングが惜しくなってきます。

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 付属品は前後のキャップのみ。リア側はバヨネットが切ってない簡易型ですが、フロントは内側つまみとPENTAXロゴが入ったフルバージョン(?)です。

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 手持ちのFA50mmF1.4と並べてみました。F1.8のほうはAPS-C専用を意味するDAシリーズとなっていますが、過去の例から考えるときっとフルサイズをカバーするだけのイメージサークルを持っているのではないかと思われます。
 FA50mmF1.4のほうは良くも悪くも設計が古くて”味”のあるレンズです。開放付近では最近にはないじゃじゃ馬ぶりを発揮します。さて最新のDA50mmF1.8のほうはどうでしょうか?もし出来れば比較なんぞもやってみたいと思います(出来なかったらごめんなさいm(__)m)。

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 早速K-30に付けてみました。うん、シルキーグリーンのボディとの取り合わせもなかなか良いです。外装が素っ気ないほどシンプルなところも合っています。しかも実際この組み合わせで手に持ってみると、軽いのなんの。そういえばK-30には何かと重たいレンズばかり付けていたかも。この軽さはK-x+DA35mmF2.4ALを使っていた時以来忘れていました。

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 で、一応K-5 Limited Silverにも付けてみました。これも予想外に悪くありません。というよりむしろ良いですね(^^; やはり試用期間中はK-30がメインになると思いますが、できればK-5でも使ってみたいと思います。

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PENTAX K-30, DA50mmF1.8, 1/1250sec, F1.8, ISO100, AWB
 とりあえず1枚遠景を撮ってみました。どんより曇った薄暗い夕方の街並みで面白くも何ともないですが。開放でこれだけ普通に写るあたりはやはり最新の設計なんだなと思います。上部隅の周辺光量も特に問題なくやはりフルサイズ行けるのでは?と思わせます。ただ右下だけなんか滲んでます。レンズのせいか、いい加減に撮ったせいかはわかりません。

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PENTAX K-30, DA50mmF1.8, 1/1000sec, F1.8, ISO100, AWB
 開放のピントの薄さもなかなか手強そう。ボケっぷりも期待できそうです。

DA50mm F1.8」への6件のフィードバック

  1. Chata

    このレンズ、円形絞りなんですよね?
    FA50mm F1.4を持つ身として、実写の比較が楽しみです。

  2. hisway306

    Chataさん、
    えっ?そうなんですか? すみません、知りませんでした…。
    早速見てみましたが、確かに絞り羽根の形状が工夫してあるようでした。(浅草のエントリーに写真を絞りの追加しました)

  3. masato_chu

    いつも綺麗な写真や面白い文章を拝見させていただきました。
    このレンズについて、2013年1月号のアサヒカメラのニューフェイス診断室のQ&Aでは、「Kー30とsmcペンタックスDA50F1.8で使用した時、AFでピンとを合わせたあと、実際の撮影で、フォーカス位置が動くのが気になりました。」との質問に対して、ペンタックスさんからは「絞り開放でのピント位置と、絞り込んだ場合のピント位置は絞り値によって異なります。そこで、レンズの絞り値に応じて、最適なピント位置へ補正するようにしています。」と答えました。ですが、他にどのレンズやどのカメラが該当するかと聞いたら、「公表していない次第でございます。」としか言ってくれませんでした。
    hisway306はK-5ではレンズはああいった現象が起きるのでしょうか。

  4. hisway306

    masato_chuさん、コメントありがとうございます。
    アサヒカメラのバックナンバーを読み返してみました。「ピント位置が動く」ことと「絞り値に応じて補正する」が実際どういう動作を指しているのか?今ひとつ分からなかったのですが、私なりに解釈して以下のような実験してみました。
    1. 絞りをF5.6に設定してピントを合わせ、AFロックしたまま絞りを開放に設定しなおしシャッターを切る。
    2.絞りを開放に設定してピントを合わせ、そのままシャッターを切る。
    この実験をK-5とK-30で何枚かずつ繰り返してみた結果、K-30でもK-5でも1.の場合はピンぼけ多数、2.はほぼちゃんとピントがきていました。
    よってK-5でも絞り値によるピント位置の変動を考慮したAF補正は行われているのではないかと思います。
    実験として正しくないかもしれないのでその点はご了承ください。
    それにしてもこんな補正が行われてるなんて今まで全く知りませんでした。面白い情報を教えていただきありがとうございます。

  5. masato_chu

    わざわざありがとうございます。
    この補正について、ペンタックスさんにコントラストAFの時も適用しますかと聞きましたが。コントラストAFのときは補正する必要がないと言っていました。
    でもLVで撮るときには設定する絞り値に絞ったあとAFするという覚えがありませんが……

  6. hisway306

    masato_chuさん、
    そうですね、コントラストAFの時はどうなってるんでしょうね。ライブビュー時の絞りは必ずしも設定値になってるわけではなさそうです。そうなるとコントラストAFは本当に正確なピント合わせができるのか?疑問に思えてきますね。

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