K-5が発売されたのはちょうど1年前の10月中旬のことでした。私がK-7からの乗換えでK-5を手にしたのが今年の3月。それから約7ヶ月半が経過し撮影枚数も12,000カットを超えました。と言っても、私にとって「K-5はK-7の(すごく高い^^;)有償アップグレード版」くらいの感覚なので、実はそれほど新しいカメラを手にしたという気は当初からありません。だからこそ少しでも目新しさを求めて、わざわざLimited Silverが出るのを待って買ったという面もあります。
いずれにしても、そろそろ実体験を持ってK-5を語れるようになったのではないかと思いますので、この辺でK-5のインプレッションをまとめておこうと思います。K-7と変わらないところ、変わったところを含め、○×△形式にまとめてみました。
一応マークの定義を説明しておきますと、◎は最高!で、○はイイ!、△は良いけれども改善要望あり、×は残念な点、といったところです。写真はもちろんすべてK-5で撮ったものです(K-5が写ってるものは除く)。Flickrには上げたけどブログには貼らなかったものから適当に選んだだけで、特に本文とは関係ありません。
デザイン:◎
小さな金属製の防塵防滴ボディに、ありったけの高性能と高機能を詰め込んだボディは、APS-Cサイズのセンサーの一眼レフ機として一つの理想型ではないかと思います。「プレミアム・スモール」と謳われたそのコンセプトは、K-7からほとんど変わらぬ外観のボディとともに、K-5にそのまま引き継がれています。いくら高性能でも大きすぎては野暮ったくて面倒ですし、いくら小さくて軽くても安っぽくては興ざめです。K-5は妥協も手抜きもほとんど感じさせず、その絶妙なバランスを実現しています。
エッジがしっかり立ったフォルムながらも、レトロ調とは違って古くささを感じさせず、操作系も非常に真面目に考えられています。手にした感触は重すぎず軽すぎず、少し小さいくらいで、カッチリとした剛性感があります。ただし、背面に並ぶボタン類の節度感がちょっと足りないのが惜しいです。
PENTAX K-5, DA40mmF2.8, F4.0Auto(1/25sec, ISO400, AWB, 鮮やか)
実用的で格好良くて質感も良くて飽きの来ないこのボディは、K-5で一番気に入ってる部分と言っても良いくらいです。
ファインダー:○
一眼レフが一眼レフたる由縁にしてその命でもある光学ファインダー。すでに”オワコン”と言われ衰退が囁かれていますが、私にとっては”今はまだ”光学一眼レフファインダーのないカメラなど本気で使う気にはなれません。レンズを通過した光がスクリーンに映し出す映像は、理屈を抜きにして美しいのです。被写体の真の姿を見ることなく、いったい何を写そうと言うのでしょうか? …おっと、少し熱くなりすぎました(^^; 決してEVF/LV批判ではありません。OVFのほうが好きだと言ってるだけです。
実際のところK-5のファインダーは、画面サイズがAPS-Cな上に倍率がそれなりなので、穴を覗き込んでいる感覚はぬぐいきれず、「すごく美しい」とまでは言えません。ピントの鋭さ(ボケ量)の再現も実際少し足りないように感じますが、これは明るさとのバランスで仕方ないのでしょう。しかし一方で、このサイズの光学ファインダーで100%視野率を実現したことは本当にすばらしいです。実使用上でも十分に100%の効果は十分に実感できます。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.2Auto(1/25sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, エクストラシャープネス+1)
また、色つきもなくてニュートラルで、内部表示も含め被写体に関する情報は豊富です。そういう意味では十分に信頼できる光学ファインダーだと思います。
NVH:◎
NVHとは、ノイズ・バイブレーション・ハーシュネスの略です。通常は自動車の評価で使われる言葉ですが、カメラでも使えるかな?と。VとHの区別が難しいところですが、要は音と振動のことです。K-5のシャッター音と振動は非常に静かというか柔らかいのです。しかもキビキビ感は失われていません。メカが改良されたらしくK-7よりもさらに上品になりました。もっと「バシャッ!」とメリハリのあるシャッター音の方が好きだという意見もあるかとは思いますが、この静かで上品なシャッターフィールはK-5の美点の一つだと思います。それだけに、ボディ内駆動AFの「ギュイ〜ン」というギア音と、高トルクモーターが引き起こす反動が若干残念なのですが。
オートフォーカス:○
他社と比べるとPENTAX機の弱いところと言われていますが、私の感覚ではスピードも精度も暗所性能も特に悪いと感じたことはありません。たいていの状況下でどんなレンズを付けても使用感はそれほど変わらないし、精度面でも十分信頼できます。K-7まではキラキラ光る被写体にはピントが合わない(ずれた位置で合焦する)ことがありましたが、K-5ではそれも改善されてるように思います。測距点自動選択モード時の動作もおおむね予測通りです。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F3.2Auto(1/30sec, ISO800, AWB, 鮮やか)
測距点が11点(うち9点がクロスセンサー)というのは今時の中級機としてはちょっと少なすぎるのは事実でしょう。このセンサー、元をたどるとおそらくPENTAXの初代デジタル一眼レフ、*ist Dで使われたものから基本構成は変わっていないように見えます。しかし、測距点の配置もよく考えられているし、光学系やソフトウェアのアルゴリズの改良を重ねて、少なくとも最低限現代に通用するレベルに仕上げてるところはすごいと思います。欲を言えば両端まで全てクロスセンサーなら良かったのに、とは思いますが。
また、動体への追従性能ですが、飛行機(旅客機)であれば500mmレンズを使っていても、ピントを外すことも追従が間に合わずチャンスを逃すこともありません。また、オートフォーカス的にはかなり厳しい被写体であるF1も撮りに行きましたが、こちらは全く問題なしとは言えないものの、十分に納得できる歩留まりが得られました。少なくともK-7よりはかなり良くなっています。
PENTAX K-5, SIGMA 50-500mm F4.5-6.3, 1/100sec Auto(F20, ISO100, -1.3EV, AWB, 鮮やか)
K-7ではセンター一点固定でもピント合わせが追従せず、シャッターが切れないことがありましたが、K-5では測距点自動選択モードでもそこそこ追従し、シャッターは切れました。仕上がりを見ると全て完璧に合焦してる訳ではないのですが、私の腕ではブレを押さえる方が大変でそちらの歩留まりの方が問題だったので、あまりAFの性能に問題を感じなかったとも言えます。
また、PENTAXのAFの特徴でもあり弱点でもあるのがAF駆動方式。レンズ内モーターもサポートされていますが、多くのレンズはボディ駆動対応のまま。ボディ側にレンズ駆動の機構を入れるのは、コスト面でもサイズの面でも制約があるかと思いますし、AF動作の品位(音や振動)と言う点でも、レンズ内駆動の方が優れています。ですが一方で、レンズ側に余計な機構を入れなくて済むがために、DA Limitedのような超小型計量レンズが実現できているという面もあるのでしょう。レンズ内モーターが良いと言い切れないところが難しいところです。
PENTAX K-5, DA★60-250mm F4ED, F5.6 Auto(1/500sec, ISO100, AWB, 鮮やか)
純粋にオートフォーカスの性能や機能という点では、他にもっと高性能な一眼レフカメラは世の中にゴロゴロあるようですが、それらを真面目に触ったことがない私としては、一応K-5のオートフォーカスにはそこそこ満足しています。
画質:◎
この「画質」という言葉には色々な意味がありますが、まずは16MピクセルのSONY製センサーから得られる映像の質という点では、色々なレビュー記事で散々言われてきたとおり、K-5はAPS-C機としてはトップクラスにあるのは間違いないと思います。低ノイズ、発色、ダイナミックレンジの広さ、そして解像感も含めて高次元でバランスしていると思います。特に高感度時のノイズの少なさは、発売から1年経った今でもK-5の右に出るカメラはAPS-C以下ではないと言えるのでしょう。
また、カスタムイメージ機能を含め、内蔵の画像処理エンジンによる現像処理も秀逸です。デフォルトの「鮮やか」では彩度が高すぎると感じる場合がありますが、カスタムイメージはユーザーに調整がゆだねられている部分でもあり、好きなようにいじることができます。K-7で搭載されていた色々なモードに加え、K-5で追加された「銀残し」も使い方次第で面白い結果が得られます。
PENTAX K-5, DA FISH-EYE10-17mm F3.5-5.6ED, F4.0 Auto(1/640sec, ISO100, +0.3EV, 鮮やか)
また、シャープネスはPENTAXの伝統として非常に機能豊富。従来のファインシャープネスに加えK-5ではエクストラシャープネスも搭載されました。シャープネス関係の設定はなかなか仕上がりが想像しづらくてうまく使いこなせていないのですが。その他ダイナミックレンジ補正やレンズ補正機能ももちろん搭載してますし、後処理のデジタルフィルターもあります。いずれにしても”絵造り”に関する機能は非常に充実しており、不足に感じることはほとんどありません。
…でも、K-5を使っていると、K-7の面白さが改めて理解できたような気がします。ISO100限定でしたけど、時折思いがけずハッとするような絵が撮れたりしたものです。イメージ通りに映るという点ではK-5の方が理想的なのですが、優等生過ぎて逆につまらないと言えるかも。贅沢なものです。
露出:○
「画質」同様に「露出」という言葉にも色々な意味がありますが、測光精度という点で見ればもちろん普通に優秀です。輝度差があると比較的オーバーに振れやすい一方で、それ以外のシーンではアンダーになりやすい傾向があるように思えます。いずれにしろ暗いところや人工光源下でも安定していて、ついでに言えばホワイトバランスも非常に正確です。傾向がつかみやすく露出補正がしやすいことも含めて、露出はとても信頼できると思います。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F1.8 Auto(1/2000sec, ISO80, AWB, 鮮やか)
一方で、露出モードも非常に多彩です。基本的な4つのモードと共に感度優先とか、シャッター速度と絞りを固定してISO感度で露出を調整するなんて言うモードもあったり。使ったことありませんが。しかしこの露出モードが生きるのも、感度設定範囲が広いK-5ならではと言えそうです。
そのISO感度ですが、これが性能面でのK-5の一番の特徴と言えるでしょう。下はISO80から上はISO51200まで対応。特に高感度側は注目されがちですが、低感度側に十分広いところも重要です。ISO51200は現実的にほとんど使用しないとしても、ISO80は使い道があります。また、高感度性能が良いのでISO400やISO800あたりが普段でもなんの躊躇もなく使える点は非常に大きいです。室内に限らず、いつ何時どんなレンズを使っていても、絞りとシャッタースピードの選択の自由度を確保する意味で、ISO感度を上げたくなることはあるわけで。これはISO200からして使うことがためらわれたK-7ではできなかったことなのです。
PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, F3.2 Auto(1/13sec, ISO200, AWB, 鮮やか)
流行のHDRも手持ち対応ですし、ハイライト補正、シャドー補正も独立に調整可能。またブラケティング機能も一通り押さえてあるので、およそ露出コントロールという点で信頼性にしろ機能にしろ困ることはありません。
操作性:○
主にボタン類の押しやすさとメニュー構成、各機能の割り振り方についてです。ISO感度、露出補正、ホワイトバランス、カスタムイメージはダイレクトボタンを用意し、その次くらいに重要な各種撮影パラメータはINFOボタンにより一発で呼び出せる「コントロールパネル」に集約されています。いちいち詳細メニューを開く必要はありません。撮影時はこれらダイレクトキーとコントロールパネルだけ覚えておけば、ほとんど事足ります。ハイパー操作系も含めてK-5は非常に理にかなった操作体系を持っていると思います。その仕組みを理解しないと、同じ設定が二カ所にあったりして混乱するかも知れませんが。
一つ気になると言えば、測光モード切替がダイヤル下部のスイッチになっていることくらい。ロックがないのでごく希に勝手に動いてしまうことがあります。しかもファインダー内と上部液晶に小さな表示があるだけなので、勝手に動いていてもなかなか気づきにくいのです。これはコントロールパネルの中に入れてしまっても良い機能ではないかと思います。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F5.6 Auto(1/800sec, ISO100, AWB, 銀残し)
ロック付きのモードダイヤルは賛否両論ですが、私としてはほとんど撮影モードをいじることないので、動かしにくい現状で特に問題は感じません。多機能なカメラですが、操作系は極めてシンプルにまとまっており、状況によりボタンの機能が変わってしまうようなこともなく、仕組みが覚えやすいカメラだと思います。ただし、動画撮影や再生、編集機能、カメラ内RAW現像についてはほとんど触っていません。
手ぶれ補正:△
撮像素子をシフトさせるボディ内手ぶれ補正というのは珍しくありませんが、PENTAXのそれは独特の方式を使っており、回転方向の動作も可能となっています。この手ぶれ補正機構と電子水準器を組み合わせて、自動水平補正のような、唯一無二でしかも非常に役立つ機能を実現しています。特に私は傾いた写真が嫌いで水平垂直に気を遣うので、この自動水平補正が非常に気に入っています。電子水準器の信頼性と精度があと一歩欲しいところなのですが。
PENTAX K-5, DA★60-250mm F4ED, F4.56 Auto(1/1000sec, ISO200, -0.3EV, AWB, 鮮やか)
肝心の手ぶれ補正の効き具合も良好。もちろんそれでもブレるときはブレますが。ボディ内補正の良いところはどんなレンズでも効果が得られる点。超小型のDA Limitedや広角レンズはもちろん、魚眼ズームでも手ぶれ補正されるのです。そして私は使っていないのですが、KマウントやM42マウントの古いレンズでも同様に手ぶれ補正が効きます。
ただし一点とても残念な点があります。というのはK-5の手ぶれ補正機構は流し撮りに対応していないのです。自動検出ではなくて手動切り替えで構わないので縦方向のみの補正をするモードは欲しいところです。しかもメニューの隅っこで切り替えられれば問題ありません。流し撮りする場合は手ぶれ補正をオフにしなくてはならないのはやはり勿体ないです。縦方向のブレが押さえられるだけでかなり歩留まりは上がりますので。
連写速度:△
K-7は最高5.2コマ/秒でしたが、K-5では7コマ/秒まで高速化しました。この小さなボディでここまでできてしまうのだから凄いものです。滅多に使わないとはいえ高速連写は必要なときは強力な武器になりますので、速いに越したことはありません。7コマ/秒という数字はとりあえず私が体験したことのある範囲では十分以上。もちろんバッファ量もたっぷりあるのでRAW撮影でもすぐに書き込みが追いつかなくなる、ということもありません。
PENTAX K-5, SIGMA 120-400mm F4.5-5.6, F8.0 Auto(1/640sec, ISO200, -1.7EV, AWB, 鮮やか)
しかし、高速連写はこれだけすごいのに、低速連写モードのコマ速がかなり微妙。K-7では低速連写時も3.3コマ/秒だったのですが、何故かK-5では1.6コマ/秒に落ちてしまいました。これでは高速モードと低速モードの落差があまりにも大きすぎますし、そもそも1.6コマ/秒では連写モードにする意味がありません。なぜこんな変な仕様になったのでしょう? 低速連写モードは是非3コマ/秒程度にしてもらいたいところです。7コマ/秒は使わないけど、3コマ/秒程度の連写モードは意外に使い道があるのではないかと思います。
レンズ:△
さてレンズ。K-5というよりはPENTAXのKマウントシステムのお話ですが、DA Limitedシリーズはやはり良いです。小型軽量なK-5にはピッタリ。先にも書きましたが、ボディモーター駆動とボディ内手ぶれ補正のおかげで、レンズ含めこれだけ小さなシステムが実現できています。これはK-5の、と言うよりはPENTAX機の重要な特徴です。これに加えて防塵防滴で大きくて重たいけど超音波モーター駆動で高性能なDA☆シリーズをというラインアップも理にかなってるとは思いますが、ちょっと両極端かも。間を埋める普通のレンズがどうもイマイチ選択肢が狭いな、という感じがします。WR化が進むだけでも嬉しいのですが。
PENTAX K-5, DA L18-55mm F3.5-5.6, F16, 13sec, ISO80, 鮮やか
DA LimitedレンズはK-7を買ったあとに実は3本ほど買ったことがあるのですが、その後手放してしまいました。しかしK-5を手にして新たにまた3本買い集めてしまいました。ボディと同じSilver仕様だったから、と言う面もあるのですが。明るさを無理せずデザインと小型化にこだわったこれらのレンズは、他メーカーにはない特徴的なラインアップです。
もっとたくさんレンズを出して欲しい、というユーザーの要求にとどまるところはないのかも知れません。Kマウントの新レンズは昨年K-5とともに発売された18-135mmとK-rと共に発表されたDA35mmF2.4だけ。それ以来音沙汰なしです。DA30mmF1.4とか、DA18mmF2.8とか、明るい単焦点レンズをもっと拡充して欲しいですし、55-300mmあたりの普通の望遠ズームをWR&DC化して欲しいとも思いますし、300mm以上の超望遠やAFが効くテレコンバータも欲しいです。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F1.8 Auto(1/30sec, ISO6400, AWB, 鮮やか)
レンズあってのシステムカメラですから、ボディをすでに買ってしまったユーザーとしてはレンズシステムの拡充に期待したいです。
信頼性:×
一応×を付けてしまいましたが、それほどダメだと思ってるわけではありません。ただし、K-5は1回初期不良交換をし、その後もこれまでに2回ほど修理に出しているという実績を考えると、信頼性は今ひとつだなと書かざるを得ません。ちなみにステイン問題には当たっていません。どちらの修理においても、幸いサービスの対応は非常に良く、あっという間に修理完了して戻ってきています。今後は何もなければ良いのですが。
Limited Silver:○
Limited Silver仕様は全世界で1500台の限定として発売されました。この銀色のボディは金属らしくてカッコよくて気に入っています。背面の液晶やボタンまわりのパネルは黒いままなので、見方によってツートンにも見えますが、昔のフィルム一眼レフってこんな感じだったなぁ、と懐かしい気持ちにもなります。同時に手に入れたSilver仕様のDA LimitedレンズやFA Limitedはもちろん似合いますし、普通にブラック仕様のレンズを付けても違和感ありません。
PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.0 Auto(1/2500sec, ISO100, AWB, 鮮やか)
グリップに関しては私はオリジナル仕様の方が実は好きだったりします。もともと奥行き方向が深すぎると感じていた位なので。でもこのごついグリップにも慣れました。強化ガラスになった液晶パネルは、保護フィルム貼らない派の私にはとても助かります。それほどラフに扱ってないですが、もちろん傷一つついていません。
でも… 実はこれって飽きやすいかも?ってちょっと思っています。シルバーボディに憧れてはいたのですが、最近なんだか黒いカメラが格好良く見えて困っています(^^; えっ? K-7があるじゃないかって? そう、K-7は手放していませんが友人に長期貸し出し中で手元にはありません。
総合評価:◎
結論としてはK-5はかなり気に入っています。いくつかもっとこうだったらいいのに、と思う部分はあるのですが、それもK-5の評価を下げるほどのことではありません。K-7でも十分に満足していたつもりですが、そのK-7の弱点を丁寧につぶしてきたK-5は「プレミアム・スモール」の完成形だと思います。
一番重要なのは使っていて楽しいこと。手に持って、ファインダーをのぞいて、シャッターを切る。そしてあーでもない、こうでもないと色々いじってまた撮り直す。この一連の作業を楽しめること。そして最後には「出来た!」と思える絵が1枚でもとれれば趣味としては最高です。私にとってK-5はその役を十分に果たしてくれるカメラです。
さて、これもまたいつまで使い続けるでしょうか? ここまで完成度が高いとK-3が想像つきません。PENTAXの開発サイクルからして、次は大幅にプラットフォームを変更してくるのかも。バリアングル? AFセンサーの改善? GPS搭載? 24MPixelセンサー? K-5から買い換えたくなるくらいのカメラが出るのを楽しみにしています。
渾身のレポートありがとうございました。何回も読み返しています。
流し撮りの時に手ぶれ補正オフにしてませんでした。。。もちろんピント合ってませんでしたけど。
結局どうなっていたのでしょうか?
○BPさん、
そんなに読んでいただいたのですか。ありがとうございます。自分で読み直したら変な日本語ばかりだったので、いろいろ修正しました(A^^;
私も以前はPENTAX純正レンズでボディ内手ぶれ補正ONしたまま流し撮りしていましたが、SIGMAの流し撮り対応光学手ぶれ補正入りのレンズを使ってみて、ふと疑問に思ったのです。
手ぶれ補正が流し撮りに対応していないと、水平方向の動きを打ち消そうとしてCMOSセンサーが逆に振動してしまうようなことがあるのかな?と。SIGMAの光学手ぶれ補正で、流し撮りモードにしないまま横にカメラを振ると、そういう状態になるのがファインダーで見えます。
なので、もしかしたら純正レンズを使う場合はボディ内手ぶれ補正はOFFした方が歩留まり上がるのかな?と思っています。比べてみてないのでわかりませんが。ただK-5の説明書には実際そう書いてありました。