毎年恒例になっている北海道スキー旅行。ここ数年はニセコへ通っているので、今年は違うところに行ってみようかという話も出たのですが、結局はやっぱりニセコになってしまいました。それは消極的な意味ではなくむしろ逆。年々ニセコの奥深さを少しずつ体験し、考えれば考えるほど今年もやっぱりニセコしかない!と思えてくるのです。
出発は3月も下旬になろうかという17日の土曜日。目指すはニセコ・グランヒラフ・スキー場。昨年と同じく少し贅沢して3泊4日の日程です。今年はあちこちで大雪が降っていますが、北海道はどうでしょうか? 事前情報ではニセコの積雪は上部で4m超え。ただし3月になってからはあまり新雪が降っていないようです。
きのこ王国
さて、ニセコもこれで4回目。行き帰りの行程も過去と大差ありません。早朝に出発する便で羽田から新千歳へ到着すると、ニセコまではバスで2時間の道のりです。このバスで途中かならず休憩地として立ち寄る場所があります。
色々な食べ物が売っているのですが「きのこ王国」というからには一押しはきのこです。中でもこのきのこ汁が名物。色々な種類のきのこが雑多に入った味噌汁みたいなものですが、これがたったの100円です。休憩時間はわずか15分ほどですが、必ず1杯頂いてしまいます。
ニセコ高原ホテル
バスはヒラフ第一駐車場に到着します。今回宿泊するホテルは駐車場の目の前にしてゲレンデ直結のニセコ高原ホテルです。確か2年前にもここに泊まりました。ゲレンデに行くにはもちろん、バスも目の前だし夜に飲み歩くにも便利な場所です。
建物や設備はやや古いものの、非常に接客やサービスが行き届いていて居心地の良いホテルです。大浴場は温泉ではないのですが、高原ホテルの宿泊者は、駐車場の反対側にあるアルペンホテルの温泉に無料で入れたりもします。それでいて料金もそれほど高くありません。
ですが、残念ながらこのニセコ高原ホテルは今年3月いっぱいで営業終了し、どこか海外資本の会社に土地と建物が売却されてしまうようです。来年の営業は恐らくなさそう。同じように便利で安い新しいホテルが出来ていれば良いのですが。
スキー1日目
さて、別送しておいたスキーやウェアなどの荷物を受け取り、着替えを済ませたら早速ゲレンデへ。時間はちょうどお昼過ぎです。半日はたっぷり滑れます。
ですがまぁ、ここまで来る間にいくつかのゲレンデを滑ってみて分かっていましたが、この日はストロベリーエリアは開店休業状態。古くて滑り散らかされ踏まれまくった雪が冷えて固まっていただけ。パウダーにはほど遠い状態でした。最近雪が降ってないらしいので仕方がありません。スキーは自然相手のスポーツですからね。天気や雪質でいちいち腐っていたらやってられません。
ガタガタのひどい状態でしたが、今年もこのツリーランにやって来たことだけでも満足です。…とこの時は本当に思っていました。
実際はこんなナイターまでは滑っていませんが、多くのリフトの営業が終了し、コースに照明が灯りはじめる少し前まで滑りきりました。実際は半日ですが、丸一日滑ったような心地よい気分。部屋に戻り一風呂浴びて汗を流したら、夕飯を食べにヒラフの街に繰り出します。
駐車場もそうでしたが、ヒラフのメイン通りも道路は完全にアスファルトが出ていて、しかも乾いています。最近あまり雪が降ってない証拠ですね。
ニセコジンギスカン
夕食のお店は実は事前にすべて予約済み。班長さんの手腕が光ります。まず初日はニセコジンギスカンへ。カウンター席メインのこぢんまりとしたお店です。
ビールやらなんやら色々飲んで最後は北海道ワイン。お肉にさっぱりした赤ワインは合うけど、ワイングラスはお店の雰囲気には合わないです(A^^;
Paddy McGinty’s Irish Pub
二次会はアイリッシュパブへ。
アイリッシュパブと言えばやはりギネスですね。この日はちょうどSt Patrick’s Dayだったらしく、店中緑ずくめでした。ビールもなぜか緑色だったし、ギネスもこんな飾りが。この緑色の部分は特に味はしません。
神のお告げ
たくさん飲み食いして、冷たい風に当たりながらホテルへ。その途中にクレープ屋さんがいました。ちょうど昨年、アイスバーがあったあたり。アイスバーは今年も見つけましたが、もう営業していませんでした。
で、同行友人が甘いものが欲しくなったらしくクレープを買ったのですが、同じくクレープを食べていた外国人夫婦としばし雑談。どうやらドイツからついたばかりのよう。もはやニセコはオーストラリアやアジア圏だけでなく、スキー本場のヨーロッパからもわざわざやってくるほどの世界的スキー場になってきたのでしょう。
その彼ら曰く「明日の夜から雪が降るはずだから、明後日はパウダーランできるかもね!」とのこと。確かに予報によると少し雪は降りそう。でも、3月のこの時期、この雪の状態からまたハイシーズンのようなパウダーが戻ってくるとは思えず、曖昧に社交辞令で「そうだね!」と言ってお別れしました。
それが神のお告げのごとく、本当にそうなるとはこの時点ではまったく信じていませんでしたけど。
<2日目に続く>
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