手持ちのレンズの中でPENTAX MZ-Sで使えるのはFA31mmF1.8ALしかないのですが、APS-Cなデジタル一眼レフ専用のDAレンズをフルサイズ(フィルム)で使うとどうなるのだろう?とふと疑問に思い、試してみることにしました。
DAレンズには絞りリングがないのですが、機械的に取り付けることはもちろん、AFやAEなど基本的な機能は全て問題なく動きます。MZ-Sとの組み合わせでは絞りリングを使用する機能(絞り優先AUTOとマニュアル)だけが使用できません。
次なる問題は画角、というかイメージサークル。DAレンズは当然フルサイズには対応していません。なので周辺は大幅な画質の低下、光量の低下が発生するはず。それがどの程度なのか、手持ちの3本のDAレンズで確かめてみました。と言ってもフィルムがもったいないので、細かくはチェックしていません。
DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
ワイド端の10mmだとこんなことになってしまいました。もしかしたら円周魚眼っぽくなるのではないかと思ったのですが、鏡胴内部の複雑な形にケラれてしまうようです。ちょっとこれでは使いようがありません。
これはテレ端の17mmで撮った場合。F8まで絞ってあります。周辺の光量落ちはかなりありそうですが、それはそれとして割り切ればまぁ使えなくないのかも。
DA16-45mmF4ED AL
ワイド端の16mmだと豪快にケラれてしまいました。これではどうしようもありません。まぁ、フルサイズで16mmというとかなりのワイドレンズですが、このサイズでは到底無理なのは分かりますが。ちなみに28mmあたりまでズームすれば四隅がイメージサークル内に入ります。かなり光量落ちすると思いますが。
DA★60-250mmF4ED [IF] SDM
このレンズはもしやそこそこ行けるのでは?と期待していたのですが、惜しい結果となりました。上の写真はテレ端の250mmで撮ったものです。絞りはF6.7と解放から1段ちょっと絞っています。が、四隅は激しく光量落ちしており、イメージサークルのギリギリなことが伺えます。ファインダーで見る限り135mmくらいなら何とかいけそうに見えます。
ということで、分かっていたことではありますが、DAレンズはやっぱりDAレンズでした。でも、FISH EYEと16-45mmはテレ側、60-250mmはワイド側なら何とか使えそうではあります。噂によるとDA Limitedレンズの中には普通にフルサイズで使えてしまうレンズがあるそうです。と言っても、PENTAXにはフルサイズのデジタル機はないのですが。