浅草飲み歩き

投稿者: | 2010年5月26日

 先日浅草へ遊びに行ったのは、カメラを片手にただ散歩しに行ったわけではありません。本来の目的は暑くなってきたことだし、おいしい鰻を食べて元気になろう!というものでした。しかしお昼時の浅草は無計画に行くには無理がありました。人気のうなぎ屋さんはどこも超満員。ほかに良い店がないかとぶらぶらしながら我々がたどり着いたのは…

赤とんぼ

 そうです、魅惑の赤提灯街、通称「煮込み通り」です。ずらりと赤提灯が並ぶ様は圧巻。どのお店も真っ昼間から営業中です。ここへ来ると席が空いてそうな適当な店に飛び込むのが習慣。この日も客引きのお兄さんに声をかけられるがままに一軒の赤提灯に吸い込まれていきました。
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 入り口脇のオープンエアな席でまずは生ビールで乾杯。何となく一度来たことあるような気がするのはいつものこと。だけどみんなの記憶が少しずつ蘇るとともに、ここは昨年夏に確実に一度来ていることを思い出しました。ひどい泥酔をしてしまったはず。いや、そんなこと言ったらこの通りに来て泥酔しなかったことはない!と言えるくらいなのですが。
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 煮込みはもちろん、B級だけどとても美味しいおつまみをたくさん発注。ハムカツとかエビフライトか、ポテトフライとかコーンバターとかとか。どれも安いのに手が込んでいて本当に美味いのです。そしてなぜかとても美しい。

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 ここはそれこそ人力車の観光コースでもあり、外国人観光客もやってくるほどの人気の飲み屋街です。太陽の日に照らされながら背徳感とともに飲むお酒のうまさは格別です。
 さて、いい感じに酔っ払ってきて「そろそろアレいきますか、アレ」ってことになってきました。アレというのはアレです、浅草とくればデンキブラン。この煮込み通りの居酒屋が出す怪しげなデンキブランは相当にパンチがあります。が、まだ時刻は午後3時。「だったらたまには本場に行って飲もう!」ということで、移動することに。

神谷バー

 浅草は1丁目1番地の角地にある神谷バー。実は入るのは初めてだったりします。それこそ鰻、天ぷらなみに浅草では有名とあって、超満員かと思えば、うまい具合に空きテーブルを確保。待つことなく飲み始めます。なるほど、店内はどことなくレトロな雰囲気。微妙な高級感とB級感がごちゃ混ぜになっています。これは面白い。
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 テーブルにおいてあったプレートによると、デンキブランは生ビールと一緒に飲むものだとか。チェイサーが必要なことは知っていますが、水ではなくてビールですか。それは美味そう!ということで、デンキブランを一人一杯ずつと、生ビールはシェアすればいいかということで、ジョッキ一つだけ発注。
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 魅惑の琥珀色の液体。強いお酒は他にもいろいろありますが、なぜデンキブランはこんなにも美味いのか。そして生ビールはすばらしいチェイサーであることを認識しました。うん、老舗の言うことに間違いはない。結局デンキブランはレギュラーとオールドを一杯ずつ、計二杯も飲んでしまいました。もう泥酔コースまっしぐらです。
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 煮込み通りで結構たくさん食べたはずなのに、なぜかデンキブランを飲みながら神谷バーのメニューを見ていたらおなかが空いてきてしまいました。だって、こんな美味しそうなミートスパゲティとかあるんだもの。これは猛烈に美味かったです。全員でシェアしましたが一人一皿だっていけたくらい。

四方酒店

 神谷バーの交差点を挟んで対角線の向こう側、吾妻橋の南東袂付近。浅草の繁華街でありながらひっそりとした路地に入ったところにある普通の酒屋さん。ここが立ち飲みをやっている、しかもすごく良いらしい、と友人の一人がどこからか聞き込んできていました。普通だったら飲み目的では絶対に飛び込みで入らない種類のお店です。それもそのはず、本業は小売りの酒屋さんですから。
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 が、中に入ると本当にビールケースを積んだだけの小さなテーブルが一つだけぽつんと置かれ、立ち飲み屋さんになっていました。店の商品を買ってそのまま飲むスタイル。おつまみのお菓子や缶詰も売っています。確かにかなり上級者なお店ですが、店主のご夫婦はとても優しくて人当たりが良く、誰でも迎え入れてくれそう。我々などはこの時点で相当怪しいくらいに酔っていたはずなのですが、普通に対応してくれました。

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 冷蔵ケースにあったシャンパンをそのまま開けて、紙コップというかプラコップで飲むという気安さ。おつまみはピーナッツです。デンキブランを飲んだ後となっては、シャンパンはフルーティなジュース感覚。口直しにさっぱりとした清涼剤でした。長く居座るお店ではありません。一本空けたらさっと立ち去ります。
 それにしてもこういうお店、大好きです。今回の一番のヒットでした。今回のように〆に行くにも、あるいはゼロ次会で行くにも良い感じだと思います。

 と言うわけで、この後なんだか分からない写真をバシバシ撮ってしまいました。泥酔と言っても、とっても良い気分でとても質の良い泥酔です。で、実はこのあとまだ飲み足りずに地元は錦糸町に帰って本格的に飲み始めてしまったわけですが(A^^;


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 赤とんぼ
 東京都台東区浅草 2-3-16
 03-3841-7031
 [月〜金]15:00〜23:00、[土・日・祝]10:00〜23:00、不定休

 神谷バー
 東京都台東区浅草 1-1-1
 03-3841-5400
 11:30〜22:00、火曜定休

 四方酒店
 東京都台東区雷門2-1-14
 03-3844-0679
 9:00〜20:00、日曜定休

浅草飲み歩き」への5件のフィードバック

  1. アマグリ

    新規開拓も含めて、楽しい浅草でした。まあ、やっぱり泥酔だったけど。
    危険だからこその魅惑。魅惑の浅草はやめられません。

    今度はちゃんと予約して行こう!>鰻

  2. Hi

    本当に浅草は危ない。けどやめられない。鰻リベンジ!

  3. ティコティコ

    神谷バーから四方酒店ですかなかなか通ですね、それに四方酒店でスパークリングワインとは・・・
    私は下町散歩酒をブログに書いてますが酒屋飲み=角打ちでワインやシャンパンを飲むことがよくあります、
    美味しいワインや日本酒のある角打ちが好きです〜♪
    清酒鶴齢の特約店で吟醸や純米、生原酒などいろいろとそろえている芝・赤羽橋の「有澤酒店」などはいいですよ〜☆

    拙ブログ → http://blogs.yahoo.co.jp/hanakoparis      これからもよろしくお願いします。

  4. Hi

    ○ティコティコさん、
    コメントありがとうございます。旧ブログでもコメント頂いた記憶があります。
    四方酒店はかなり通ですよね。私は友人に付いていっただけなのですが。自力で見つけ出す嗅覚はなくても、良さを理解する力だけはあると自負しています。角打ちって言うんですね、酒屋飲み。ご紹介頂いたお店もメモしておきます。私の地元(江東区)の情報もたくさんあるようですので、ブログも参考にさせて頂きます!
    今後もよろしくお願いします。

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