桜開花

投稿者: | 2013年3月20日

 東京で桜(ソメイヨシノ)の開花宣言が出されたのは16日のこと。いくら何でも早すぎないか?と思っていたら、今週になってあれよあれよと各地の桜が咲き始めたようです。しかも今週末には満開になるという話もあり、今年は咲くのも早ければ散るのも早いってことなのでしょうか。しかし今ひとつ桜の季節が来たという実感が沸いてきません。我が家の近くにある大横川の桜並木がまだほとんど咲いていない、あえて言えば0.5分咲き程度なのです。

DSCF7483.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/950sec, ISO100, -2EV, Velvia, 28.4mm

 だったら桜の蕾の写真でも撮りに行くかと、とりあえず様子を見にカメラを持って出かけてみました。カメラはFUJIFILM X20と、今回は思い立ってPENTAX Qも持って行きました。

このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


DSCF1004.jpg
FUJIFILM X20, F5.6, 1/170sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm

 川沿いの桜並木はこんな感じ。まだ咲いている桜はありません。が、全体的にほんのりピンク色に色づいてきています。

DSCF7473.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/680sec, ISO100, -1.67EV, Velvia, 23.7mm

 蕾の状態を見てみればあとほんのちょっとで開きそうな状態。すでに花びらが出てきています。

DSCF7477.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/1250sec, ISO100, Velvia, 7.1mm

 スーパーマクロで思い切り寄ってみました。もう明日にも開きそうな勢いです。

DSCF9023.jpg
FUJIFILM X20, F4, 1/1250sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm

 うん、惜しいです。本当にあともうちょっと。ところで、背景の水面の玉ぼけに芯があります。こんなぼけ方は初めて見ました。

IMGP9029.jpg
PENTAX Q, 01 STANDARD PRIME, F3.2, 1/1600sec, ISO125, 極彩

 で、しばらく歩いているうちに咲き始めている木をようやく見つけました。

DSCF1016.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/1000sec, ISO100, -0.67EV, PROVIA, 28.4mm

 まだ開いたばかりですかね。全体的にこの木の場合は一分咲きと言ったところでしょうか。ところで、このカット、Exif上はマイナス補正してありますが、シャッタースピードが追いつかず、結果的にオーバーになっています。

DSCF1011.jpg
FUJIFILM X20, F4.5, 1/900sec, ISO100, PROVIA, 7.1mm

 再びスーパーマクロ。風で揺れるのでピント合わせが大変。数打ちゃ当たる戦法です(^^; でもやっぱりワイドマクロはなんだか落ち着きません。

DSCF3003.jpg
FUJIFILM X20, F4, 1/800sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm

 さらに行くと、もっと咲いてる木に出会いました。この一角は明らかにピンク色に染まっています。でもまだお花見に来る人は少ないようです。やはり今週末がピークなのでしょう。

IMGP9045.jpg
PENTAX Q, 01 STANDARD PRIME, F3.2, 1/1600sec, ISO125, さくらほのか

 ちょっと思い立ってPENTAX Qのスマートエフェクトで遊んでみました。その名もずばり”さくらほのか”。まだ5分咲きくらいですが、まるで満開になったみたい(^^;

DSCF3024.jpg
FUJIFILM X20, F3.6, 1/1200sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm

 今日は薄曇りできれいな青空と咲き始めの桜… という絵は撮れませんでした。だったら空は真っ白に飛ばしてしまえと言うことで思い切り逆光。+2EVまでの露出補正では足りずにマニュアルモードにして適当に撮ってみました。少しゴーストが出ていますが、こればかりは仕方ありません。逆光耐性はかなり優秀だと思います。だからこそフードはやっぱり必須かも。

DSCF3027.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/1240sec, ISO100, -0.67EV, PROVIA, 28.4mm

 胴咲き。この並木のソメイヨシノもそれなりに歳をとってきたと言うことでしょうか。

 それにしても… ほとんどの写真をテレ端で撮っています。すっかりズームの罠にはまっているようです。反省。

QとX20

 そういえば、最初にこの比較をやるべきだったのかもしれません。遅ればせながらPENTAX QとFUJIFILM X20を並べてみました。

IMGP1567-Edit.jpg
 ボディの大きさで言えば二回り以上PENTAX Qの方が小さいです。もちろんX20はセンサーサイズがQよりも大きいし、光学ファインダーもついていますので、当然と言えば当然。でもPENTAX Qはレンズ交換ができるシステムカメラです。ちなみにこの2機種、電池が共用できます。

 一般的に言ってこの2機種は直接のライバル機ではないと思うのですが、私としては使用用途がかなり被るカメラであり、どうしても比べてしまうところがあります。ずばり言って撮れる絵は圧倒的にX20の方が綺麗だと思います。ボディの造りも上質でシャッターを切った感触も良く、なによりクリアな光学ファインダーは魅力です。「写真を撮る」と言う行為自体をX20は楽しめます。

 逆に言うと、X20は本気で使うことを要求されるカメラだと思います。そういう意味ではスイートスポットが狭く、時にその本気ぶりが重荷に感じることがあるかもしれません。Qの方はレンズ交換ができるし、X20並に本気で使おうと思えば何でもできるカメラですが、もっと気軽に肩肘張ることなく気楽にシャッターが押せる懐の深いカメラだと思います。

 どっちか1台選べと言われたら迷いますね… いや、「1台だけ」選ぶことはないのかもしれませんが。