RealSSD C300 F/W:0007へアップデート

投稿者: | 2011年6月13日

 RealSSD C300の新しいファームウェアが先々月にリリースされていたことに気がつきました。リビジョンナンバーは一つだけ進んで0007となっています。リリースノートによると、アップデート内容は以下のようになっています。

  • Improved product reliability.
  • Resolved performance anomaly which resulted in brief, intermittent pause in drive response time for some users.

Support Pages | DRAM & SSD Drive Support | Crucial.com

 これによると、信頼性の改善と特定ユーザーで発生するプチフリーズのような現象を改善した、ということです。前回は一気にリビジョンナンバーが+4されましたがが、今回は内容的に+1に相当する程度のマイナーチェンジ、と言ったところでしょうか。

 私の環境では元々プチフリーズのような現象もなく、快適に動いているのですが、やはり新しいファームウェアが出たとなると、アップデートしないわけにはいきません。と言うことで、懲りずに今回もアップデートを行いました。

アップデート作業

 アップデートの手順書(PDFです)によると、基本的な注意事項、手順は以前と変わりません。このアップデータは0006から0007へのアップデータであり、0006以前の古いF/Wから一気に0007に上げることはできません。また、今回も上手く行けばドライブ内のデータは失われないようです。

 私のPCの場合、対象となるSSDはRealSSD C300の256GB版で、これをWindows7 Professional x64のシステムドライブとして使用しています。マザーボードはASRockの890GX Extream3で、SATAポートを持つサウスブリッジはAMDのSB850。オンボードのSATAポート0にRealSSDは接続してあります。ちなみにCPUはPhenomII X6 1090Tを搭載しています。

 SATAのモードをAHCIからIDEに変更し、アップデーターを焼いたCD-Rで起動。あとは画面の指示に従います。対象ドライブが表示され確認のプロンプトが出るので、そこで”yes”と打てば、あとは自動的にアップデートが進行します。アップデート時間は書き込まれているファイルサイズによるとのことですが、空き容量が75%以上残っている私の環境では1分以内に全て終了しました。

C300_0007_1

 SATAモードをAHCIに戻して再起動し、Windows上からCrystalDiskInfoでディスク情報を確認すると、上の画像のようになっていました。特に変なところはありませんが、”健康状態が99%”とか”残り寿命99″という数字が気になります。このSSDはすでに1年間、基本的に毎日使用し続けていますが、それで残り寿命が99(%)もあるとするならば、これらはなかなか良い状態と考えていいのでしょう。

ベンチマーク

 さて、F/Wアップデート後はお約束のベンチマークをしてみました。ベンチマークソフトにはCrystalDiskMark3.0.1を使用し、設定はデフォルトのまま計測しています。AHCIドライバはAMDが提供しているCatalyst11-2に付属しているもの。このバージョンはすでにTRIMに対応していると言われています。

C300_0007_2

 結果は上のようになりました。ちなみに7ヶ月前にF/W:0006にアップデートした直後の測定値はこちらのエントリーの一番下にあります。と言っても、F/Wアップデートによる速度の向上というのは基本的にはほとんどないと思われます。むしろ使用時間が長くなってくることにより、速度低下が発生していないか?という確認の意味合いのほうが重要かも。

 今回の計測結果でも、相変わらずシーケンシャル・リードは340MB/s以上、ライトは220MB/s以上を記録しています。ランダムアクセスも含めて過去の結果と誤差以上の変わりはありません。いや、4Kのランダムライトはもの速くなったと言えるかな? 原因は分かりませんが。いずれにしろ、以前よりも着実に使用容量と読み書き回数は増えているはずですが、TRIMが十分に効いているのか、特に劣化は見られませんでした。

 最近はSATA3に対応したSSDも増え、スペック上もっと速いSSDが出てきていますが、このRealSSD C300は現時点でも十分に高速なドライブと言えると思います。残り寿命もまだまだあるようですし、今回のF/Wアップデートで信頼性も向上したとなれば、このまままだ長いこと使って行けそうです。

カテゴリー: PC