PC2号機 アップデート完了

投稿者: | 2009年4月20日

 ということで、PC2号機のアップデート作業を行いました。CPUを先日購入済みのAthlon X2 7750BEに交換するというのが主な作業内容ですが、当然それにはOSの再インストール作業も必要となります。これまではWindows Vista Ultimateの32bit版を使用していたのですが、どうも地デジキャプチャカードとの相性が悪いような気がしたので、この際OSはダウングレードして、Windows XPを入れてみることに。と、ここまでは前もって計画済み。

 が、2号機にはもう一つ不満点がありました。それは”音”。サウンド機能ではなく動作音のほうです。PCを作る際には静音にはかなり気を遣っているのですが、どうもこの2号機はハードディスクのうなり音がするのです。カリカリというシーク音は全く気にならない体質なのですが、ブーン… というモーター音はとても気になります。使用しているケースはAntecのP180。ハードディスクのマウントにゴムブッシュが付いていたりして、かなり振動、騒音対策はされているはずなのですが。どうもいまいちです。

 ちなみに元々使用していたハードディスクは、SeagateのBarracuda 7200.11の500GB が2台。先日の大リコール問題を機に1号機から引退させたドライブです。1号機で使用していたときはこんなに唸り音はしなかったと思うのですが…。機械的にどこか劣化したのか、ケースのマウントとの相性が悪いのかも。ともかく、不安と不満を抱えたハードディスクは精神衛生上良くないので、すっぱりと新しいモノに交換することに。

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新CPUのAthlon X2 7750BE。OPNはAD775ZWCJ2BGH。ロットは0910CPMW。

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こちらは今まで使用していたAthlon64 X2 5000+ BE。

 新しいドライブは最近お気に入りのWestern Digital製にしました。CPUの消費電力が増えてしまったので、せめてハードディスクで少しでも取り返そうと言うことで、パフォーマンスよりは静音低消費電力指向な、Caviar GreenシリーズのWD10EADSです。回転数が5400rpmと遅いのですが、330GBプラッタを使用しているので、思ったよりパフォーマンスは悪くありません。なので、システムもアプリもデータもすべてここに入れてしまう予定。このドライブは1号機でも倉庫用に使用しているので実績があります。

 マザーボードはGigabyteのGA-MA78GM-S2H (rev1.0)をそのまま流用します。このボード、AMD780G+SB700世代のマイクロATXでは定番の一つなのですが、頻繁にリビジョンアップが行われて、現在はRev.2.0になっている模様。私が持っているのは、もっとも古いRev.1.0です。電源が3+1フェーズしか無く、TDPが125WなCPUは一部しか対応してないとか、AMD780Gのヒートシンクが小さいとか、新リビジョンとの差は色々あるのですが、使用していて特に不安定だったりということはありません。1号機のAMD790GXはヒートシンクが立派なせいか触っても温い低度なのに、このボードのAMD780Gは火傷しそうなくらい熱くなるのですが。

 CPUとハードディスクの交換作業は面倒ではありますが問題なく終了。CPUクーラーはThermalrightのSI-128SEをそのまま流用。リテールの同梱品は使いません。メモリーも今まで使用していたDDR2-1066対応のOCメモリを流用。Athlon64 X2 5000+はDDR2-1066には対応していないので、普通にDDR2-800のメモリーとして使用していましたが、今度のAthlon X2 7750はK10コアですので、DDR2-1066で使用可能です。

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マザーボードはGigabyteのGA-MA78GM-S2H (rev1.0)

 さらに、地デジキャプチャーカードですが、インターフェースがPCIe x1なので、いままでマザーボード上のCPUに最も近いPCIe x1専用スロットに挿していたのですが、この位置はエアフロー的にあまり良くないと思い、本来追加グラフィクスカード用に用意されている、一段下のPCIe x16のスロットに挿してみました。PCIeはレーン数に対する下位互換があるので、PCIe x1のボードをPCIe x16のスロットに挿すことができます。正しく認識するかどうかはマザーボードによりけりな面があるらしいのですが、GA-MA78GM-S2H と地デジキャプチャカードの組み合わせでは、PCIe x16スロットでもちゃんと認識しました。

 エアフローや配線を再度見直し、ホコリを掃除して再組み立て作業は完了です。電源入れて問題なくBIOSが立ち上がることを確認したら、いよいよOSのインストールです。が、最近はVistaしか使っていなかったので、XPのインストールの癖をすっかり忘れていました。インストール初期にAHCIドライバを組み込むのにやや手こずりましたが、なんとかOSのインストールも完了。

 一通り必要最低限のアプリを入れて動作確認。問題の地デジチューナーのドライバ、ソフト類も入れて、一通り動かしてみましたが、視聴中にハングアップしたり、フレーム飛びしたり、音切れすることもなく快適です。試しに予約録画もしてみましたが、スタンバイからの復帰と終了後のスタンバイ移行も問題なし。この辺はもう少し長い目で評価が必要ですが。現在はPrime95でストレステスト中です。これをパスすれば安定性の面では完璧です。

 今回、ハードディスクを新しくし、エアフローとともにファンの回転数制御なども見直したおかげもあって、動作音も静かになりました。というか、やはりハードディスクを交換した効果が大きいようです。古い7200rpmのドライブが2台よりは、新しい5400rpmのドライブの方が静かに決まっています。ということで、夜中に布団脇で動いていても全く気にならない静音PCになりました。めでたしめでたし。

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ケースはP180 V1.1。配線はこれでも苦労してまとめたつもり。


 それにしてもWindows XPの軽いこと軽いこと。いや、CPUとハードディスクも交換しているので、何がどのくらい利いているのかハッキリとはわからないのですが、ともかくとても軽快なPCになりました。ということで、どのくらい速くなったのか、一応ベンチマークを取って調べてみました。ベンチマークソフトは簡単手軽に測定できる、CrystalMark 2004R3を使用しました。どんなベンチマークもそうですが、これがすべての性能を表しているわけではありませんが、一つの指標と言うことで。

 便宜上、”Athlon64 X2 5000+”と”Athlon X2 7750″と表記しましたが、もちろんこれはCPUの差のみを表しているわけではありません。CPU以外の変更点としては、まずはOSがVista 32bitからXP 32bitへ。ハードディスクがSeagate Barracuda 7200.11 500GBからWestern Digital Caviar Green 1TBへ。メモリーはDDR2-800(実動作はDDR2-743)からDDR2-1066へとなっています。なのでこれらのトータルの差分と言えます。

 ちなみに、下のグラフには1号機の結果も参考までに入れてみました。ただしこちらはさらにマザーボードがAMD790GX+SB750だったり、ハードディスクはWestern Digital Caviar Black 1TBだったり、そもそもOSがVista 64bit版で、メモリーはDDR2-800を8GB 積んでいたりします。なので、あくまでも参考と言うことで。

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CrystalMark 2004R3のベンチマーク結果。やはり4コアは強い。

 さて結果ですが、旧2号機に対し新2号機は順当にパワーアップしているようです。特にFPUとメモリーのスコア差はおそらく、K8とK10のアーキテクチャの差によるものと思われます。メモリーの詳細結果を見ると、READ/WRITEの差はそこそこなのですが、Cacheが倍くらい速くて、これがスコアに利いているようです。HDDも低回転数になったわりには悪くありません。グラフィック系は参考まで。

 1号機についてはCPUクロックは2GHzと圧倒的に低いのですが、やはり4コア効果のおかげでスコアは伸びています。シングルスレッドの性能は、このベンチマークからは読み取れませんが、おそらくクロックが2.7GHzと高いだけに、新2号機の方が圧倒的に有利だと思われます。もしかしたらGDIの結果にはその辺が出ているのかも。

 ということで、コストパフォーマンス的になかなか良いアップデートができた、と自己満足していたのですが、どうやらまもなくAthlon X2 7850という、クロックが2.8GHzな新CPUがまもなく発表されるということを今更知りました。7850のお値段、もしくは7750の値下がり具合によっては、ちょっと悔しい思いをするかも…。まぁ、タイミングの問題なので仕方ありません。


 さて、そろそろ1号機も手を入れたいところです。が、前回のエントリーでも書いたように、現1号機は全く隙が無くて何も不満点がありません。いや、やっぱりCPUパワーがもう少し欲しいかな?とはいえ、低消費電力は一つの大きなコンセプトですので、65WなCPUは外せません。となると、Phenom IIに換装するにしろ、AM3に行くにしろ、65Wの新CPUが出ないことには…。夏頃までにはPhenom II 905eという45nmで2.5GHz動作、6MBのL2キャッシュ搭載のCPUが発売される予定とのことなので、それをアテにしたいと思います。

カテゴリー: PC