もう1週間以上前のことになるのですが、写真部活動の一環として横浜に遊びに行ってきました。横浜は地元から電車1本で行けるわりに、これまでの人生で全く縁のない土地でほとんど知りません。いや、もちろん全く初めての土地ではないのですが、わざわざ遊びに来たことはありません。そんな私とは正反対に、横浜には数多くの思い出があるという、同行友人(達)に全ての計画は任せっぱなしにして、ただついて行くことにしました。
事前の計画では桜木町からめぼしいポイントを巡りながら、半日かけて元町方面へぶらぶらと徒歩で移動するという計画。時間的、距離的に無謀ではないかと思えたのですが、横浜マイスターによれば全く問題ないとのこと。それ信じてついて行くしかありません。集合は桜木町駅。我が家からは電車で1時間もかかりませんでした。思ったより近い!
天気予報では快晴の予定だったのに、何故か午前中からどんよりと曇っています。まぁ、雨が降らなければいいか… とこの時点ではのんきに考えていました。ということで、最初のチェックポイントの日本丸へ。横浜を代表する風景写真でもよく使われる場所です。カメラ雑誌のテスト撮影などでもおなじみです。この船は、昭和5年製の練習帆船だそうです。底の方で固定されているのかもしれませんが、一応水に浮いてるようでした。中に入ることもできるようですが、我々は外から眺めただけで先を急ぎます。
次に目指すは赤レンガ倉庫です。これも横浜を代表する観光ポイントです。
この週末はちょうど赤レンガ倉庫でタイフェスティバルが行われていました。協賛料という名目の入場料はわずか200。中では飲食物を中心にタイ産品の屋台が並び、ステージでは伝統舞踊やムエタイなどが行われていました。入場者も多くて大賑わい。椅子はないけど空きテーブルを見つけて、昼食代わりに屋台で買ったタイ料理を食べることに。もちろんタイのビールもいただきます。日差しも雲に隠れているおかげで、暑くもなく寒くもなく、カレーやパッタイや春巻きをつつき、ビールを飲んでムエタイの試合を見ながら、まったりした時間が過ぎていきます。良いですねぇ、こういうの。休日っぽいです。
おなかいっぱい食べてからタイフェスティバルを後にして、赤レンガ倉庫街の中心地をしばし散歩。ここも噂には聞いていましたが訪れたのは初めてです。この倉庫は横浜港の保税倉庫として長い長い歴史を持つ建物だそうです。1階部分を中心にカフェやレストラン、お土産屋さんが並んでいて、とても洒落ています。なるほど、こういう場所なのかと、お上りさんよろしくキョロキョロして感心してしまいました。
けど… せっかく明治以来の横浜の街の発展に重要な役割を果たしてきた文化遺産なのに、その素の姿を感じられる部分がありません。外観だけってことなのかな?。ちょっとした展示コーナーを作るとか、ガランとした倉庫をそのまま残して、中の空気を感じるだけでも歴史のロマンが感じられるのに。なんかオシャレに飾り立ててしまって、かえって野暮というか無粋というか。こういうのって嫌いです。放置されたまま廃墟になったほうがよほど良いです。
さて、気を取り直して次に向かうは、比較的新しい横浜の顔、大桟橋です。でも今日は大きくて綺麗な客船は見あたりません。代わりにいたのは…
大桟橋では思いがけず海上自衛隊の観艦式関連イベントをやっていました。同行友人達の誰も事前に情報は得ていませんでした。赤レンガ付近を散歩しているときから、やけに自衛艦がたくさんいるなぁとは思っていたのですが。大桟橋入り口の広場では、海上自衛隊の音楽隊の演奏をやっていたり。そしていよいよ大桟橋に入ってみると、護衛艦2隻が接岸していました。しかもどうやら一般公開している模様。でも、恐らく事前申し込みしていないと入るどころか近づくことも出来ない、と思っていたら、なんと誰でも見学できるとのこと。しかもしかも、岸壁に近づけるのみならず、艦内にも入れてくれるようです。これはすごい、自衛隊たら太っ腹!
物珍しさに我々一行はあれよあれよという間にセキュリティチェックを受けて中に入っていました。私は自衛艦については全く知らないのですが、写真部の同行メンバーのうち二人は、やけにディープな会話を交わしています。そして「ひゅうが」という船がいることにえらく興奮しています。話を聞けば、この船は今年就役したばかりの最新鋭の護衛艦で、自衛艦初のヘリコプター母艦だそうです。ということで、列に並んで中に入ってみることにしました。
乗船は人数規制しているので、さすがに少し並びました。20分ほどして急で狭いタラップを上っていよいよ乗船。そこはいきなりヘリの格納庫です。そこから上の写真のようなエレベーターに乗って甲板へ。私たちが甲板に上がったところで、ちょうどヘリコプターのデモ飛行が行われました。と言っても「ひゅうが」から離着陸するのではなく、どこかから飛んできて、目の前でいろいろな「ショー」をやってくれました。
見るもの全て珍しくて口をあんぐり開けながら写真を撮ったり、あれこれ見学したりしていました。が、残念ながら「ひゅうが」の見学中に雨が降り始め、急激に気温も下がってきたので、ヘリコプターのデモ飛行が終わったところで引き上げることに。帰りももちろんエレベーターで格納庫まで降ります。同行友人によると、船内のトイレがなかなか面白かったようです。行っておけば良かった(^^;
ということで、思いがけない自衛艦見学でしたが、非常に面白かったです。特に印象に残っているのは、自衛官の方々が非常に優しかったこと。それもやたらによそよそしくわざとらしい訳ではなく、自然に親切に接してくれるのです。やはり誇りを持って働いていることの表れではないかと思います。ということで、これはとても良い体験をさせてもらえました。これだけでもこの日は横浜に来た甲斐があります。
さて、予定外のイベントに遭遇した今回の遠足ですが、残念ながら雨脚が強くなってくる一方なので、この後に予定していた、街歩きコースは全てキャンセルとすることに。まずはタクシーでみなとみらいに戻り、ハードロックカフェに入ってしばし休憩。夜の宴会の部に備えます。ショッピングモールをぶらぶらしながら時間調整しつつ、日が暮れた頃に地下鉄で中華街に繰り出します。
中華街にはそれこそ星の数ほどの中華料理屋さんがあるので、歩きながら店を決めようとしても、多分なかなか決まりません。ということで、幹事さんが事前に口コミとメニューと勘で予約済み。目的のお店は「揚州飯店」という比較的大きなお店です。入り口の看板には幹事さんの名前も書かれていました。部屋も個室でもちろん丸テーブルでぐるぐる回るやつです。中華料理はこうでなくては。
コースはあらかじめ決まっていて、満漢茶宴コースという12品目からなるコース。写真を全部撮ったのですがとても全ては並べきれません。フカヒレ、大エビ、北京ダック、ズワイガニ、アワビ、焼きそば、パイなどなど。味的にも量的にも大満足。
お酒はやっぱり紹興酒。そして何故か焼酎も。中華料理には強いお酒がよく合います。でも、ここはいつもの地元ではないので、帰りのことを考えて飲み過ぎないように節度を保ちます。でも紹興酒は結構後からくるんですよね(^^;
天気予報を覆す(笑)突然の雨でしたが楽しかったです。
しかしまだ半分ぐらいしか予定は消化していません。
鎌倉に続き横浜もリベンジ候補地入りです!
○アマグリさん、
前日の予報があんなに外れることも珍しかったですね。強烈な雨男/雨女が横浜に来ていたに違いありません。横浜、鎌倉は近いですし、これからの季節は関東の晴天率は良くなってきますので、また行きましょう。