空の上からの景色と食べたもの

投稿者: | 2013年9月8日

 飛行機の旅など珍しいものではなくなりましたが、私自身が飛行機好きなせいか、あるいは長年の癖か、はたまた日常食べるものを写真に撮る癖のほうが影響してるのか、やはり今でも機内食はしっかり記録してきてしまいます。いつでも好きなときにそこら辺で食べられるものじゃないので、機内食って非日常感は依然としてあります。エコノミークラスではすごく美味しいってことは珍しくて、微妙な場合が多いですが、それもまた味わいかと思います。

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 ということで、機内食を中心に今回の空の旅を振り返っておこうと思います。

往路

 まずは行き。日にちは8月28日木曜日でした。ちなみに私はいつも成田空港の行き帰りは車を使い、民間駐車場に置いていきます。ちょっとお金かかりますが、超楽ちんです。

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 エアラインはフィンエアです。機体はA340-300。もちろんヘルシンキ行きです。フィンエアはヘルシンキをハブにしてヨーロッパ各地への乗り換え需要に力を入れています。ヘルシンキ経由だとどこへ行くにも比較的最短経路で、飛行時間も上手く分割できるので、直行便が使いづらい都市へ行くにはとても便利です。
 ちなみにフィンエアと言えば私が初めて海外旅行に行くときに乗った思い出の航空会社。でも時代はだいぶ変わり飛行機も大きく変わりました。なぜか勝手にフィンエアはスターアライアンスだと思い込んでいたのですが、正しくはワンワールドでした。なので第2ターミナルから出発します。最近は第1ターミナルばかり使っていたので、第2ターミナルにやってきたのはすごく久しぶりな気がします。

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 離陸後しばらくして出てくる1回目の食事。今回の選択肢は「Pork or Beef?」でした。選んだのはPorkのほう。さて、これなんだか分かるでしょうか?実はこう見えてもカツ丼です。カツ丼と思って食べると相当に微妙な味ですが、機内食としては中々美味しいほうだと思います。強烈に重たいデザートもなくて結構あっさり目。なお、最近はすっかり機上ではお酒を飲まなくなりました。歳をとったせいかビール一本でも何となく気分悪くなることが多いので。トイレにもあまり頻繁に行きたくないですし。

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 1回目と2回目の食事の間あたりでおやつが出ました。アイスクリームです。これも良くある機内サービスですよね。しかしこのフィンエアの機内は非常に寒く、私は一応長袖のシャツを持っていたのですが、それでは我慢できずに毛布をすっぽり被っていました。周囲の旅慣れた人々はパーカーなど上着を持っている人がいました。うーん、真夏にそれを持ってくるという発想はなかったです。次回の参考ししたいと思います。で、そんな寒い中でもアイスは食べてしまいました。

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 到着2時間くらい前に出た2回目の食事。選択肢はなく一応軽食扱いなのですが、見ての通り中々重たそうです。ヘルシンキ行きの飛行機でしたがイタリアンですね、これは。私のために作ってくれたのか!(な訳がない)

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 個人エンターテイメントシステムは、画面も大きいし液晶も綺麗です。A340もそこそこ新しい機体なので、この辺は充実しています。日本語が選べたので設定してみたのですが、フォントとか普通に綺麗です。しかし訳語はところどころ微妙です。「Connect」が動詞として翻訳されてしまったようです。それにナビゲーションはなぜかハングルだったり。
 ちなみに私は通常機内で映画を見たりしません。見始めたら見入るのでしょうが、なぜかあまりそういう気になれないです。自分でiPhoneに入れてきた動画は見たりするのに。あとは寝てるか、本を読んでいるか、どちらかです。

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 ということでヘルシンキ空港に到着。規模的にコンパクトで乗り換え需要に力を入れているので、とても乗り換えしやすい空港だとのことでしたが… アジア便が集中している時間帯なためか、とても混んでいました。ヨーロッパへ行く場合、シェンゲン協定があるために今飛行機に乗ってきたばかりなのに、そしてそのまま別のヨーロッパ域内への便に乗り換えるために、いきなり再びセキュリティチェックがあります。これが大混雑。さらにパスポートコントロールも通らねばなりません。
 ヘルシンキ空港の乗り換え時間は短く設定されていて、私の場合も45分だけ。しかも到着が10分くらい遅れています。が、ショートコネクション用の専用レーンがあったので、そっちを使って無事に進みました。でも、空港で一息つく暇もなく、次の便のゲートに付いたら既に搭乗が始まっていました。

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 さて、次はヘルシンキからミラノへ。ヨーロッパを縦断するのでそれでも3時間弱の飛行時間があります。機材はA320-200でした。ウィングレットも通常タイプ。窓からの写真はよほど気をつけないと、窓の汚れがそのまま写ってしまいます。特にプログラムのまま絞り込んでしまうと回避するのは難しいですね。腕と根気があればレタッチで何とかなるかと思いますが。このカットはそのままです。
 なお、3時間程度だったらできるだけ窓側を取って外の景色を楽しむことにしています。ですが、流石に10時間になるとやっぱり通路側にしてしまします。窓側は寄りかかれるし静かで眠るには良いのですが、水分の心配をやはりしてしまいますよね。

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 飛行時間がそこそこ長いためか、ヨーロッパ域内の路線ですが、軽食が出ました。パンとなんだか分からない団子とよく分からない和え物。コーラの缶が小さくてかわいいです。

復路

 日付は飛んで帰りは9月7日土曜日発。本来はもう少し早く帰れる予定で帰国便もフィンエアのヘルシンキ経由で予約していたのですが、旅程を変更した関係で予定はがらっと変わり、アムステルダム経由になりました。

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 ミラノには長距離国際線も発着するマルペンサ空港と、ヨーロッパ域内路線が中心のリナーテ空港があります。マルペンサはミラノ市内から遠いのですが、リナーテはかなり近いです。羽田と成田みたいな関係でしょうか。でもリナーテは古くてコンパクトな空港です。ちなみにこの写真に写っているのはアリタリアのA320ですが、これに乗ったわけではありません。

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 エアラインはKLMオランダ航空です。ヨーロッパの航空会社の短距離線は通常A320シリーズ一色ですが、KLMは珍しくB737-800でした。巨大なウィングレットが特徴的です。ちなみにこの日はミラノ郊外のモンツァでF1イタリアGPの予選が行われる日。ミラノ東部のリナーテから北に向かって飛び立ったので、もしかしたらモンツァが空から見えるんじゃないかと、子供みたいに窓にかぶりついていたのですが、何が何やら分かりませんでした。

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 途中、ヨーロッパアルプス上空を横切るわけですが、切れ切れの雲の隙間からナイフのようにエッジが立った鋭い山々と巨大な氷河らしきものが見えました。そばにはなにやらエメラルドグリーンの湖も。大体このあたりじゃないかと思います。
 なおミラノからアムステルダムまでは2時間弱。この距離では軽食はありません。飲み物とおつまみだけです。なので写真はありません。
 
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 順調に飛行し時間通りにアムステルダムのスキポール空港に着きました。ここはアムステルダムの街の規模にしては不似合なほどの超巨大空港で、ヨーロッパのハブ空港としては元祖的な存在です。そもそも成田空港が参考にしたという話を聞いた気がします(真偽のほどは分かりません)。
 ターミナルCからターミナルFまで延々歩き、やっと成田行きの飛行機が出るゲートまでやってきました。今回は乗り換え時間は2時間あるので、余裕です。

 機材はB747-400です。実は帰国ルートはエールフランスとKLMの選択肢があったのですが、パリ経由でエールフランスを選ぶと、A380に乗れます。それだけの理由でそっちにしようと最初は思ったのですが…、だとしたらむしろKLMのB747にしておこうと思い直しました。B747は旧世代の機体として退役が進んでいますので、今後乗るチャンスはどんどん減っていきます。一方A380は今後乗る機会はまた出てくるでしょう。ちなみにKLMはいまだに旅客用にMD-11を飛ばしている数少ないエアラインです。MD-11だったらなお良かったかも。

 しかしB747は本当に乗り心地が良いです。速度も速いですし。しかし機内の設備の古さはやはりどうしても感じてしまいます。

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 そして帰国便の1回目の食事です。聞かれた選択肢は「Pork or Chicken?」でした。そしてまたもやPorkを選ぶとやはりとんかつです。こちらもフィンエアと甲乙付けがたい個性的な味。いや、とんかつとしてはKLMのほうがそれらしくできているような気がします。いや、これだから機内食は面白くてやめられません。
 ちなみにKLMでもアイスクリームが出ました。が、機内の照明が完全に落ちている時間帯だったので、写真は撮っていません。

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 薄暗い中で撮ったので妙な色合いの写真になってしまいましたが、これが成田到着前の2回目の食事。玉子と芋ベースなこと以外はなんだかよく分からないものだらけでしたが、これが美味い!今回の旅で食べた機内食では一番です。左上の重たそうなデザートは食べられませんでした。お水が変なカップじゃなくてペットボトルで出てくるのも良いですね。

 そして無事に成田に到着しました。ちなみにKLMはスカイチームですが、何を勘違いしたのかANAのマイル番号を登録してしまいました。マイルが付くわけないのですが、不思議なことに搭乗券にはちゃんとANAのマイレージ番号が記載されているのです。うーん、どうなるんだろうこれ? ちなみにスカイチームの会員番号も持ってるんでそっちに本当は付けたいんですけど…。

 ということで、大した内容じゃないのに思いがけず長文書いてしまいました。長時間の飛行機の旅って乗ってる間は辛くて早く着け!と思ってますが、結局は意外に楽しんでいたりもします。それよりも、空港の手続きとか移動が一番面倒でイヤですね。荷物とかパスポートとか航空券とか時間とか、気にすることが一杯あって疲れます。次回はいつになるか分かりませんが、そう遠くないような気がしています。いずれにしても帰国日不明で11日間とかはもう勘弁して欲しいところです。