2009年F1 日本GP観戦記(番外編)

投稿者: | 2009年10月11日

 後編(土曜日/日曜日編)の続きです。番外編ということで、レース以外の鈴鹿サーキットの様子でもまとめようかと思ったのですが、いろいろ紹介したいことがありすぎて、うまくまとめるのはムリっぽいので、テーマを決めて「飲み食い編」とすることにしました。スミマセン(A^^;

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アイルトン・セナがドライブしたMP4/5Bとサイン入りのタイヤ。食べ物と関係ないですが、これは是非載せておきたかったので(^^;

○鈴鹿サーキット内
 木曜から日曜にかけては、お昼ご飯はどうしても鈴鹿サーキット内で食べることになります。と言っても、レースやらなんやらで興奮しているし、土曜と日曜になると人出がものすごいので、ゆっくりと食べるというわけにはいきません。私たちのいたC2席裏の通路にもお店は並んでいますし、所々にはオアシスと称して、広場にグッズショップや食べ物、飲み物を売るお店、休憩用テントなどが並んでいる所もありました。

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グランドスタンド裏の売店で立ち呑み。木曜日は空いてました。

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ドミニク・ドゥーセさんの店のクロックムッシュ。猛烈に美味かったです。

 買える食べ物は基本的に焼きそば、カレー、たこ焼き、肉まんなどの屋台メニューばかりですが、おおむね1,000円を超えることはなく、お値段は良心的です。特に500mlペットボトルのソフトドリンクなどは、自販機価格と同じ150円でした。どこかのぼったくりサーキットとは違います。

 メインスタンド裏のGPスクエアにはスポンサー企業の巨大なイベントブースや、各チームのオフィシャルショップなどが並んでいます。その中にフェラーリの元チームシェフがやっているイタリアンレストラン “ラ・ピーニャ”や、FBMでおなじみのドミニク・ドゥーセさんのお店もありました。地元も地元ですからね。

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鈴鹿サーキット内で営業していた、その名も「日本GP朝食バイキング」

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メニューは一般的バイキング。味も○。この後和食セットに逝きました(^^;

 そして何と言っても素晴らしかったのは、メインゲートから入ってすぐのモートピアにあるプッチタウンキッチンという施設でやっていた「日本GP朝食バイキング」です。宿泊したホテルにも朝食はついていたのですが、利用したのは金曜日だけ。この朝食バイキングの存在に気づいた土曜日と日曜日は、朝食を取らないまま早朝にホテルを出発し、鈴鹿サーキットに着いてからこの朝食バイキングを食べました。お値段は1,200。味、メニュー含めロケーションを考えると夢のようなバイキングです。それほど混雑もせず休憩かねてゆっくりと食事できて大満足です。

 さて、ここから先は鈴鹿サーキットを離れて、今回宿泊した松阪で食べた夕食です。ちなみに松阪からは近鉄特急に乗って白子まで約30分、そこからシャトルバスで15分、その後徒歩10分ほどで鈴鹿サーキットのメインゲートに到着します。名古屋と逆方面で電車もそれほど混まないですし、距離的にも思ったより遠くもなく、なかなかイイ選択でした。

○一升びん@松阪
 まずは木曜日の夕食。松阪と言えばやはり松阪牛、というのはかなり安易ですが、東京からやってきた観光客なので仕方ありません。実際、松阪駅から徒歩圏内に、焼肉、しゃぶしゃぶ、ステーキなど、多くのお店があるようでした。そんな中から勘で行ってみた(いや、本当は同行友人がちゃんと事前リサーチしてありました)のが、この「一升びん」という変わった名前の焼き肉屋さん。本店までは松阪駅からはちょっと遠くて徒歩15分くらいかかります。

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店名入りの渋いビールジョッキ。大は1L、中は500ml入ります。

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松阪牛ー!これは中肉です。

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松阪牛カルビ!

 木曜日、鈴鹿から帰ってきたのはわりと早い時間だったので、まずは1時間ほどホテルで休憩して夕食に繰り出したのは午後5時。予約もせずに飛び込みで行きましたが十分空いていました。高級店ではなく庶民派の匂いがします。メニューを見ると、普通の焼肉と松阪牛の焼肉が選べます。もちろん松阪牛のほうはなかなかイイお値段がします。

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店内も店員さんも味わいがあって良い感じです。

 ということで、もちろんまずは松阪牛ばかり発注。味の濃いタレがかかっていましたが、とろけるような柔らかさはやはり国産、松阪牛です。と言っても、松阪牛ばかり食べているわけにもいかないので、後半は普通のお肉を頼み、ご飯も食べてしっかりと明日に備えます。

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二次会で行った梅一ででてきた名前の分からない貝“あっぱっぱ”。ほとんどホタテみたい。

 二次会にはホテルの近くにあった梅一という飲み屋さんへ。人気店らしくカウンターしか空いていませんでした。板前さんがその場でしっかりと料理を作っている本格派の居酒屋。一見のお客さんなのになぜか銀杏焼きをサービスしてくれたりして、とてもイイお店でした。

 一升びん 本店
 三重県松阪市南町232-3
 TEL: 0598-26-4457
 11:00~22:00 無休

○とんかつ野崎@松阪
 雨に見舞われた金曜日の夜、やはり松阪牛を食べられるお店を探索。その結果目標に定めたのは「野崎」というとんかつとステーキのお店。実はこのお店、前日に一升びんに向かう途中で見つけたお店です。店構えは居酒屋さんと言うよりは普通の定食屋さんな感じ。でも何か私たちのアンテナにピンと引っかかるものがありました。がっつりと美味しいステーキでも食べようかということで入ってみました。

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とんかつ ステーキ…。何でもない看板になぜかとても心惹かれるものがあります。

 予想通り、中に入ると普通に家族経営の定食屋さんの雰囲気。近所の常連さんらしいお客さんがぽつぽつ入ってまったりしています。案内された座敷席に用意されたメニューはA4サイズの紙片面1枚だけ。しかしその中には看板にあるとおり、とんかつやステーキなどなど魅惑的な定食が並んでしました。

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特選松阪牛 牛ヒレ生姜焼き! 美しすぎる!クリックすると大きくなります。

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特選松阪牛 牛ヒレカツレツ! 赤身が眩しすぎる!クリックすると大きくなります。

 概ね千円弱の定食メニューが並ぶ中に、赤字で燦然と輝く「特選松阪牛」の文字。牛ヒレカツと牛ヒレ生姜焼きが選べます。お値段は3,180。これにご飯、お味噌汁、サラダを付けて定食セットにすると、なんと合計3,400也。生姜焼き定食あるいはヒレカツ定食としては破格の高値ですが、こうなったら食べるしかありません。ということで、同行友人全員この二つの中からどちらかを選ぶことに。ちなみに私は生姜焼きを選びました。

 一つ一つ丁寧に作っているのか、出てくるまでにそれなりに時間がかかりました。お皿や付け合わせなどもごくごく普通。その中に超高級な松阪牛が盛られて出てきます。生姜焼きもヒレカツも猛烈に美味しかったです。できればお代わりしたいくらい。一皿3,000の価値は十分にありました。

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二次会で行った竹の子。看板もイイ空気を醸し出しています。

 この日の二次会はまたまたホテル近くの気になっていた居酒屋さんへ。その名は「サラリーマン酒場 竹の子」です。名前の通り昭和っぽい感じでいいお店でした。実際仕事帰り風なサラリーマンの皆さんがに飲んでいましたし。お酒も食べ物も安くて期待通り。泥酔できるタイプのお店ですが、明日のためにも飲み過ぎないように注意して早々に切り上げました。

 とんかつ野崎
 三重県松阪市長月町9
 TEL: 0598-23-9126
 11:30~14:30(14:00LO)、17:00~22:30(22:00LO) 火曜定休

ひさのや@松阪
 土曜日の夜は混むかもしれないと思い、お店を予約しておきました。このお店はホテルの目の前にあって、木曜日時点から気になっていたお店です。小さなカウンター席と、テーブルが一つだけ。狭いお店をご主人さんが一人で切り盛りしているようです。ここは松阪牛ではなくて魚料理がメインです。でも、おでんもすごく美味しかったです。時間が経つと、常連さんがやってきてあっという間に満席。地元にあったら確実に通ってしまいそう。

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ひさのやの店構えは何か引きつけられるものがあります。

 お店の雰囲気からして料理の写真を撮るような感じじゃなかったので写真はありません。いいお店でしたが、大勢で行くお店ではないようです。そんなこともあって何となく場違い感がぬぐいきれず、あまり長居することなく出てきてしまいました。この後、やや物足りない感覚を埋め合わせるために、駅前のラーメン屋さんでラーメン+餃子+ビールをやってしまいました(A^^; 高カロリー杉。

○エースイン松坂
 最後にホテルのことをちょこっと書き留めておきます。と言っても、泊まったホテルはエースイン松阪という、ごくごく普通のビジネスホテルですので、特に書いておくようなことは何もないのですが。

 場所的には松阪駅前から徒歩2分ほどでとても便利です。予約確認の段階でいろいろ一悶着ありましたが、結果はこちらの希望通りに落ち着きましたので問題なし。金曜日からはF1期間中として宿泊料金が10,000、F1のチケットを持ってる場合は9,000ですが、通常料金は5,000ちょっとです。私たちは木曜日から連泊と言うことで通常料金を適用してもらえました。

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ホテルでは夕方になると無料でビールが飲めます。一杯だけいただきました。

 朝食はバイキング形式でしたが、いわゆるビジネスホテル式のかなり質素なもの。結局金曜日朝は利用しましたが、土曜と日曜は上に書いたとおり、鈴鹿サーキットまで行ってから朝食を食べました。無料でしたが惜しくはありません。

 しかしこのホテル、一つだけ特筆すべきサービスが行われていました。というのは夕方6時~8時の間はアルコールが無料奉仕だと言うのです。全てセルフサービスなのですが、生ビールも飲めるし、簡単なおつまみも用意されています。これは太っ腹です。と言っても利用したのは土曜の夜だけ。しかももちろんそこで飲み放題宴会を始めるような無粋なことはしていません。居酒屋探しに出かける前に、一杯飲んだだけです。

 このホテルはともかく、松阪に宿を定めたのはなかなかイイ選択でした。もちろんできれば鈴鹿、白子近辺、あるいは津あたりのほうが便利ですけど。名古屋方面に止まるよりは穴場で良かったと思います。

 エースイン松阪
 三重県松阪市京町516-1
 TEL: 0598-25-2311

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また来年!

 以上でとりあえず鈴鹿F1観戦レポートは終了です。ちょこっと追加で関連ネタを書くかもしれませんが。

2009年F1 日本GP観戦記(番外編)」への2件のフィードバック

  1. 黄金な人

    実はこの番外編が一番楽しみだったりでした。

    ・松阪肉
    お店の選択は妥当なところ、というより一番の王道だと思います。
    地元の大先輩によると、地元民のお勧めのお店が別にあるのですが、
    そこはまた来年の楽しみ…ということで。
    (実は名前忘れちゃったんですよね…)
    …でも“野崎”まで出てくるとは思いませんでしたが。

    ・貝
    この地方では有名な“あっぱっぱ”ですね。

    ・ホテル
    今でもF1価格なんですね(^^;
    第1次ブームのときは、そりゃもうすごくて県下全域全然予約取れない状況でした。
    早朝のR23でF1観に行くと思われる、結構逝っちゃってる他府県ナンバーのPORSCHEなんぞが、
    鈴鹿目指してバトルしてました。

  2. Hi

    ○黄金な人さん、
    番外編が一番長文で写真も多かったり(^^; その後少し追加しています。

    事前調査で評判の良いところを選びました。まずは初めてだし王道をいかなくてはと言うことで。お勧めのお店、是非教えてください。来年の参考にします。野崎は有名店なんでしょうか?渋くてとても良かったです。

    貝の名前もありがとうございます。なんか、変な名前だなとは思っていたんですが。伊勢志摩地方の名産だそうですね。ホタテというよりは巻貝系のコシの強さと苦みがあって、美味しかったです。

    今年の観客数は予想よりかなり少なかったようですが、それでも10万人ですからそれなりにあちこち混雑していたようです。周辺5市1町でF1日本GPをサポートしているということですし。F1プレミア価格は仕方ありません。

    鈴鹿は車含め多くの交通手段でアクセスできることが特徴ですが、やはり利便性や周辺地域への負荷など考えると、公共交通機関のほうがいいのかな?と思います。来年はどうするか分かりませんが。

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